第16話 日常と君と

 最近は返信がなかなか帰ってこない君。何をしているんだろうか。友達と楽しんでいるのだろうか。それとも勉強、就活が忙しいのだろうか。何にしろ楽しめていればいいかかなと思う。

 返信が遅いことはよくあるというか基本的に遅いのだが、メッセージが欲しいときほど遅いと感じてしまう。なんでだろうな。忘れているときにはメッセージがくる。でもメッセージはいつ来ても結局うれしい。君の好きな色は何ですか?君の好きな食べ物は何ですか。君の好きなことは何ですか。君の好きな場所はどこですか。君が一番最初に思い浮かぶ顔は誰ですか。君は私のことをいつも見透かしている。好きな色も、好きな食べ物も、好きなことも、好きな場所も、好きなタイプでさえ話したことがないのに見透かしていた。なのに僕は何も知らない。教えてください、あなたの癖を。

 今日もいつも通り、布団に包まれていく……君の笑い声が聞こえそうなころに……。

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