第15話 鬼ごっこ
あれから俺らの学校生活では、模擬戦や体力トレーニングが多かった。
そして俺は、強化威圧を放っていたことをやっと分かり解いた結果。
1部の強くなりたい生徒や仲良くなりたいという子と遊ぶことが増えてきた。
……女子は、同じ学校の女子が言ったことを信じてる子がまだ居るので、少ししか出来なかったが…。
そして遂に学校らしい物がこの学校にも出来た。
七不思議だ。
うん。
まあ。
お化けより正直魔物の方が怖そうだ。
そして、俺は、生徒会役員にされることになった。
理由は簡単で頭脳明晰(称号の効果)と運動能力と威圧を解いた時に話し掛けてくれる子が多くなり、教師から、
『君が生徒会は生徒の模範。
君のような優等生には模範になってもらいたい。』
と言われ明日から生徒会役員らしい。
まぁ、正直そんなことをいきなり言われてもねぇ。
しかし、教師は強引だ。
そして今日は待ちに待った自由時間。
この自由時間とは生徒会長が無理矢理教師に聞いてもらい、1年に1回自由時間が用意された。
この時間は生徒達がやりたいことをやり続けるという物だ。
しかし、やれることは1つで運動系しか出来ない。
なので、学年の皆で増やし鬼をやることになった。
鬼は、山田火華と岩山蒼の2人だ。
正直他の子はきついだろう。
この鬼ごっこには特殊ルールとして魔法にあたってもいけないと言うルールと逃げ側には十分間作戦会議の時間があるということである。
そして作戦会議が始まった。
「冬馬、お前はどうすればいいと思う?」
指揮をしていた金銅テルに言われた。
「正直岩山蒼の身体強化と山田火華の潜伏と闇魔法がきついだろう。
身体強化は実はかなり数が少なく、身体強化相手にやられる奴が大多数。
そして潜伏相手に何も出来ず殺られる奴が少人数。
最後に闇魔法で、身体能力を低下させられ逃げ切れなくなって捕まる身体強化持ちも居そうだ。
……森の中に散って隠れるのはどうだろうか?」
「いや、それだと蒼に見つかった瞬間に奇襲をかけられたら終わりだ。
………ここは、移動系スキル持ちと探知系スキルを持っている人が一緒に行動して、鬼の近くにいる人を避難させるのはどうだろうか?」
「火華を対策出来ないのが悔しいが今のところそれが最善か。
ナイス作戦だテル。」
そして作戦が決まった俺らは逃げに入った。
蒼は、いきなり飛ばしていた。
スキルを使い仲間を捕まえていく。
探知してようが、移動中に捕まってしまうのだ。
結局残ったのは、身体強化持ち2人と潜伏持ち1人と俺の4人。
俺は、体を改造して、翼を生やし上から見ている。
………探知持ち達が消えた?
そんな事を思っていると後ろから風を切る音が聞こえ咄嗟に振り向き避けた。
そこには、1ーB組の冬北風太がいた。
スキルは浮遊と闇魔法と風魔法。
……最悪だ。
俺のスキル身体改造は身体強化の上位互換。
空を飛ぶのは正直浮遊より遅い。
魔法は使えない設定の為風魔法で加速は出来ないならば俺は地面に降りて戦うしかない。
しかし、逃げ切れるかこの距離?
しかしこちらから動かないとこちらが負けてしまうどうする。
そうだ!
俺は、閃いて全力で落下した。
風太は追いかけてくる。
しかし俺は上着を風太に投げて軌道をずらしながら着地して校内に入った。
もう残りは俺と潜伏持ちの浅倉境地のみだ。
そんな時に偶々、
「あっ!」
俺は廊下でその潜伏持ちと出会ってしまった。
最悪だ。
あいつ上から鬼連れてきやがった。
俺は境地とそこから逃げていると、下から潜伏持ちがやってきた。
「ッチ」
俺は3階廊下の窓から外に出た。
境地は捕まったようだ。
俺が、落下していると風太が迫ってきた。俺は学校の壁と身体改造を使い、全力で逃げた。
ピピーッッ!!
終わりの合図だ。
「ふぅ~死ぬかと思った。」
俺はこの学校生活で初めて負けてしまうかとと思う経験をした。
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