Episode10

朝のリュウキュウ。今日もまた暖かい、というか暑い日が始まる

今日は華奈のほうが朝はやく起きた。メイはまだ寝てる

華奈「ねえ、メイ…起きよう。朝よ」

メイ「うーん…」

メイが起きない。華奈はメイが前に言ったことをそっくり同じで言う

華奈「メイの局部、舐めちゃおうかなー」

そう言うとメイがぱっと起きる。朝っぱらからそんなことされたらまずい

華奈「…よく起きました」

メイ「おはよう…」

やっぱり朝からの情事は2人も避けたいとは思っているのだろう

そんなメイを置いといて華奈は郵便受けへと行く。玄関を開けてそこへ行く

華奈「えーと。新聞に…」

今日は特別なにか手紙が来たというのはないようだ。おや、やはりというか隣の家から誰かが出てきた

その人物はベリシャだった。彼女も郵便受けを見て調べる。そして華奈のほうに振り向き挨拶をする

ベリシャ「やあ。華奈。おはよう」

華奈「ええ。ベリシャおはよう」

そう言うと2人で笑顔になる

華奈「真衣はどうしたの?」

ベリシャ「起きてるわよ?今日は私が郵便受けを見る日なの」

華奈「その見る日ってバラバラ、なの?」

ベリシャ「んー?別に起きたときからそうしてるだけだからね」

華奈はベリシャの今の服装を見たが大したことない服装だった。前にすけすけな下着を身につけているのはたまたまだったのか

だがベリシャはやはりサキュバス。体格がとても良く、見てる華奈が嫉妬しそうなとても良いスタイルだ

メイいわく華奈は良い体格らしいがベリシャの前だとそうとも言えない。ベリシャが良すぎるだけだ。さすがに霞む

本人には言わないがAV女優になってもいいぐらいだ。例えば高身長巨乳は多分いると思うがベリシャだけ特別である

そんなこと思いつつ華奈はまた言う

華奈「そうなんだ。じゃ、今日は休日だからお互い休みましょう?」

ベリシャ「ええ。そのつもりでいるわ。じゃあね」

そう言うとベリシャは戻っていった

華奈「あの2人って、休日は一体なにしてるのかしらね」

華奈も家に戻っていった


朝ごはんタイム。今日は前日に買ったパンを用意していた

メイ「これ…長いパンってやつ?」

華奈「そうよ。長いでしょ?」

いわゆるフランスパンでありどう食べようか少しだけ悩んでいた

メイ「別に普通にマーガリンなどを塗って食べるかな」

メイがそう言うと長いパンにマーガリンを付けて食べてみる。サクサクした歯ごたえがあって美味しい

華奈「なかなかいけるでしょ?」

メイ「うん!悪くないわ」

華奈「でね。とあるレストランからの情報なんだけどこのパン、オリーブオイルに付けて食べても美味しいのよ」

メイ「へえ?試しにやってみるよ」

そう言うと華奈はオリーブオイルの瓶を用意してメイはオイルを付けて食べてみる

メイ「…あ!すごい美味しい!?」

華奈「でしょ?体にも良い組み合わせなのよ」

メイは笑顔で言う

メイ「ウンウン!マーガリンとジャムとオリーブオイル付けて食べるよー!」

華奈「あらあら欲張りさんね」

そんなメイを見つつ一緒に長いパンを食べていた


朝ごはんを終えた2人。今日何をしようか。まずは庭の確認だろう

おっと。その前につい最近やり始めたぬか漬けをやらないと。ぬか床を用意してきゅうりとナスを置く

ついでに浅漬けもやってしまおう。ぬか漬けで使わなかったきゅうりも浅漬けする。ついでに買ってきたラディッシュもだ

ここまでやると晩ごはんもかなり彩りが出るだろう。そう思うと華奈は楽しみである

なんだかんだ言ってメイだって料理は作るが基本的にやってるのは華奈かもしれない

メイはどちらかというと旦那な雰囲気があるからだ。愛したい種族なのだから結局受け身な華奈だ

さて、終わった後に庭を見る。今メイは前に手紙を送られたのでその返事を書いていた

やはり、トマトときゅうりは収穫可能だった。こんなに成長が早いのも華奈の能力のおかげだ

そしてまた嬉しいことが。ナスが既に収穫可能だった。もちろん忘れずに収穫する

実りの大地にしたこの庭。かごいっぱいに野菜が収穫できた。こんな喜ばしいことはない

華奈「こんなに採れてどうしようかしら。嬉しいことね」

メイ「あ。野菜たくさん採れたんだね?」

メイがいつの間にか庭にいた

華奈「そうよ。また次の日にも採れると思うから楽しみね」

メイ「本当よね。いやーきゅうり一本丸かじりしてもまだ余る!」

華奈「あら?そんなことしたいの?キレイに洗ってから食べてね」

そう言うと華奈はメイにきゅうりを渡す。そのきゅうりは何も強い肥料を与えていない本来の味がするきゅうりだ

メイ「やったー!早速食べちゃお!」

メイは自宅に戻った

華奈「…さて、この野菜の数どうしようかしら」

華奈も自宅へと戻る


メイ「うーん!暇!」

昼ごはんを食べた後そう言う。メイがそう言うのなら暇は確定だろう

ちなみに手紙の返事はもうできたみたいで終わったらそうなった。と言う感じである

メイ「ねー。華奈ー」

華奈「何?」

メイ「隣の家に行ってみない?」

真衣とベリシャの家?確かにここへ招いたことはあるが1回も行ったことはない

華奈「そうねえ。試しに行ってみようか」

そう言うと2人は玄関を出てすぐ隣の家に行ってみる

やっぱりここもインターホンというのがない。ノックをしてみる。コンコン…

玄関先から声がした。ガチャ。出迎えてくれたのは真衣だった。服装は普通だった

真衣「華奈にメイ!どうしたの?」

そう言うとメイはありのままの事を言う

メイ「ちょっと暇だし貴女たちの家を訪ねようかなって!」

メイが言うと真衣は笑顔で言う

真衣「喜んで!荷物の整理も終わったし大丈夫だよ!」

華奈「じゃあ、おじゃまします」

2人は家に入る

そこはまるで一緒の間取りのようだった。リビングには様々なものがあり、決して散らかってない

テレビを見てたであろうベリシャがこちらに気づき、反応する

ベリシャ「あら?こんにちは。遊びに来てくれたの?」

メイ「そうよ~!暇だしね~」

真衣「よかったら座ってよ!」

そう言うと2人はテーブルの椅子に座る。そうするとベリシャも対面で座る

真衣「待っててね。今ジュースいれるから」

真衣は冷蔵庫からジュースを取り出しコップに注ぐ。その手付きも意外と慣れているのか?

