第2話「天使と悪魔の何番?勝負」
マーガレット「なんだよこの糞悪魔!俺を誰だと思ってんだ!大天使の親戚だぞ!」
ピット「そんな肩書きどうでもいいんだよ!私こそ純粋な高位悪魔なんだぞ!」
小さい天使と悪魔が喧嘩してる。どういう成り行きかわからないが、喧嘩してる
そんな喧嘩をしてたら周りの人が集まる。当然である。天使と悪魔の側の付添いが言う
コーク「お、おーいマーガレットちゃんあまり大声で言うと大変だよー」
コークは心配そうにマーガレットをなだめようとする
由美子「おいおい集まってきたじゃねえか。いい加減やめよう」
由美子はピットフィーンドをおさえようとする
ピット「ええい!貴様と口論になっても駄目だ!どっちが上か決闘しようじゃないか!」
そう言うと売り言葉に買い言葉である。マーガレットも言う
マーガレット「上等だよおら!どっちが上がはっきりさせてやる!」
こんな人の集まる場所で決闘なんて言ってる。周りがざわ…ざわ…してるも当然である
そんな中、一人の人物が近寄り、2人の声をかける
?「はぁーい☆そこの天使と悪魔~。勝負したいって?アタイが用意してあげるよ~☆」
コーク「ん?誰?」
その人物は大きい身長で水着を着て、笑顔にだった。その横にシャツを着た人がいた
由美子「…あ!バフォメット!おまけにデュラハンも!」
そう。デュラハンとバフォメット。この南国リゾートに来ていた
マーガレットとピットフィーンドはその2人を見てた。そしてピットフィーンドが言う
ピット「お前たち、シダレカ悪魔協会の代表と副代表!…あれ、どっちが代表だったか?」
どうやらピットフィーンドはわかってるらしい
マーガレット「シダレカ悪魔協会?このでかい悪魔が代表か」
そう言うとデュラハンは否定する
デュラハン「違うよ僕が代表だよ!こっちは副代表!」
コーク「でもイメージ的にバフォメットさん?が代表っぽい気がするけどね…」
コークがそう言うとデュラハンは更に言う
デュラハン「だから違うんだよ!あーこんな時はもっと身長大きければなあと思う!」
デュラハンはこんなことで嘆いていた
ピット「どうでもいい。ところでバフォメット。勝負の場所を準備してくれるんだよな」
ピットフィーンドは言うとバフォメットは言う
バフォメット「そうよ~☆名付けて『天使VS悪魔3番勝負!』大会~!」
バフォメットはキャピキャピした声で大会を宣言?した。勝手に拍手もした
由美子「…何番勝負っていうと古臭い番組の企画みたいでなんかな…」
コーク「もっとかっこいいタイトル無い?」
バフォメット「…☆」
そう言われるとバフォメットは笑顔で手の鉤爪をギラッとさせた。太陽に反射して爪が光る
4人はその鉤爪を見て恐縮した。怖い。この時代の爪ではない。凶器である
ピット「わ、わかった!それで行こう!」
さすがのピットフィーンドも鉤爪を見て怖くなってしまった
マーガレット「お、おう!負けてられるかよ!」
マーガレットも当然その勝負を飲み込んだ
バフォメット「話が早くて嬉しいわ~☆じゃあ、早速準備しましょう!さ、デュラハンくん手伝って!」
デュラハン「はいはい…」
そう言うと準備をすることになった。どっちが代表だろうか
バフォメット「1番勝負目!ビーチフラッグ~☆」
砂浜で勝負である。ビーチフラッグ…1つのフラッグを取った人が勝ちである
マーガレットとピットフィーンドだけでやればいいものの…
由美子「え!?アタシもやるのかよ!?」
コーク「ぼ、ボクも!?自信ないよ!」
マーガレットとピットフィーンドはスタンバイして由美子とコークもスタンバイすることになってる。そして…
デュラハン「ちょっと待て!なんで僕もやることになってる!?」
デュラハンもこれまた何故かスタンバイをしていた
ピット「おいバフォメット!デュラハンが取ったらどうするんだ!」
そう言うとバフォメットは答える
