第18話 日常と学生
私は今学生であるからして、大学に通い勉学に励んでいる。休みの日にもかかわらず大学に行き、勉強しているのだ。友人が少ないからでは、思う人もいるだろうがそういうわけでもない、と否定もできないのでやはりそうなのかもしれない。友達と言えばあまり多いほうではないがいないわけではない。学校帰りにご飯を食べて帰ったり、たまに旅行に行く程度だが私にとっては十分楽しいひと時となっている。基本的にインドア派なので読書をして、コーヒーを飲んで仮想世界に思いはせることを生きがいとしている。まあ、おそらくだがこういう風にパソコンでタイピングしている私は友人が少ないことを自明していることがわかるだろう。
大学生と言えば人生の夏休みなんてよく表現されるが私の大学生活は夏休みのラスト三日のようであり非常に忙しいものであった。医療系の大学であったことが大いに関係しているのだが、私の性格からして、まじめに生きることが何よりも重要であるという考えのもと自ら追い込んでいたようにも思える。暇よりも忙しいほうが好きと言えば好きだがたまには暇をはさまなければ忙しいということに飽きてしまうのだ。何事も過剰摂取はよくないということでしょうか。何事もバランスよく、摂取していくことにしようか。たまには、体に悪いものも必要であるからしてそこは自分で目をつむっていこうと思う。何事も過剰摂取はよくないのだからね。
大学卒業も近づいてきてなんだか猶予がなくむなしくなる。社会人として働いている人はこの働き始めるまでの期間はどのような心持ちで過ごしたのだろうか。私が思うにほとんどの人が何となく日々が過ぎていつの間にか社会人となり、溶け込んでいるのだと思う。それが悪いことだとは思わないしそもそも環境が変わってすんなり適応できる人などそうそういないだろう。それでこそ人間とも思うし、その反面適応しようとせねばいけないとも思うから厄介だ。
そんなこんな打ち込んでいる間に猶予は減っていく。こうしてごまかして、だまして何となくの社会人になる。それも悪くない。
さて明日は何を考えて何を望むか。楽しいことがある猶予であればいいし、忙しい猶予もまたいい。
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