第5話「ギン子の憂鬱」

サザンカ島、ビーチ

ここは晴れていると暑い太陽の光がさんさんと降り注ぎ、暑くなる

そんなビーチで海を楽しむ者、日焼けをして寝ている者、そしてライフセーバーが監視してる…

基本海を楽しむための場所なので海目当てに来る客が多い。全年齢層、種族はここで楽しんでいる

このビーチは厄介なクラゲもおらず、危険なサメもいない。だからこそ安心して楽しめるのである

海ではしゃいでいる少女3人がいた。水着に着替えて楽しむ。大はしゃぎだ

光「ほら~!ネネちゃーん!それ~!」

光はネネに海水をかけてはしゃぐ

ネネ「あ~!やったな~!私もやっちゃうんだから~!」

ネネは光に海水をかける

シャニオン「2人共~!ウチを忘れてはいけないですよ~!」

シャニオンは2人以上に海水をどばっとかけ盛り上げている

光「きゃ~!シャニオンちゃん派手~!」

ネネ「あはは!楽しいなあ~!」

3人は仲良く海を楽しんでいた。…一方、3人の保護者(と自然になってる)がいた

彼女はビーチパラソルで陣地?を守りつつ遠くで3人を見ていた。名前はギン子である

ギン子「…ほんとあの子達、よく長い間あそべるわね…」

ギン子は元々冬の国の出身だからか、あまり海はわかっていない。だが、こういう常夏に来たら結構面白い部分はあった

しかし、ギン子はハーフアニマルという種族。正直太陽の光はきつい。パラソルの下で、見守るしかない

だったら海に行けばいいじゃないかと思うが、この場所をほったらかしにすると盗難もありそうなのでここで待機してる

ギン子は一応大人なので3人の保護者としてここで残っている

3人はとりあえず休憩という形でギン子の待つパラソルへと戻ってきた

光「ギン子さん戻ってきたよ!」

笑顔でギン子に挨拶する。ギン子が言う

ギン子「貴女達よく海で遊べるわね…」

ネネ「だってこんなとこ来たんだから楽しまないとね!シャニオンちゃんもそうでしょ?」

シャニオン「はい。ウチも楽しんでます」

一応ギン子もシャツの下に水着を着ているがあまり水に浸かってない

ギン子「私は水を飲んでばかりいるわ…」

そう言うとギン子は水を飲んだ

光「そう言えばギン子さんってハーフアニマルって種族だっけ?」

ギン子「そうよ。まあ動物の擬人化…他の人間とは違う種族なのよ。獣の耳あるし、しっぽもあるわ」

ギン子は言うと耳を動かし、しっぽも軽く動いた。シャニオンは言う

シャニオン「ハーフアニマルは脂肪が厚いって話もありますね。これは冬に特化した種族だからと言われています

だから、他の国では滅多におらずユキノウエにいるのがだいたいだと言われています」

光とネネはその話を聞きへぇ~と思った

ギン子「そのとおりよ。まあデブってないけどこういう暑いとこはあまり好きにはなれないの」

そう言うと光は言う

光「…もしかして毛深いのもあるの?」

シャニオン「そうですね。でもどこらへんが毛深いのでしょうか?」

ギン子「いやいや、そんな毛はないわよ。耳としっぽのみで…」

光「デリケートゾーン?」

光は直球ストレートで発言する。さすがのギン子も顔を赤くする

ギン子「そんなわけないでしょ!」

ギン子は思わず股間を手で隠す

ネネ「ギン子さん脇見せて?」

今度はネネに脇を見せられそうになる

ギン子「いやよ!恥ずかしいったらありゃしない!」

今度は慌てて脇を隠し、拒否した

光「ギン子さんの姿見てると種族って面白いなあって思うよ」

ギン子「面白い要素はないわよ!!さ、私は貴女達にかき氷あたり買ってあげるからここで待ってなさい!」

光「わーいかき氷~!」

シャニオン「ウチ、なんでもいいですよ!」

ネネ「ブルーハワイがいいなあ~」

そんなこんなでギン子はかき氷を買いに行くことになる


ギン子は店に行く。全く。子供とは色々言ってくる困った生き物だ。私も子供のときはもうちょっと御しとやかだった気がする

そう思いつつかき氷が売られている店へと向かう。ちょっとした列になっていた。もちろん、並ぶ

ギン子「まあこの時間帯だし普通に並ぶとは思うけど…」

とりあえず並んでいた

ギン子「…」

しかし並んでる前の人が…でかい。ちょっと待て。前の姿は見てないが、後ろ姿でもわかるような筋肉をしてる

水着だろうが、ビキニか?だがあまりにもでかく、後ろ姿ですら威圧感がある。この人、どんな種族だ?

そう思ってるとその前の人に近寄る人がいた。これは別に大した大きさではないが…。なぜ片翼の翼を持っているんだ?

