第14話 模擬戦

あれから、2週間ほど経ったある日。

俺等は、遂に別の授業を受けることになったらしい

先生は、


「もう、貴様らは情報だけなら、冒険者と言っても良いだろう。

しかし、冒険は戦術を決めてから慎重に行動する。

なのでこれからは、基礎戦術学と魔物との模擬戦を行って貰う。」


ということらしい。

正直に言えば、戦術なんて馬鹿馬鹿しい。

魔物の情報さえあれば基本勝てるのだが……


1時間目基礎戦術学

凄い面白いこれ。

戦術って、良いな。

基本勝てるから、雑魚には使わんだろうけど、ボス相手に体力消費を抑えれるかもしれないな。


2〜3時間目 冒険基礎学

まぁ、いつも道理だな。

変わったことといえば、基礎戦術学のことをノートに書きながら、勉強いつもと違い、戦術について考えてることだろうか。


4〜5時間目 模擬戦

模擬戦は全員で入らってしまうと、全員を先生が見ることは出来ないので、1グループずつ入る。

俺のグループは、山田火華と青木美保野だ。

そして先生に監視されながら、俺は魔物相手に戦術を試した。

前衛は俺と美保野、後衛は火華だ。

戦術は、俺が攻撃を最初にして、俺が注意を引いてる間に毒針と闇魔法で倒してもらう。

ただし、その攻撃で倒せなかった場合は、俺に注意がまだ向いてた場合は、火華に木の短剣で倒して貰う。

しかし俺に注意が向いておらずそちらに向かってた場合は、俺が木の双剣で倒す。


そしてこの僕の考えた作戦は見事成功し、倒すことができた。

そして魔物を倒して生物を殺した嫌悪感を感じてる2人を見て、昔を思い出し、複雑な気持ちになった。


先生side:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


私は犬屋敷向陽、去年ダンジョンの調査員としてダンジョンに入った者だ。


そして現在は、冒険者育成学校の教師として、生活している。

教師として、生徒達に勉強を教えているが、正直、この学校は、学力が低い。

理由は、この学校は、学力よりも運動を優先していて、勉強も習うより慣れろが普通だからだ。

そして、私は、この学校で、体力テストを最初に行ったところ、1人異様にずば抜けた運動神経を持つ生徒がいた。

その名は暁冬馬、彼はlvが1なのにlv:15と同じ位の身体能力を持っていて、頭脳的な面も、圧倒的に優秀。

まさに光る原石。

そのことに興味を持ち私は、彼のことを色々調べたが、正直殆ど何も分からなかった。


そして今日、魔物との初めての模擬戦。

彼は、魔物相手にずっと冷静に戦っていた。

まず、そこからありえないだろう。

魔物とは未知の生物であり、いくら習ったとは言え実物を見れば、彼のペアの山田火華と青木美保野のようになにか反応するだろう。

しかししなかった。

それどころか、彼が作戦で倒せなかったとき、注意が青木さんに向いたときに止めを刺す判断力。

普通未知の生き物を倒しきれなかったら、プロならまだしも、普通高校生は慌てるものだ。

そして倒したあとも唯一吐いたりなどしない。

彼は慣れてるように見えた。

しかしlvは鑑定しても1。


「何者何だ。

彼は………」


そう職員室で私は言葉をこぼした。

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