真衣「はい。どうぞ!」

メイ「ありがとう真衣」

華奈「ごめんね急に」

そう言うと2人はそのジュースを飲む。このジュース、どこかで飲んだことあるような…

メイ「これもしかしてシークワーサーっていうの?」

真衣が言うよりベリシャが言う

ベリシャ「私たちがここへ来て気に入ったジュースよ。美味しいわ」

華奈「あ~。なるほどね。確かにこれ美味しいわ」

そう言うと真衣もベリシャの隣に座る

メイ「貴女たちはここの場所に慣れてきた?」

真衣「うん!全く問題無く過ごせてるよ」

ベリシャ「こんな素晴らしい国があるなんて思ってもいなかったわ」

真衣もベリシャも笑顔で答える。そう思うと華奈もメイも嬉しくなる

華奈「アマリリスとは違う気候。だからこそここの雰囲気は最高なのよね」

華奈が言うとシークワーサーを飲む

しかし…真衣はヒューマンなのでともかくベリシャのほうは全く悪魔感が無い。むしろ羽と角が無ければ人間である

華奈は精霊。メイは仙人。ヒューマンの体質がわからない。それは仕方ないことだが…

メイ「ねえねえ貴女たちって喧嘩したことあるの?」

突拍子もないことをメイは言う

真衣「喧嘩?したことないよねベリシャ?」

ベリシャ「そうね。記憶の限りでは一度もしたことないわね」

へ~。すごい仲良しなんだなあ。とはメイは思う

真衣「でも…話し合いは何度もしたよね」

ベリシャ「そうね。特にサザンカ島から離れようとしたときは毎日話し合ったわね」

華奈は思った。あ…家族との離縁か…

華奈「でもその話し合いもプラスの方向で話し合ったなら全然平気じゃない」

ベリシャ「それは言えるわ。結局はここへ来てよかった。それだけね」

真衣「ベリシャとどこまでもいたい…ただそれだけだよ」

本当に2人は愛し合ってるんだな。そう思った華奈とメイだった

華奈「私たちも喧嘩はしてないわね」

メイ「そうね。スーパーの真ん中でアダルトグッズを言ったときに華奈にこつんと叩かれたけど」

華奈「あれはメイがそう言ったからでしょ!」

真衣とベリシャが笑った

真衣「あはは!アダルトグッズなんて急に何言い出すの~?」

ベリシャ「あらあら…。電マとかバイブでも送ろうとしたの?」

華奈「い、いやそういうことじゃ…」

華奈は慌てて否定する。だが顔がやや赤くなっている

ベリシャ「うふふ…でも残念ながら私たちのセックスはグッズはいらないの。ただ体のみを求めたいだけよ」

体のみを求めたい…どういうセックスなのかわからないが…

メイ「でもいいね!好きなプレイでやるのは!」

メイはなぜかノリノリである

華奈「メイ!今は昼だよ!」

華奈が注意する。が、あまり反省してないメイだった

メイ「え。だって華奈もセックス好きじゃん。いい声で鳴いてくれるじゃん」

華奈「い、いやだからそういうわけじゃ…」

ますます華奈の顔が赤くなる。そんな2人を見てベリシャは言う

ベリシャ「別にいいじゃない。気の許せるお隣さんだからこういう話ができるのよ。華奈、あまり慣れてない様子ね?」

華奈「あ、あーうー…」

何も言えない。華奈は黙ってしまった

真衣「いつもメイが責めるんだよね?」

真衣もノリノリである

メイ「そうよ~。私は愛したい種族だからね。愛されたい種族の華奈だからいつも私が責めるのよ」

ベリシャ「あらあら…。華奈が幸せそうに愛されてるのね。それは良いことだわ」

華奈「…」

華奈は顔を赤くしてうつむいたまま無言であった

メイ「おーい華奈ー。生きてるー?」

華奈「生きてるわよ…」

うつむいたまま口を開く。真衣は華奈を見てなのかはわからないが話題変更した

真衣「あ!そう言えば私たちで育ててる野菜がそろそろ収穫できそうなんだ!」

そう言うと華奈がようやく顔を上げる

華奈「あらそうなの?良かったわね!」

メイ「華奈が復活した」

