第17話 日常と独り言

私は独り言が多い。独り言と言っても実際に声に出しているわけではない。

頭の中でずっと自分の言葉が流れている。何とか声にもれずに生きてきているのだ。だから友人と話をすると会話が止まらなくなってしまうことが多い。マシンガントークだなんて言われたこともある。


たしかに人とコミュニケーションを取ることは好きだ。だけども思ったよりも他人というものには興味がない。なんともこの興味の方向を説明するのは難しいのだが、その人の考え方には興味があるがその考え方を持っていてほしいのはその人ではない。極論を言ってしまえばその人がどうなろうとあまり興味はないが、起こった出来事を通して何をしたのか、何を思ったのか、どう変わったのかそこに興味がある。もちろん私も人間であり悲劇が襲ったのなら同情もするが白状すると興味が買ってしまうこともあるのだ。


本を読むことで実際に存在する人間ではない登場人物の考え方に触れることで満たしていることが多い。そんなこんなでいろいろ考えることが大好きだ。

だが困ることがある。言語化するのが苦手だということだ。いまいちまとまらない。まとめるのが苦手なのだ。思いついたことを話す、書くだけであればできるが文章がおかしかったり、脈絡のないことを話し出したりなどうまくいかない。だから面接などで考えてもみなかった質問でもすぐに返答することもできるわけだが、それが質問の意味をくみ取って返せているのかも分からないし、何なら話したことは覚えてもいない。

そういえば本をたくさん買ったから読んで読んでと毎日を過ごしている。よく本は複数冊買ってしまって......

そんなこんな挙げればきりがない。まさに書いた通りまとまりなんてなく一生文章を続けることが出来そうだ。


と今独り言でいっていることを極力言語化したわけである。なかなか恥ずかしいものだ。まあ、頭も別によくないしいいのでは。


今日もいつも通り、布団に包まれていく……おっと、アラーム設定しないと起きれないじゃないか、いやさっき設定したのか。というか明日試験だ。勉強していないけどまあ何とかなるか。今日も独り言が多い……。





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