第4話「水着撮影会」
スカウトマン「…と、言うわけで貴女達をぜひとも!写真撮影をさせていただきたいんですよ!」
そんなこというスカウトマンは4人の女性をスカウトしようとしてた
ここはサザンカ島商店街。色々な店がある場所だ。スカウトというよりもナンパにも近い
轢沙子は怪しそうなので不機嫌な顔を、こうみは何も表情を変えず、アルエルは不思議そうな顔を、レニは楽しそうな予感をする顔…
スカウトマンのせりふで轢沙子は言う
轢沙子「あんた。そんなこと言いつつ実はいやらしいことさせるんでしょ」
怪しい目でスカウトマンに言った
スカウトマン「いえいえ!?そんなことないですよ!?ちゃんときちんとした写真撮影ですから!」
彼は慌てて説明をする
レニ「でも、普通そうに見えますわ。とても下品な撮影では無さそうです」
レニはそう言うが、轢沙子はまだ信用しきってない顔をしてた
轢沙子「でも急に露出させるとかいうヤツでしょ?」
アルエル「え、私そこまでスタイルよくないですよ」
ほんとに轢沙子今まで何を見てこういう疑心暗鬼になってるのか。さすがノンセクシャル
ここまで言うとスカウトマンは自分の名刺を4人に見せる
スカウトマン「ほら!この会社の一人なんですよ僕!全然変なことはいたしませんよ!」
その名刺を見てこうみはわかった
こうみ「…あら。ここって写真集をよく出してる会社じゃない。エロい部分は一切ない、健全な会社よ。轢沙子、大丈夫よ」
こうみが言うとスカウトマンは言う
スカウトマン「そうなんですよ!だからぜひとも!おねがいします!」
ここまで言うとスカウトマンは頭を下げる。こうみが言った発言でさすがの轢沙子も信用するようになった
轢沙子「こうみが言うならそうなのね。わかったわ。その条件、受けて立ちましょう」
ようやく轢沙子は安心したのかスカウトマンの要件を受け止めた。そう言われるとスカウトマンも笑顔になった
スカウトマン「ありがとうございます!では、早速スタジオに行きましょう!」
スカウトマンに案内されるまま、4人は付いていった。でも、轢沙子の顔はまだ晴れてはいなかった
スタジオ内…
4人は専用の水着に着替えてスタジオへと向かっていた。しかし、なぜかその水着も4人ともバラバラであった
轢沙子「…こうみは露出の少ない水着ね」
そう言うとこうみは言う
こうみ「…私、スタイルがいいわけじゃないけど…結構好きねこれ」
轢沙子「好きって言えるほどねえ…アルエルはビキニ姿になってるけど大丈夫なの?」
轢沙子はアルエルを見たが、フリフリのフリルのある水着だった
アルエル「問題なく大丈夫ですよ。この黄色い色をした水着、すごい良さげです」
轢沙子「ふーん…。で、レニはごく普通の水着ね」
レニ「こういうの着てみたかったんですよ。わたくし、この国に来て水着を着れるの初めてですから」
轢沙子「秋の国の出身だしね…でも、私だけなんで競泳水着なの!?」
轢沙子だけなぜか競泳水着を着ていた。あまり露出はないが、そもそも轢沙子は胸がでかいため出っ張って胸が強調されてしまっている
アルエル「轢沙子さんのその胸の大きさ!びっくりですね」
こうみ「…轢沙子さん、どうやったらそこまで胸が大きくなるの?」
レニ「つっつきたくなりますね~」
みんながそう言うと轢沙子は急に恥ずかしくなった
轢沙子「止めなさい!ああ~なんで胸がこんなに大きいのかしら!」
だいたい轢沙子は胸がでかいというのは春の国の人もそう思われてるから諦めるしかない
そんなこと言いつつ4人はスタジオ内へと入る。だが、どうやら先客がいたようだ