華奈「そう言えばズッキーニを育ててるけど好きなの?」

真衣は言う

真衣「2人してズッキーニは好きなんだ!後ゴーヤがあるけどそれはベリシャ用に育ててるよ。前も言ったけど苦いの苦いだから…」

ベリシャ「思ったんだけどもっと別の野菜、果実を育ててみるのもいいかも。って思ったわ。何かおすすめないかしら?」

華奈「そうねえ…。玉ねぎとか人参とか…じゃがいもとかどうかしら?」

真衣「あ、それ良さそう」

ベリシャ「でもうちの畑じゃ少し小さいわね。大きい鉢でいいかもしれないわね?」

メイ「でもさー。いっそ大きい畑を借りる。なんてことできないかしら?」

真衣「もしかして4人でその畑を育てる…って感じ?」

メイ「そういうのいいんじゃないかしら?でも華奈の力を使わないとだめだし華奈が疲れそうだけどね…」

そう言うとメイと真衣とベリシャが華奈のほうを見る

華奈「どの大きさでも土の精霊は大丈夫よ。だって豊穣の精霊だもの」

ベリシャ「無理言ってないかしら?」

華奈「大丈夫よ。大きいとまじないもちょっと時間かかるだけよ」

メイ「新展開始まったわね~。今から楽しみで嬉しいわ」

真衣「近場にないかなそんな畑?」

メイ「多分あったらいいな。って感じ。でも任せて!仙人同士のネットワークを使えばそういう畑、あると思うわ!」

そう言うと真衣とベリシャは大いに喜んだ

ベリシャ「じゃあメイに任せていいのかしら?」

メイ「任せろー!」

メイは胸を張って言う

真衣「仙人のネットワークなんて面白い言い方だね!」

そう言うと4人は笑い合う。良き話だ。後はそういう畑があればいい。期待と希望を乗せてメイは探すことにする


夜。2人は家に戻った後食事を作る。華奈が担当だ

メイはさっきの通り仙人に連絡を取りそういう畑がないかと連絡をしていた。あるだろうか?だが言ってみないとわからない

華奈もメイが電話してるときに何度も耳を向けた

メイ「はい…そうです…。いや…極端に大きいのはだめです…はい…」

さすがに難航してるのだろうか。だがそこまで難しい話では無さそうだ

華奈(本当にちょうどいい畑なんて見つかるのかしら)

4人でその畑を耕すんだ。そう考えてる。庭にある畑も一応忘れてはいけないが

メイ「あー…そこの場所の畑…はい…たまたまもう耕してる畑…はい…」

見つかりそうか?そう思ったら既に食事ができた。まだメイは連絡してる。食事をテーブルの上に乗せる

まだ連絡してるので邪魔をしてはいけない。黙って待ってることにする

メイ「…わかりました。じゃあそこに行ってみます。はい…ありがとうございます…失礼します」

そう言うとメイは電話を切る。テーブルの椅子に座り、笑顔で言う

メイ「華奈。ちょうどいい畑があるってさ。4人で管理するなら全然大丈夫な畑があるって言われたわ」

華奈「ほんと!すぐに見つかって良かったわね!」

メイ「とりあえず後日こっちへ来てその畑を案内してくれるみたい。そしたら真衣とベリシャも呼んで一緒に行こう」

華奈「わかったわ。楽しみね!」

メイ「私だって楽しみよ!じゃあ食べよう!」

そう言うと2人は夕食を食べた


華奈「…でも、貴女がそうやって楽しみなこと用意してくれるなんて嬉しいわ」

夕食後のイチャイチャタイム。華奈はメイの体に寄り添って言う

メイ「ありがとう。後は私たちだけじゃなく、真衣とベリシャがやる気出してくれればいいけど…」

華奈「大丈夫よ。あの2人なら。だって良い人間と悪魔…安心できるお隣さんだもの」

メイ「そうね…」

華奈「じゃ…今後の楽しみを待ちましょう」

そう言うと2人はキスをする

次の日にはもう案内されるらしい。もう待ちきれない感じだ


リュウキュウの夜

昼は暑かったが夜は涼しい。そんな天候だった




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