?「ねーねーアザトース。まだなの?」

?「まだだぞ。ルシファー、戻らないと駄目だぞ」

アザトースとルシファー??すごい名前だが、ギン子は聞いたことがない

ルシファー「意外と並ぶのねー。アザトース、シロップは絶対練乳だからね。違うのは駄目よ」

アザトース「わかってる。お前の言ったことを我は忘れるか。ちゃんとするから戻っていろ」

ルシファー「はーい」

ルシファーと言われる人が離れていった

しばらくすると普通に店の前になりようやくギン子は4人分のかき氷を買うことができた

そのアザトースと言われる人はシロップは練乳とレモンであった。アザトースはレモンが好きなのだろうか

あんなでかい種族…すごい目立つと思う…そう思いつつ、ギン子は戻っていった


ギン子は3人が待つパラソルの下に戻ってきた。ギン子の姿を見つけると光はすぐに駆けつけた

光「わー!かき氷!」

ギン子「こらこらがっつかないの」

3人の元に戻ったギン子はそれぞれに渡した

ギン子「はい、いちごは光。ブルーハワイはネネね。メロンはシャニオンよ」

ネネ「わーやった!」

シャニオン「かき氷好きなんですよ。いただきます」

4人はかき氷を食べていた。そしてお決まりのパターンがあった

光「う、うう…頭がキーンとする」

ネネ「私も来たわ…」

シャニオン「ああ~…痛いです」

ギン子「だから早食いしないの」

しかし、子供だからかすぐに立ち直りすぐにかき氷を食べる。早い…

光「あー!美味しかった!ねえねえギン子さん。貴女も遊ぼうよ!」

ギン子「え。だってここを見守りしなきゃ?」

ネネ「私達、盗られると困る貴重品は全部ロッカーにあるから大丈夫だよ」

ギン子「…だからお金無いって最初言ってたのね!?」

シャニオン「そういうことですよ。さ、行きましょう」

ギン子「なんだか腑に落ちないんだけど!」

そういうわけで4人は海に向かう。もちろん、ギン子はそのまま水着になり向かった

ただし、この後ギン子は大変な目に…


海に着く。早速3人ははしゃぎながらボール遊びをする

光「よーしギン子行くよー!それ!」

ボールはギン子へと向かう

ギン子「よっと!」

トスするようにネネへと渡す。しかし…。ネネはそのままボールをキャッチした

ギン子「? どうしたの?」

ネネ「今ギン子さんの脇見えた。やっぱり毛深いんだね」

子供特有直球ストレート発言

ギン子「きゃ、きゃああああああ!?どこみてんのよ!?」

シャニオン「あ!やっぱりでしたか!」

ギン子「やっぱりじゃないわよ!!」

なんだか恥ずかしいがもう開き直るしかない

光「じゃあ、なるべくギン子さんには低い位置にするね」

ギン子「ほんと、勘弁してよね」

引き続きボール遊びをする

ぽーん。ぽーん…ソフトバレーボールみたいに遊んでいる

しかしギン子はふと困ったことがあった

ギン子(ん、ちょっとトイレに行きたいけど…いま行くか)

そう思うと3人に言う

ギン子「ごめん。ちょっとトイレに行きたいわ」

光「うん!わかった」

ギン子は海を出てトイレへと向かった

トイレで用を足した後、ギン子はなんとなく自分達のパラソルへと戻った

そこには既に3人がいて座っていた。さっきまで遊んでいたのにどうしたのだろう

ギン子「ん?みんなどうしたの?」

そう言うと光はある毛をつまんでいた

光「これ…ギン子さんの毛?」

その毛はやけにちぢれた毛であり…そう…その毛とは…

ギン子「い、いやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!????????????」

ギン子は絶叫。そして一気に顔が真っ赤。そんな羞恥心の絶叫が聞こえたのか聞こえてないのかシャニオンは言う

シャニオン「…ハーフアニマルはやっぱり毛深いってほんとだったんですねえ」

ネネ「ハーフアニマル面白いわね。私もこうなるのかしら」

光「あ、でも違うかもしれないね。デリケートゾーンの」

ギン子「もう言わなくていい!!もう言わなくていい!!」

まだ顔が真っ赤にしてギン子は言う

ギン子「もう嫌!なんでこんなとこに…!それ今返して!!」

光「えー引き抜けたものを返してと言われてもー」

ギン子「いいから返してよ~~~~~~!!」

結局ギン子はその毛を取り、自分のポケットに閉まった

ネネ「ポケットに閉まって何か意味あるの?」

ギン子「うるさい!!」

まだまだ顔が真っ赤のギン子


やがて夕方になりようやくギン子も落ち着いた

4人は解散となり、それぞれの元の場所へと向かう

ギン子「はぁ…こんなことならハーフアニマルなんて止めたかったわね…なんであそこにあの…毛があったのよ…」

夕日を見ながらギン子は思った…

ギン子「冬美…アルエル…ミサゲ…コーク…今日は私、恥ずかしい思いばかりしたわ…」

仲間はどこへ行ったのか。それすらもわからない状態でギン子はため息をついた


シモネタ炸裂回

すいません。終わり



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