第16話 生徒会
次の日
俺は生徒会役員になったので授業後挨拶に移動している。
「生徒会ってどんなところ何だろう。
模範的なのは大体分かるけど……」
俺は生徒会と聞いて、模範的な授業態度で生活習慣もちゃんとしている人を思い浮かべながら、生徒会室の扉を開けて
「宜しくお願いし…ま……す。」
そこに居たのは今にも死にそうな程顔色が悪い生徒会長と副会長、そして役員の皆が生きる屍になっていた。
……あれ?
俺もしかして部屋間違え……
「ああ、君が先生が言っていた新しい役員だね。
仕事が多かったから助かるよ。
じゃあ、君は初めてだから、これくらいでいいか。
分からないことがあったら聞いてくれ。」
「はい。」
………まじで、ここ生徒会?
しかも新人だから少しにしてこの量?
うわぁ〜、俺死ぬんじゃ無いこれ?
そして先生、もしかして生徒会役員に俺を入れたのってただ人手不足を解消する為じゃ……
そして俺は、役員の仕事に没頭した。
不老不死の効果で指の負荷を消し、身体改造で手を増やし、全力で行った。
………結局1時間半で終わった。
しかしスキルで強化してもコレである。
スキル無しでやると考えると………
その後俺はやれる分だけやるという、生徒会のルールにより、その後もやることになった。
そして帰ったのは午後9時だった。
「ありがとう冬馬くん。
君のおかげだ。
僕は、黒田悠馬。
スキルは乗化と創造魔法と状態異常無効。
宜しく。」
……何このチート。
俺の選択肢には無かったんだけど……
「僕は、暁冬馬です。
スキルは、双剣帝、身体改造、超再生です。
宜しくお願いします。
……何でそんなスキルが強いんですか?」
「ん?
それは、実はスキル選択の時に出された職種はかなり自分の才能に関わってくるんだ。
僕は偶々才能があった。
それだけさ。」
そうだったのか?
ならこのチートスキルも納得……は出来ないが、取り敢えず理由は分かったな。
「あと、冬馬くん、この後私と一緒に夜の学校探索と行かないかい?」
「え?何でですか?」
予め言っておくが、会長は綺麗で少女より女性の方が似合いそうな男の娘だ。
そんな娘と身体操作の噂(真実)が流れてる僕が学校に2人で入りそれを目撃されたら、また変な噂を立てられてしまう。
「いや、学校の七不思議で魔物が居るのではとビビって学校に来ない生徒が居るらしい。
ただの不登校だと思うけど……」
「あ~、分かりました。
ですが、もう一人ついでに誰か男子を連れてってくれませんか。」
じゃないと、俺は変な噂を立てられる。
このとき俺は、生徒会長の権力による箝口令の存在を忘れていた。
「分かった。
もう一人連れてくよ。」
そして俺は、5時間後に学校に入り、確認することになった。
この後起きる地獄を知らずに………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます