Episode16

華奈たちが2つめの畑を持ってまた1ヶ月ぐらい経過した…

2つめの畑は野菜が大きくなり出荷可能になった。それに販売する野菜も多くなりいつの間にかたくさんのお金がもらえるようになった

華奈は最初こんなに順調でいいのかと思ったがこう見ると順調でいいんだと思い始める

華奈、メイ、真衣、ベリシャ。1つと2つの畑を交代しつつ育て、野菜を売っていた

さすがに出荷するときはメイの運転が必要な場合もあったが、滑車を用意して組合センターに持っていくときもある

存在する畑は全て夏野菜。リュウキュウに合った野菜だらけで人気が出ないわけがない

かのり、ミイとは負けない畑ができるようになった。その時点で勝っているかはわからないが…

トマト、きゅうり、ズッキーニ、とうもろこし、玉ねぎ、ブルーベリー、ひまわり、ピーマン、レタス、茄子。

こんなにたくさんの野菜を育てているなら決してかのり達には負けてない。そう思う華奈であった


朝。今日はメイは造園業の仕事。メイは玄関で出発する

メイ「行ってくるね華奈」

華奈「ええ行ってらっしゃい」

2人は見つめるといつもどおりキスをしてメイは出発した

前にも言ったが相変わらずちょっとボロい自転車に乗って走り去っていった

華奈「リュウキュウは今…真夏。暑い日が続くのね」

そう言うと華奈はドアを閉めた

華奈はまたテレワークで仕事。今日も一日パソコンと向き合う日常が始まった

もういっそ精神がすり減るこの仕事を辞めて畑に専念したほうがいいのだろうか。そう思っていた

だがまだ収穫の額が不安定に近い。売れるときがあれば売れないときもある。畑一筋はまだまだ難しい

そんなこと考えつつ華奈は仕事に励むことになった

ある程度済ましたら今度は庭の畑を見る。さすがにもうそろそろ限界なのか枯れてる野菜があった

トマトは枯れてるしきゅうりも枯れてきた。ナスも少々元気が無い。ネギはもう収穫したため無い

いくらまじないをしたからと言っても限界というのはあるものだ

枯れてきた野菜達を収穫する。これは家のための野菜なので決して売ろうとはしない

そろそろ苗でも買ってまた新しい野菜でも育てよう。そう思いつつ華奈は収穫した

そういえばお隣さんはどうだろう。やはり枯れてきたのだろうか。ちょっとちらっと見に行く

真衣、ベリシャの家に着いて庭を見た。ある程度枯れてきてるものだ。これはしかたないものだろう

華奈「うーん。そろそろ変えていいかもね…」

ちらっと見たら華奈は自宅へと戻る。そう言えば今真衣は何をしてるのだろう?家でなにかしてるのかな

家に戻ると玄関ドアからノックオンが。真衣だ。そう思い玄関に向かい開ける

ドアを開けるとやはり真衣だった。家にいなかったのか?