バフォメット「デュラハンが取ったら引き分けってことでよろしくね☆あと、由美子ちゃんとコークちゃんが取ったら
由美子ちゃんはピットフィーンドちゃん側、コークちゃんはマーガレットちゃん側の勝利ってことよ☆」
マーガレット「引き分けつってもなーんも意味ねえじゃねえか!?」
バフォメット「はいはい。御託を並べないようにねー☆」
バフォメットは再び鉤爪をギラッとさせた。4人はまた怖がる
ピット「く、くそ!絶対取ってやる!」
マーガレット「負けてられるか!」
うだうだ言いながらも準備は整った
バフォメット「はーい行くよー!…1、2、3。Go!」
バフォメットが言うと一斉に5人ともさっと立ち、走った
5人ともほぼ互角の走りであったが、コークと由美子が遅れ、マーガレットとピットフィーンドとデュラハンが前に出た
そしてビーチフラッグを取った!砂ぼこりがたつ中、フラッグを取ったのは…
ピット「よっしゃあ!私が取ったぞ!」
ピットフィーンドがフラッグを取った。この勝負、ピットフィーンドがまず1勝である
マーガレット「くっそー!あと一歩だったのに!」
デュラハン「駄目だったか。2人ともはやいね…」
デュラハンが言うとバフォメットは…
バフォメット「デュラハンくん!!もっと真面目にやりなさい!!」
デュラハン「真面目だよ!というか代表に向かってなんだその言葉!?」
もうどっちが代表だかちっともわからない
バフォメット「じゃ、次の勝負行きましょう~☆」
そして次の勝負。4人はテーブルに座り、目の前にあるスープみたいなものが置かれた
バフォメット「次の対決はスープ早食い対決~☆スープまで飲み干したら勝ちよ☆」
ピット「お、おう」
マーガレット「なんか急に真逆の勝負だな…」
しかしこのスープ、やけに赤い。嫌な予感がする。激辛ではないかと思い始めた
バフォメット「今回はデュラハンくん、少食で食べ物は駄目だからおやすみね」
デュラハン「最初からそうしてくれればよかったんだけど」
コーク「へえ…意外と美味しそう」
由美子「こんな太陽が出てる時になんか嫌な予感するスープだな」
バフォメット「じゃ、行くよ~!よーい…スタート!」
4人は一斉に食べ始める。最初こそ美味しいスープだと思ったが…
ピット「か、辛い~!?なんだよこれ!?」
マーガレット「しかも熱々じゃねえかよ!!具材も熱いしなんだ!?」
由美子「辛い…!きつい!!」
コーク「うん、美味しいね」
そんな感想を述べてる4人。デュラハンはバフォメットに話しかける
デュラハン「このスープ…なんていうのかい?」
バフォメット「スンドゥブってやつよ~。辛くて熱くて色々な具材入ってて美味しいのよ☆一口いる?」
デュラハン「いらない…」
食べ物に関してはあまり食欲がわかないデュラハンであった
3人はヒーヒー言いながら食べていたが、一人先制して食べきった人物がいた
コーク「はい。ごちそうさまでした」
コークはスンドゥブをキレイさっぱり食べきった
ピット「な、何!?こんな辛くて熱いスープを早く!?」
バフォメット「あら~☆コークちゃんが食べきったからこの勝負はマーガレットちゃんの勝利よ!」
マーガレット「よくやったコーク!でも、このスープよく食べたな?」
コーク「ボク、冬の国出身だからこういうのよく食べるんだ」
由美子「そ、そうか!ユキノウエ出身だからこそか!」
ピット「くっそー!ここで出身関係で差がつくとは!」
ピットフィーンドは悔しがっていた。シェリルが作ったトムヤムクンはよく食べるが基本辛くないようにしてるので
こういう本格的な辛みのスープはあまり食べたことは無かった…
バフォメット「はい。というわけで1対1の同点!さ、ラストの勝負行くわよ~☆」
バフォメット「ラストは自己申告制!高台水中ジャンプよ~☆」
砂浜にはなぜか高台があり、ジャンプできるものがあった。1段、2段と高くなり最後は恐ろしいほど高いジャンプをする
ここはコークと由美子はお休みでマーガレットとピットフィーンドがやることになった