その2人はちょっとした口論になっていた。身体をタオルで覆っている
?「ミカエル様!こんなことになったのはミカエル様がノリノリで受けたんでしょう!」
?「うるさいわね!ガブリエルだって貴重な体験とか言って喜んで受けたじゃない!」
4人はその姿を見た。だが、アルエルはすぐにわかった
アルエル「お母様!ガブリエルさん!」
アルエルはすぐにその2人に近寄る
轢沙子「ん?お母様にガブリエル?」
アルエルが言うと2人は反応する
ミカエル「あら!アルエルじゃない?もしかしてこの写真撮影をするの?」
アルエル「そうです!そして、私たちと一緒に撮影する仲間ですよ」
そう言うとアルエルは紹介しようと説明をした
ミカエル「…なるほど。轢沙子にレニにこうみ、ね。はじめまして。私はミカエル。ユキノウエ天使協会総本山代表よ」
ガブリエル「こんにちは皆さん。私は副代表をしています。どうぞお見知りおきを」
そう言うと2人は轢沙子達に握手をしようとする
轢沙子「ええ、よろしくミカエルにガブリエル」
こうみ「…天使協会代表と副代表なんて初めて見るわ」
レニ「ヒダンゲにもラファエルさんとニケさんいますけど、そう言えば2人ともユキノウエからですよね」
そう言うとミカエルが言う
ミカエル「ラファエルとニケは元々ユキノウエの出身よ。この国に来てるだろうし元気にしてくれるといいけど」
ガブリエル「でも貴女達もこの写真撮影を?」
こうみ「…そうよ。でもなんでタオルで覆ったままそこにいるの?私たちと同じ水着着てるんでしょ?」
こうみが言うと2人は気まずい顔をする
ミカエル「そ、そうなんだけどさ…着てる水着が恥ずかしくてたまらないのよ…」
轢沙子「恥ずかしいって、私も競泳水着だから結構恥ずかしいんだけどね」
アルエル「2人とも、どんな水着着てるか私達に見せてくれませんか?」
娘の事だ。ミカエルとガブリエルは仕方なく見せることにした
ミカエル「まず…私はね…」
ミカエルが覆ってたタオルを外す
ミカエル「あぶない水着」
レニ「ぶふっ!」
レニが吹き出す。恥ずかしいのかミカエルの顔が一気に赤くなった
ミカエル「だから恥ずかしいのよ…!!」
アルエルは思ったが、お母様はスタイルいいからそういう水着になったんじゃ…とは思った
轢沙子「そ、そう…。で、ガブリエルは?」
そう言うとガブリエル仕方なく覆ってたタオルを外す
ガブリエル「私はスクール水着です」
レニ「ぶふっ!」
こうみ「くっ!」
アルエル「ぶふっ!」
3人が吹き出した。そりゃそうだ。スク水である。なぜそういうチョイスになったのかこの会社の意味不明なところだ
滅多に笑うことがないこうみですら笑ってしまった。相当である。そんな謎のチョイスで轢沙子は呆れるように言う
ガブリエルはみんなに見せたので顔が赤くなっている。何かの羞恥心を抑え込むかのように…
轢沙子「…ここの会社にたんまりと謝礼金を請求しなきゃ駄目ね…」
そう言うとスタッフから呼び出しが来た
スタッフ「そろそろ撮影はじめますよー」
そんなこんなで撮影が始まった。一人だけの撮影。大人数での撮影…色々である
轢沙子の撮影をしていた。カメラマンが言う
カメラマン「もうちょっと大胆なポーズにしてくださーい」
轢沙子「はい。こうね」
カメラマン「もっと大胆にできませんか?」
轢沙子「あなた、こっちへ来なさい。平手打ちしてあげるわ」
カメラマン「ちょ、ちょっと勘弁してください!」
轢沙子は力が強いためただの平手打ちではない。おそらく吹っ飛ぶ。でもなんとかそのシーンは見られずに済んだ
なんだかんだ言いつつも撮影を終える
轢沙子「ふー。大胆なポーズとかふざけてるわ」