華奈「真衣!どうしたの?」

真衣「畑のほうに行ったんだよ!収穫できそうな野菜、いっぱいあったからね!」

なるほど。いつの間にか畑へ行ってたのか。それなら私も行ったほうがいいと思った

華奈「わかったわ。滑車を持ってきて収穫しましょう」

真衣「うん!そうしよう!」

そう言うと華奈は家の後ろにある滑車を用意して畑へと向かう


まずは1つめの畑。ここはつい最近植えたためまだまだ元気だ。まだ、収穫できる。その時点で嬉しい話だ

きゅうり、トマト、ズッキーニ、とうもろこし、そして玉ねぎ…

華奈と真衣は丁寧に収穫する。しかし玉ねぎはそろそろ収穫できなくなった

真衣「やっぱり華奈の力なのかすっごいみずみずしい野菜ばかり採れるよ!」

華奈「ふふふ。土の精霊はすごいのよ」

そんなこと言いつつ1つめの畑の収穫を終える。またたくさんの野菜が採れた

華奈「じゃ、次は2つめの畑ね」

収穫した野菜を滑車に置き、2つめの畑へ。すぐにあるためすぐに着く

そこもたくさんのみのりの大地になり、実になってる野菜が多かった。収穫可能の野菜だらけである

真衣「あ!ブルーベリーが紫色になってる!」

華奈「収穫可能ね。とっちゃって?あと潰さないように気をつけてね」

真衣は言われるとブルーベリーの実を一つ一つ丁寧に収穫する

華奈「さて、私は他の野菜をっと…」

ピーマン、レタス、ナス。それぞれ収穫可能の野菜を慎重に、丁寧に収穫する。これだけでも十分すぎる量だった

真衣はちらっとひまわりの咲いてる花を見た。これも種になって収穫できるんだなーと思う

真衣「ひまわりの種っていうのも楽しみだね」

まだ枯れていないため収穫はできないが、楽しみのひとつでもある

結局たくさんの野菜が採れてこれなら組合センターへ行けるだろう。華奈と真衣は嬉しい気分になった

華奈「終わったわね。さ、組合センターに行きましょう」

真衣「うん!」

そう言うと滑車を動かして組合センターへ。車で行く距離だが歩いてでもそこまでの距離じゃない

華奈と真衣は2人で交代しつつ組合センターへと向かう。今日は暑い。熱中症にも気をつけて行くこととなる

ある程度進むと華奈と真衣は喋りながら滑車を動かす

華奈「ここまで採れるなんて嬉しいわね」

真衣「そうだね~!やっぱり2つの畑があると全然違うね!」

ゴロゴロゴロゴロ…。滑車を引いて歩く

華奈「でも…ある程度…かのりには勝ってるのかしら…」

真衣は驚いた。まさかうつの原因であるかのりのことを口に出すとは

真衣「華奈…あまりかのりのこと言わないほうがいいよ?」

そう言うと華奈は少しだけうなずき、真衣の目線に合わせる

華奈「…そうね。気にしないほうがいいわね。競争するとは言ってしまったけど、無理して合わせないほうがいいね」

華奈は笑顔で言う


組合センターに着くと早速組合センターのスタッフが丁寧に対応してくれる

野菜は全部華奈の野菜ということで店内に売られるようになった。スーパーで並ぶこととは違う話

華奈「ふー!ここまでよく来れたものだわ」

真衣「お疲れ様。華奈」

真衣はそう言うと店内を確認してみる。やはり、というかかのりが出荷した野菜達があった

ここは組合センターと言っても大きい直売所の店内。かのりの他の人でも野菜がたくさんある

華奈とかのりだけではない。他の人の野菜も売ってあるためもしかしたらライバル同士かもしれない

そんなふうに店内を見渡す2人。今日はかのりは来ないよね?だが今日はいないようだ

直売所コーナーは平日でも人が多い。新鮮野菜を買おうとして野菜に手を出す客が多い。人気の店内だ

華奈「さ、後は売れるの信じて私達は帰ろう?」

真衣「そうだね!でも…ごめんちょっと休憩しよう」

…確かにそうだ。休憩無しでここまで来たのだから多少は疲れた。おまけに暑いので倒れそうな気持ちにもなる

華奈「そ、そうね。休憩しましょう」

2人は滑車は外に置き涼しい店内で休憩することになる。ひんやりとした空気が2人を安らかにさせる

しかしここは人が多い。ほとんど客である。あまり見てないが華奈達の野菜が売れてるに違いない

そんなこと考えてたら知り合いの人が華奈達に近寄った

加古「華奈。今日も直売所に来てくれてありがとね」

メイの先輩、加古だった

華奈「加古さん!こんにちは。今日も収穫しましたよ」

華奈はお辞儀して挨拶をする。真衣もつられてお辞儀をした

加古「よかったわ。でも貴女達、滑車を持ってここへ来たの?」

真衣「はい。そうですよ」

加古「面白いわね~!かのりとはまた違う…車で来たわけじゃない…とってもローカルなやり方で面白いわ貴女達」

面白い…メイがいなきゃ車は使えないのだが…華奈はあえてツッコミは入れなかった

華奈「今、かのり達はどうしてるんでしょうか?」

うつの原因のかのりだが情報はほしいと思い口にした

加古「彼女達は…あのね…どうもこの組合センターで出すよりスーパーなどで売るって話があるのよ」

真衣「え!?あっち競争しようだの言ったくせに!?」

真衣が言うと加古は静かに訂正する

加古「いえ。組合センターで売るのはこれからもやるけど半分ぐらいはスーパーで売るって言ってるわ」

なるほど。というか相当な野菜を収穫してるに間違いない。そう思うと華奈はまだまだなんだなとは思った