ピット「…」
ピットフィーンドが凍りつく。あまり紹介してなかったがピットフィーンド、高いのは苦手
マーガレット「…」
マーガレットもやっぱり固まる。まだ中学生なのだから仕方ない
バフォメット「これを高いとこでジャンプしてキレイに飛び込めば勝ち~☆」
そうは言うが2人とも固まってしまいできる状態ではなかった
由美子「これ、2人はできるのか」
コーク「ボクでも無理だよこれ」
ピット「…」
ちらっとバフォメットのほうを向く。そして笑顔で鉤爪を見せてきた。何度目だ。好きだなそれ
ピット「…私は、やるぞ」
覚悟と決意を決めたのかピットフィーンドは高飛び台へと向かう。そんな姿を見たマーガレットもやはり決めたのか…
マーガレット「俺も、やるぞ」
やはり高飛び台に行くことになった。もちろん、狙うは1番高い場所
2人は1番高い場所に着き、下を見下ろす。とんでもない高さだ。こんな場所プロの人じゃないと無理ではないか
2人は顔を見合わせて言う
ピット「…おい、とっとと飛び込めよ」
マーガレット「ふざけるなよ。お前が飛び込めよ」
ピット「はあ!?これを飛び込まないと駄目なんだぞ!もしかして怪我を狙ってるのか!?」
マーガレット「ちげーよ!まだ覚悟決めてねえんだよ!」
高い場所でまた喧嘩を初めてしまった
ピット「いいから行けよ!」
マーガレット「てめえが行けよー!」
そこで小競り合いが始まってしまった。高台の近くまで小競り合いになってしまった
ピット「いけよー!」
マーガレット「飛び込めよー!」
そう言うと2人の足がつるっと滑り
ピット「あ」
マーガレット「え」
…落下していった
ピット「ああああああああああああ!?」
マーガレット「わああああああああああああ!?」
ざぶーーーーーーーーーーん!
…飛び込んだ後、2人は水中の中にちょっと間入り、水面から出た
ピット「ぶはっ!ゲホゲホ!」
マーガレット「うわっ!ごほごほ…!」
どうやら怪我も無く無事に?飛び込めたようだ。しかし、周りからは1番高いところを飛んだことの勇気で拍手が送られた
パチパチパチパチ…!称賛の拍手である
バフォメット「すごいわ貴女たち!これは引き分けよ!」
デュラハン「いやいや。勇気ある。僕じゃ無理たよ。見事だね」
由美子「お前たちやるなあ」
コーク「さすがだよ」
ピットフィーンドとマーガレットはむりやりだったのだがそんな称賛を讃えてくれてなんだか照れてしまう
バフォメット「…というわけで今回の対決は1勝1敗1引き分けだからドロー!よく頑張ったわね☆」
そろそろ夕日に近い時間。バフォメットは2人の対決に拍手をしてた
ピット「結局ドローとは残念だったな」
マーガレット「勝てたとは思ったけど仕方ない…」
そう言いながらも由美子とコークは言う
由美子「最後の高飛び台は見事だったぞ」
コーク「ボクのスンドゥブの早食いも褒めてね」
バフォメット「さ!引き分けだからここで何もしないのはあれだから…
2人とも幸せなキスをして終了ってどうかしら~☆」
ピット「は?」
マーガレット「へ?」
とんでも事案が発生した時点で横にいたデュラハンはバフォメットの顔を裏拳でバチンと殴った
バフォメット「いたーい!」
デュラハン「はい、ごめんね4人。じゃ、僕達は帰るよ」
デュラハンは痛がってるバフォメットを引きずりながら帰っていった
バフォメット「あ、あ~2人のキスが見たい~」
デュラハン「バカ言ってないで戻るよ!」
そして残された4人は思った
由美子「これ、なんの対決だったんだ?」
コーク「結局バフォメットさんに良いように操られたような」
そう言うとマーガレットとピットフィーンドは言う
ピット「…やってられっか」
マーガレット「俺たち、何してたんだ?」
終わってくれ
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