アルエル「でもすごいですね。ちゃんとできてるじゃないですか」
こうみ「…でも危なそうなポーズをとられることはないみたいね」
轢沙子「全く…何よここ」
スタッフ「あのー、そこの水色ロングの人と水色ショートの人ー」
アルエル「え?私ですか?」
ミカエル「私のことね」
アルエルとミカエルはスタジオに向かう
スタッフ「貴女がた2人で撮影します。抱きつくようにしてください」
そう言うとミカエルは頭をボンした
ミカエル「えええ!?ちょっと待ってよ!そんな…無理よ!」
アルエル「お母様に抱きつけばいいんですね!ほら、お母様」
アルエルはミカエルに抱きついた
ミカエル「あああ!ちょっとアルエル!」
アルエル「お母様の体温暖かくていいですね~」
なんも抵抗の無いアルエルは自然とミカエルに抱きついていた
アルエルは自然と抱きついたが、ミカエルはさっき水着を見せた以上に顔がまっかっかになっていた。撮影開始
レニ「アルエルさん、何も抵抗無く抱いてますね」
こうみ「…親子丼…意外とぐっと来るわね」
轢沙子「この親子仲良しで何よりだわ」
その横のスク水を着たガブリエルは
ガブリエル「これほどまでに仲良しだったとは…ううう…」
轢沙子「泣くことないじゃないの…」
アルエルとミカエルの写真撮影はとても仲良く撮影をしていた
撮影を終え、6人は会社の前にいた
謝礼金はたっぷりもらいこれならしばらくはこのお金で色々回れそうだし買い物もできそうだ
6人全員この国に合ってる服に着ている。轢沙子は言う
轢沙子「みんなおつかれ。それにミカエルとガブリエル」
そう言うとミカエルは今までに無い経験だったかどっぷりと疲れを出ていた
ミカエル「はぁ…ホイホイ付いて行くのやめようかしらね…」
ガブリエル「ひとつ勉強になりましたね」
そう言うとミカエルは言う
ミカエル「それと…轢沙子、手を出して」
轢沙子「え?うん」
そう言うと手を出したらミカエル手からぽん、とお金を渡された
轢沙子「これ…さっきの謝礼金じゃない。貴女達も使うんでしょ?」
轢沙子が言うと何も表情も変えずミカエルは言う
ミカエル「大丈夫よ。結構お金持ってきてるからこんなのちょっとのもんよ。だから貴女達が使いなさい」
そう言うと轢沙子はいいのかなあと言う表情になる。だが、ミカエルがそう言ってるのだからありがたく使おうとした
アルエル「お母様嬉しい!ありがとうございます!」
こうみ「…すごい量ね」
レニ「やっぱり2人共天使ですね!大天使だとまた違うんですね!」
轢沙子「ありがとう。ミカエルにガブリエル。感謝するわ」
そう言うとそろそろ帰ろうとしてた
ミカエル「じゃあね4人。この国を楽しみなさい。それとアルエル。羽目を外さないようにね」
アルエル「はい!お母様!」
ミカエルとガブリエルは去っていった。4人はこれからこのお金で何を使うかワクワクした
轢沙子「…じゃあこれでどこか美味しい食事でもしましょうか」
アルエル「はい!」
4人は商店街の中へと行った
ミカエルとガブリエルは歩いていた。ガブリエルは言う
ガブリエル「いいのですか?」
ミカエル「いいのよ。私達は金よりこれから会わないといけない人物がいるわ」
ガブリエル「…悪魔協会…ですか?」
ミカエル「そうよ。絶対この島にいる。そう思うの。さ、行きましょう」
ガブリエル「…ははっ、ミカエル様」
そう言うと2人は静かに浜辺のほうへと向かった
ミカエル(水買う小銭を持ってくればよかったわ…)
終わり
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