第18話 事件発生

あれから2ヶ月後、後1ヶ月で体育祭というところまで来た。

しかし、その間生徒会はというと………


「仕事が終わらない!」


「誰か助けてくれ!」


「あれ?川が見えて来た。」


絶賛大忙しだ。

何なら、本当に死んでそうな人が居る。

正直今まともに動けるのは、俺と悠馬だけ……

仕事発生3/2を終えた辺りだろう。

結局帰る時間は深夜2時になってしまった。

そんなある日。

俺が、2時まで仕事をして、やっと終わったと生徒会長と休憩していると……


ピチャ、ピチャ


と廊下から聞こえてきた。


「!?」


そのことに気付いたのは俺だけだった。

そして、悠馬に水の足音が聞こえたというと、


「……分かった。

確認しに行こう。

僕はあっちを探す。

君はあっちを探してくれ。」


「分かった。」

そして俺スキル【完全探知マップ】を起動した。

すると、人でも魔物でも無い生物が美術室に居ることが分かった。


「……悠馬が向かった方だ。

やばい助けに行かねぇと。」


そして俺は全力で美術室に向かった。

しかしその姿は無かった。


「ッチ。」


【完全探知マップ】を発動すると、ここより下に居ることがわかった

しかしここは1階。

この下に行く道はない。

なので俺は、美術室を探していたら、絵が、だまし絵になっていることに気付いた。

そして本物の絵を見つけ、それを退かすと、


「はしご………」


そこには地下へと続くはしごがあった。

そしてそこを降りると、悠馬と悠馬の顔と体を持つ水の人間が居た。


「あれ?

冬馬くん、ここがよく気付いたね。」


悠馬は水の人間と一緒に、笑顔でこちらを向いている。


「悠馬、お前何を、やっている。

この水の人?みたいなのをどう無視して、攻撃される可能性が有るだろう。」


「ああ、これは僕のスキル。

水分身だよ。

水があれば魔力消費無しで分身出来るのさ。」


「……何故こんな事をした?」


「おかしいからさ。」


「…何がおかしい。」


「何故、この世界に魔物が出てきたか覚えてる?」


「別の世界が魔物を統べる魔王によって支配されたから。」


「なら何故ダンジョン何だ?

ダンジョンに魔物が居るのだとしたら、別の世界では、人類はダンジョンに自分から入って死んだということになる。」


「……神様がダンジョンを作って、最初に殺されないようにしたのかもよ?」


「なら何故ダンジョンを森や海底等の分かりにくい位置に設置するのさ?

それなら何処か分かりやすいところに建てるだろう。」


あれ?

すると俺の体が突然勝手に動いた。

全力で殴りに行ったのだ。

結果風圧で少し半径2km程の範囲が揺れてしまった

しかし、悠馬はそれを軽々しく避けていた。

すると悠馬が、とてつもないスピードで近づいてきて………


「目ェ覚ませ。」


そういうと悠馬はスキルを発動し、俺の体が自由に動いた。


「これで分かったろ。

神様が知られたくない別の原因魔物発生にはある。

だからその原因を知るのが僕の目的だ。」


「……ああ、取り敢えずここは、震源地。

ここに居たら人がよって来る。

お前、潜伏系のスキルを持ってるか?

持ってたら逃げるぞ。」


「待て!

潜伏を見破るスキル持ちが教員に居たはずだ。

念の為にフードを被っていけ。」


「分かった。

ありがとう。」


そして俺が、逃げていると……


「居たぞ!

侵入者だ!」


見つかってしまい


「な!」


その人を気絶させた。


「しかしこれはもう危険だな。いっそここに居て悠馬が帰るまで時間をかs……」


「暁、今の声は暁だろう。

この状況はどういうことだ?

それに生徒会長がどうだって?」


「それは明日話します。」


「ふむ、ならどっちが良い?

ここで私に殺されるか、捕まって殺されるか。」


「先生もかよ。」


ここで先生も操作されていることに気付いた。

しゃあない。


「!?」


俺は先生に状態異常消去と世界完全操作を使い、記憶を操作した。」


そして、別の教員が来たので、全員をなるべく悠馬が帰るまでの時間を稼ぎ、創造魔法で帰還した。

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