最終話「それぞれの花火大会~Feeling of Love~」

サザンカ島の夜…

今日はみんなが待ち望んでたある大会が開かれようとしていた。それは花火大会

花火大会はアマリリスでも祭りのときによくあることだがサザンカ島でもそれはある

言われなくとも様々な種族、様々な国から…この日を楽しみにしていた

海の周りで打ち上げ花火が打ち上げされる。この花火大会はどこの国とも違う花火でキレイで、かっこいい

海の家の仕事を終えたリリ達一行は花火がよく見える場所まで行く

リリ「花火大会なんてとても風情のあることしてくれるじゃないのぉ!」

冬美「花火…私たちの国ではまず無いわね。どんなものか、楽しみだわ」

牧「意外とうるさいわよ?でも、キレイなものだからしっかり見ましょう」

シェリル「水着着てると人にチラチラ見られますね」

またシェリルは際どい水着を着てる

ロード「えーとシェリルちゃん。そろそろその上に何か服着ましょう?」

シェリル「そうですね。…シャツでも」

アーク「お前のスタイルはわかってるから一応着ておけ」

そんな一行だった


ピットフィーンド一行も花火大会を見に来ていた

マーガレット「花火大会ってなんだ?知らないぞ」

ピット「知らねーのか。さすが田舎の国だな」

マーガレット「うるせー!田舎っていうな!」

またこの2人は喧嘩しそうにしてる

コーク「まあまあ…花火は上空に打ち上げされる花火のことだよ。とってもキレイだよ」

マーガレット「へえ、そうなんだ」

由美子「アタシたちの国でもたまーにあるけどな。だがこんな大々的にやるのは見たことないな」

デュラハン「シダレカだとそうだね。僕もこの花火大会、楽しみにしてる」

バフォメット「キレイだしアタイ花火好き~!」


しいな「花火大会!花火大会だ~!」

あいり「おいおいはしゃぐな。花火打ち上がってからはしゃげ」

ミサゲ「すげー人だな。他のやつらこの人混み大丈夫だろうか」

カイ「シダレカにはあまり無い、楽しそうな予感がするわ!」

しいな一行もこの花火大会の近場にいた

ラファエル「皆さん、くれぐれも離れないようにしてくださいね」

しいな「うん!前に出ないようにするわ!」

ニケ「いやー、屋台が出ててどれも美味しそうですね」

ラファエル「ニケ!もう食べるのをやめなさい!」

またニケは食事に関して怒られてる。4人はもう当たり前のことか…と思いあえて口にしてない


轢沙子「花火大会…人混みすごいしとってもキレイな花火が打ち上げられるのかしら」

アルエル「私の国では無い大会ですから、今から楽しみで仕方ありません」

こうみ「…アマリリスにも花火大会ってあるわよ」

レニ「わたくし人混み苦手…あわあわしますわ…」

轢沙子「レニ、ちょっとのことだし我慢しましょう」

ミカエル「すごい数…絶対に満足させる花火でしょうね?」

ガブリエル「ミカエル様。サザンカ島の花火大会は一味違います。ミカエル様でも満足していただかれますよ」

アルエル「そうですよお母様。絶対楽しいですよ」

ミカエル「ま、まあガブリエルとアルエルがそう言うなら…」

轢沙子「とりあえずみんな離れないようにね…レニ?」

レニ「あわわわ…人混み凄くて緊張しちゃいます…」

轢沙子「…みんなレニのこと見てあげましょうね」

レニのほうをなるべく見ておくことになった


光「花火大会イヤッホー!」

ネネ「すごい楽しみ~!」

シャニオン「ウチこれ楽しみにしてたんですよ~!」

ギン子「3人とも落ち着いて…で、ネネのお父さん急に来ていて焦ったわよ」

そう。いつの間にかリリの旦那がこの4人と共に合流していた

旦那「ハッハッハ!でもネネ達のことを見てあげてありがとうギン子。俺はどこ行ったか迷ったからな」

ネネ「ねーねーお父さん。花火打ち上がったら肩車してー!」

旦那「ああいいぞ。他の子ももし肩車したいと言ったらしてやるぞ」

光「ほんと!?じゃあおねがいしますー!」

シャニオン「ウチもいいんですか?嬉しい!」

ギン子「…まあその身長だしね」

2m超えのリリの旦那は力持ちなので安心だろう。SAN値減りそうだが


19時ちょうど…

海から既に準備された花火の打ち上げ機はそろそろ打ち上げする

ヒュ~~~… ドーーン!

花火大会は開始された。一発一発打つたびに歓声が上がる。大盛りあがりだ

ドーーン!ヒュ~~~!ドーーン!バチバチ…!

