4Season4Legacy SunshineDance

緑樹ユグ

第1話「バイン共の海の家」

リリ「…というわけでここで海の家、始めるわよぉ!」

そんなリリが宣言をする。ここはサザンカ島で一番人が集まる海の浜辺

その海の家もそれっぽい雰囲気を出してた店であった。冷房機能はないものの、それなりに風が通り熱中症は防げそうだ

リリの他に冬美とシェリルと牧はこの家を見て思い思いのことを言う

冬美「まあ、こういう接客業は慣れてるから大丈夫よ」

シェリル「海の家…ワクワクしちゃいますね」

牧「南国に来てこれ、楽しみにしてたのよ」

4人とも既に水着を着ていてもう準備万端である。だが、一人だけ浮かばない顔をしてる

冬美である。唯一の人間だからというのもあるが…いや、胸を見てた。冬美はこころで思ってた

冬美(リリの胸でか…!え、シェリルってアンデッドなのにこの大きさ…!?牧なんか亡霊なのにおかしい大きさね!?)

リリ「冬美ぃー!行くわよぉー?」

冬美はこころでつぶやいてたら遅れてしまった

冬美「ごめーん!今行くわー」


そんなこんなで4人の胸でか(冬美以外)海の家営業が始まった。ここは人が集まる場所。もちろん人は来る。様々な種族がね

冬美は接客対応。リリは料理。でもたまに見回り。シェリルも料理。そして牧は…

冬美「…ちょっと牧!なんでかき氷機ばかり回してるのよ!」

牧「えー?これ面白くない?回してるだけで心が落ち着くのよね~」

冬美「そんな習字の墨をするわけじゃないんだから!つかそれだけしかできないの貴女!?」

リリ「キャハハハ!大丈夫よ!」

まだまだ続く。だが元々客層としては全く悪い客はいないため4人とも安心して海の家の営業を続けていた。しかし…

冬美「はっ、そういえばシェリルどうしたかしら…」

辺りを見回し(そこまで大きくないが)シェリルを確認する…と

客「わぁ~おっぱいでかいねえ~揉ませてよ!」

客がセクハラ発言するとシェリルは笑顔で

シェリル「いいですよ~はい、どうぞ」

冬美「わああああああああストップ!!」

冬美は慌ててシェリルを止める。これはやばい

冬美「おっぱい揉んでは駄目!!シェリルはそういうセクハラを受け止めちゃ駄目!!」

シェリル「別に私は大丈夫ですよ?」

冬美「ここオッパブじゃない!!」

なんとか胸を揉むというシーンは避けられたみたいだ。アホくさい

次々と客が来るが4人は相変わらず仕事は変わってはいない。むしろ接客を中心にしてるは冬美のみのような…

さっきから料理してたリリが様子を見る

リリ「冬美ぃ!調子はどぉ?」

冬美「そうね。大丈夫よ。リリは失敗なんかしてないよね?」

そう言うとリリは料理をする場所を見る

リリ「簡単な料理だけだから失敗してないわぁ!」

冬美「よかった。…牧はいつまでかき氷機回してんのよ!!」

牧「回してたら目が回ってきたわね」

冬美「当たり前でしょ!」

?「ほう。海の家の雰囲気とはこういうものか」

海の家玄関口で一人の女性がそう言った。一人はアロハシャツを着て…胸がでかい。もう一人は水着を着ていた。胸はまあまあ

冬美「あ、いらっしゃいま」

シェリル「あーーーーーーーーー!!アークデーモン様にヴァンパイアロード様!!」

冬美「う、うるさっ」

そう。アマリリス悪魔協会総本山代表と副代表が来た。そりゃシェリルにとっては上司なんだからそういう反応である

アーク「シェリル。元気そうだな」

ロード「来てみたわよ!シェリルちゃん!」

シェリル「どうぞどうぞ!席空いてますよ!」

そう言うとシェリルはすぐに空いてる席へ案内した

冬美「え?悪魔協会総本山?」

リリ「アマリリスの代表と副代表だなんて凄いことになったわぁ!」

牧「へ~。聞いたことあるけど…かっこいい2人ね」

シェリルはすぐに座らせたら冬美に向かって言う

シェリル「冬美さん!あのお二方はVIP待遇でおねがいします!絶対VIP待遇です!もう一度言いますがVIP」

冬美「わかったって!!何度も言わなくていいわよ!!」

アークデーモンとヴァンパイアロードはメニューを見ていた

アーク「ロード、ここの食事はどうなってるんだ?」

ロード「あのね。こういうとこで食べる料理は美味しさが増すのよ。おすすめは焼きそばね」

アーク「ほー焼きそばか。いいではないか。それを頼むとするか」

ロード「アタシはまあ…ホットドッグでも頼むかしらね」

ロードがそう言うとシェリルは冬美に向けてまた言う

シェリル「即!行ってください!」

冬美「言われなくても行くわよ」

アークデーモンとヴァンパイアロードは注文を頼み、そしてリリが調理する。なんも問題無く注文の品が出来上がる

冬美「おまたせしました。焼きそばにホットドッグです」

料理をテーブルに置く。ヴァンパイアロードはどこか嬉しそうだ

ロード「美味しそ~!」

アーク「ふむ。食欲をそそるような香りだ。きっと美味しいだろう。…ヒューマンよ、ありがとう」

冬美「え!?あ、どういたしまして!」

冬美はなぜ自分の種族がわかったのだろうか。と思った。それが代表の見極めだろうか…

2人はのんびりと食べていた。しかしまた来客が…

?「リリはどこだ?ここにいると聞いたが」

冬美「いらっしゃ…」

冬美は固まる。いや、正気度が下がった。そこにいたのはエイリアンそのものだからだ

ヒューマンである冬美は固まり、牧は普通の対応をしてた

牧「わあ、でかい化け物ね!リリは今調理場にいるわよ」

?「そうかそうか。俺、リリの旦那でね。リリを確認しに来たんだが…」

そう言うとリリがひょこっと顔を出す。一方冬美はまだ固まっていた

リリ「あらぁあなた!私の料理をたべてくれるかしらぁ?」

旦那「ははは!いや、確認しただけだよ。ネネのこともあるし、リリはそのままここにいてくれ」

リリ「そうなのぉ?ネネをよろしくねぇ!」

旦那「ああ。頑張れよ。じゃあな」

旦那はそのまま去っていった。そして冬美、フリーズのまま…


夕方になりようやく海の家もお開きと言った感じ

冬美は合計金額を合わせて管理をしていた。元々この人金にうるさいからそうしてるだけ

冬美「すごい金額ね…」

シェリル「今日はアークデーモン様とヴァンパイアロード様来てくれただけで嬉しいです!」

牧「貴女、悪魔協会関係者だものね。いやーこれは記念になるわ」

リリ「アハハ!」

冬美「でも、今日はいいとして明日もやるんでしょ?」

リリ「そうねえ!」

冬美「…ま、私も含めて4人ならなんとかできそうね。また明日もよろしくね」

牧「私はまたかき氷機と格闘するからよろしくね」

冬美「牧はかき氷機から離れなさい」

シェリル「客を集めるためにもうちょっと際どい水着着たほうがいいですね」

冬美「それだめー!!」

リリ「旦那も付添い、しようかしらぁ?」

冬美「絶対だめー!!」

牧はかき氷機のこと言うわシェリルは破廉恥だわリリは冬美が凍った原因の旦那を連れそうだわ…

冬美「…私、今日はツッコミしかしてない気がする…」

沈む夕日をバックにそう思ったヒューマンの冬美であった


終われ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る