華奈「わかりました。でも、私達は負けませんよ」

華奈がそう言うと加古は嬉しい表情を見せる

加古「ライバルがいるって燃える要素満載ね!頑張って!平等に応援しないとだめだけど、貴女達も応援するわ!」

華奈「ありがとうございます!」

そう言うと真衣は言う

真衣「そろそろ帰ろう?汗がひいてきたし」

華奈「そうね。じゃあ、加古さん。また!」

加古「ええ。貴女達はこれからも期待するわ」

華奈と真衣は立ち、家に帰ることにした。店内を出て、滑車を引きながら帰る

その姿を見て加古は思うことを言った

加古「…貴女達みたいな若い人達がこうやって野菜を作ってくれるのは嬉しいことなのよ。ほとんど老人だらけだから。

だから…競争云々よりずっと野菜を育ててくれれば私はそれだけで嬉しいのよ」


華奈と真衣はそれぞれの家に戻る

華奈は帰るとメイがいた。どうやらもう終わったみたいだ。帰ってくるとメイは笑顔で出迎えてくれた

メイ「おかえり華奈!もしかして出荷してたの?」

華奈「ただいまメイ。ええそうよ。滑車を引いて組合センターに行ったわ」

メイ「意外と距離ある組合センターまで…でもありがと。嬉しいわ」

そう言うとメイは華奈に抱きついた

華奈「んっ、どうしたの?」

メイ「こうやって真面目な妻と結婚して幸せに思ったのよ」

華奈「嬉しい。ありがとう」

そうやって2人の時間が流れていく


真衣が家に帰ると仕事を終えたのかベリシャがすでにいた。真衣は今日のことを話す

真衣「…でね。華奈と一緒に収穫して組合センターまで行ってきたんだ」

そう言うと真衣は笑顔になる。ベリシャと話してるみたいだ

ベリシャ「そう。貴女は農民みたいな人になってるわね」

真衣「ふふー。そうかなー?」

ベリシャは笑顔で真衣を見る。なんだかノリに乗っていて普通に面白い

ベリシャ「私ももう少し畑の管理ができればね…」

真衣「大丈夫だよベリシャ。華奈と私で基本できるからさ」

ベリシャ「ふふふ。そう?」

言いながらもベリシャと真衣は笑顔だった。しかし真衣は言った

真衣「んー。疲れた。癒やしがほしいなー」

ベリシャは思った。出た。私になにかしてほしいという合図。ベリシャはゆっくりと真衣に近寄る

ベリシャ「…どうしてほしいの?」

真衣「癒やしのキス、おねがい」

そう言うとベリシャはゆっくりと顔を近づけて真衣の唇にキスをする

サキュバス特有の癒やしのキス。これは疲労した華奈にやったキスだ。真衣は嬉しそうにキスをされる

真衣「ん…ちゅ…ん…」

ベリシャ「ちゅぱ…ちゅ…」

ちょっとすると口から離れた。真衣は幸せそうにベリシャの顔を見る

ベリシャ「もっとしてほしい?」

ベリシャはそう言うと手を真衣の顎を触る

真衣「体、触っていい?」

ベリシャ「ええ。いいわよ」

彼女が言うとベリシャは服を脱ぎ上半身が見えるようになった。ベリシャの大きい胸が露わになった

真衣「ベリシャのおっぱい…とっても気持ちいいんだよね…」

そう言うと真衣はベリシャの胸を揉む

ベリシャ「サキュバスの体はこれも癒やしの効果があるのよ」

サキュバスにはたくさんの癒やしの効果があるのは真衣は初耳では無くわかっていた

真衣「ベリシャ…気持ちいいよ…」

ベリシャ「もっとほしい?」

真衣「うん。ほしい」

ベリシャは次は下半身の下着を脱ぎ、全裸になった。全裸になったベリシャを見て真衣は興奮する

真衣「ベリシャのおまんこ…」

ベリシャ「ふふふ。どうぞ」

真衣はしゃがみベリシャの秘部に顔を近づける。陰毛とともに真衣は舐め始めた

真衣「ぺろぺろ…ん…美味しい…」

ベリシャ「美味しい?貴女だけの私のおまんこよ?」

真衣「うん…もっとなめるよ…」

真衣は更に秘部を押し付けるかのように舐め始める

ベリシャ「ん…感じてきたわ…」

真衣「ぺろ…癒やされる…」

ベリシャ「もっと…すじとクリトリスを…」

真衣は更になめる。どんどん舌使いが早くなる

ベリシャ「あん…そうよ…いいわね…」

真衣「はむっ…ぺろ…最高だよベリシャ…」

すじと突起部分を舐めてベリシャはそろそろイきそうになる

ベリシャ「イくわ…イく…」

真衣「イってベリシャ…」

真衣は最後に突起部分をかりっと噛んだ

ベリシャ「あ…ああああん…」

ベリシャはイくときも静かに絶頂した。サキュバスは性的関係は基本的には静かだ。冷静さは性行為でも一緒だ

彼女は体をビクビクさせ、秘部から液体を出した。真衣は美味しそうに飲む

飲み終えると真衣の頭は離れ上目遣いでベリシャを見た。ベリシャは嬉しそうな表情をする

真衣「…イった?ベリシャ?」

ベリシャ「ええ。とっても気持ちよかったわ」

真衣「ありがとうベリシャ。すごい癒やされた」

真衣はすっと立ち、もう一度確かめるかのようにベリシャとキスをした

真衣「ん…ちゅ…愛してるよベリシャ…」

ベリシャ「んちゅ…私も愛してる真衣…」

夕方だったがすっかり性行為をした2人であった


リュウキュウの夕方

ひぐらしが鳴き、そろそろその日の終わりが近寄っていた



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