写真に収める人、心にしっかり刻み込む人、上がるたびに「たーまやー」と言う人。色々いる

そんな花火を見ていた


アーク「ふむ。花火大会とは良いものだ。こんなキレイなものだとはな」

ロード「アークちゃん少し笑顔になったわ!」

シェリル「え!アークデーモン様また笑顔作ってください!?」

アーク「なんだ?」

冬美「シェリル…もうアークデーモンは普通の顔してるわよ」

シェリル「あー!しまったー!です」

牧「とにかく花火がキレイね~」

リリ「たーまやー!ねぇ!」


マーガレット「うわあ!すげー音!でも不思議と嫌いにならない音だな!」

ピット「これが花火ってやつだ。しっかり胸に刻んでおけよ」

由美子「いやー花火大会となると一味違うな」

コーク「これが花火大会…本家本元の花火大会はすごいね…」

バフォメット「ねえねえデュラハンくん。アタイたちの悪魔協会にも花火大会してみたらどう?」

デュラハン「え?いや…花火大会の金額ってすごかったような気がするから駄目」

バフォメット「…☆」

デュラハン「鉤爪見せつけても駄目!」


しいな「わ~~~~~~~!たーまやーーーーーーーーーー!わ~~~~~~~~~~~!」

あいり「落ち着けしいな!そんなテンション上げて言うと後で疲れが来るぞ!」

ミサゲ「まあまああいり。初めてなんだからしいなに合わせようぜ」

カイ「たーまやー!」

ラファエル「これが花火…秋の国では無い、まさに夏の風物詩ですね」

ニケ「もぐもぐ…花火と食べ物…ぴったりですね」

ラファエル「ニケ!」

あいり「ニケいつの間にか食べ物食べてる…」


轢沙子「花火大会、すごいわね。キレイじゃない」

アルエル「この瞬間をしっかり刻み込んでおきます」

こうみ「…ちょっとうるさいのが難点ね。でもキレイよ」

レニ「わたくしは花火より人混みで大変…あわわ」

轢沙子「レニ?まずは花火を見ましょう?」

ミカエル「へえ、案外キレイじゃない。全くもって悪くないわ」

ガブリエル「これが花火大会ですよ。ミカエル様」


ネネは肩車を、シャニオンと光は旦那の片腕ずつ上に上がらせてもらっている。この旦那、筋肉が強い

ネネ「わあ~~~お父さんの肩車で花火がキレイに見える~~~!」

シャニオン「片腕でも十分に筋肉すごいんですね!ありがとうございます!」

光「この花火はアマリリスでも全然違うよ!」

旦那「みんなが楽しんでもらえたら俺は嬉しいからな!」

ギン子「…あなた、バーベルいくつまで持てる人なの?」

旦那「おう、ギン子も乗るか?」

ギン子「いや、私はいいわよ」


花火大会を遠くで見てた2人がいる。真衣とベリシャであった

ちょうど誰も来ないであろう海岸沿い…ここで静かに2人はみていた。ちょうどあったベンチに座っている

花火が打ち上がってから、2人は見惚れるように花火を見ていた。2人は寄り添っている

ベリシャ「…花火、キレイね」

真衣「そうだね。こんなキレイな花火がシーズンになると見れるとか嬉しくてたまらないよ」

そう言うとまた花火を見ていた。静かな時間?が流れる。まだまだ花火は打ち上がる

ベリシャは決意をして真衣に話しかけたかった内容を言おうとしてた。ムードはバッチリ

ベリシャ「ねえ…真衣…」

真衣「どうしたの?」

ベリシャ「私を見て?見つめて…?」

真衣「うん…」

銀色の瞳と茶色の瞳が見つめ合う。実はこれ、悪魔の呪術かつ、サキュバスにしかできない術をしかけていた

テンプテーション…という呪術であった

ベリシャ「真衣…これ…受け取ってほしいわ…」

そう言うとポケットからこっそり指輪みたいなものがあった

真衣「え…指輪…?」

ベリシャ「私と、永遠にいさせてください」

ドーーン!ヒュ~~~!ドーーン!

一瞬だけ時がとまった。その言葉を聞いて真衣から涙が溢れた

真衣「いいの…私…まだ高校生だし…」

ベリシャ「貴女しかいないの…大丈夫…貴女は私が守る…だから…」

そこまで言うと真衣は持っていたベリシャの指輪を付けた。黒光りしていてキレイだ

真衣「…ベリシャ…貴女の愛…しっかり受け止めたよ…嬉しい…」

ベリシャ「真衣…!」

2人は抱き合った。そして、ベリシャはそのまま押し倒した

真衣「あっ!ベリシャ…!」

ベリシャ「真衣…!真衣…!愛しい人…」

口づけだけでなく身体、特に首すじなどをキスをしてるベリシャ

真衣「ベリシャぁ…」

ベリシャ「愛してる…!真衣…!愛してるわ…!」

真衣「私もぉ…愛してるよぉ…!」

服を脱がそうとしてた。ここは誰も来ない場所。胸が見せそうなところで…

ルシファー「いやー!ここいいわね~!穴場スポット?花火がよく見えるじゃない!」

アザトース「ああ。我でもよく見えてなかなかキレイだな」

…なんか部外者が来た

そんなルシファーとアザトース。既にベンチにいる真衣とベリシャを見た

その姿…その…何かを始めようとしてた姿を見たルシファー。ルシファーの頭がボンした。これは…!?

けどそのボンもミカエルと似てるボンである

ルシファー「あ…!あ…!? し、失礼しましたぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」

思わず駆け足でその場を去っていった。慌ててアザトースも追う

アザトース「おい!ルシファー!どこへ行く!」

2人が去っていった。そんな姿を見てた真衣とベリシャ。再び2人は顔を見合わせる

真衣「…なんか来てたね」

ベリシャ「ええ。ここでやりたかったけど…もう呪術が効いてないわね」

真衣「呪術だったの?でも、呪術なんか使わなくてもベリシャの愛は受け止めたよ」

ベリシャ「ふふふ…ありがと」

アザトースとルシファーに邪魔されてせっかくのムードが台無しだ

2人は再びベンチでまだ終わらない花火大会を見ていた。ベリシャは真衣の肩を抱き寄り添い、見てた

真衣「ねえ…ベリシャ…幸せ…」

ベリシャ「私もよ、真衣…」

花火大会が終わるまで、2人は離れようとはしなかった


それぞれの花火大会

ここで、このサザンカ島の話は終わることになる…



終わり


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