第19話 ゼラチンバインドと、サイラの妊娠と、姉妹

 うーん、あん♡そこっ♡ポーションは完成をみたが。

 魔法なら前世にない物が作れると気づいた。

 舌の動きとか再現するのはどうだろう。

 コンニャク全身拘束魔法とか。

 魔法は召喚魔法だから、コンニャクを用意しとけば、魔法に使える。

 そうと決まれば、市場調査だ。


 市場に使えそうな物を探しに行く。


「擦って茹でるとプルプルになる芋はないかしら」


 市場にいる農家の人に尋ねた。


「ないね。ゼラチンじゃ駄目なのかい」


 ゼラチンが体を包み流動する。

 いいね。

 とても良い。

 かぶれたりしないのも良い。

 名づけて、ゼラチンバインド魔法。


 全身を包むにはかなり買わないと。

 この世界のゼラチンは茶色い色をしていた。

 精錬が甘いのだな。

 でも使うには十分だ。

 見た目などどうでも良い。

 自室に帰って早速、魔法を組む。


#include <stdio.h>

#include <conio.h>

extern MAGIC *magic_make(char target,int target_size,int image);

extern void pleasure_nerve_excite(MAGIC *mp,int power_sw);

extern void bind_move(MAGIC *mp);

extern int mclose(MAGIC *mp);

char jelly[1000]; /*ゼリー1000ミリリットル*/


void main(void)

{

 MAGIC *mp; /*魔法定義*/

 mp=magic_make(jelly,sizeof(jelly),IMAGEBODY); /*ゼリーを魔法に*/

 while(1){ /*無限ループ*/

  pleasure_nerve_excite(mp,1); /*快感神経を刺激*/

  bind_move(mp); /*ゼリーで拘束*/

  if(kbhit()) break; /*何か入力されたら止める*/

 }

 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

}



「店長、お客様がみえてます!」


 店員になったテトラが声を張り上げたので、2階の自室にいた俺は階段を降りる。

 いたのはサイラ夫妻だった。


「ご無沙汰しております。新しい商品も入ってますわ」

「じゃあ、せっかくだから頂くわね。今日は報告があって来たの。赤ちゃんが出来たみたい。お世話になったから、報告に来たのよ」

「その節は、お世話になりました」


 夫のノッチにお礼を言われた。


「お祝い申し上げますわ」

「おめでとうございます」


「「ありがとう」」


 雑談をしばらくしてサイラ夫妻が帰っていった。


「赤ちゃん、欲しいなぁ」


 しみじみとテトラが言う。


「寂しいのかしら。慰めてあげましてよ」

「ぜひ」

「では、一緒にお風呂に入りましょう」


 テトラが躊躇ためらう。


「実は私が必殺姉妹人なのですわ。姉妹なんだから恥ずかしがっては困りますわ」

「姉妹なのですね。分かりました」


 娼館の大風呂を借りて、ジェット水流、シャワーを2人で楽しんだ。

 最初は恥ずかしがっていたテトラだが、段々大胆になった。

 昔の田舎の人間は性に大らかだと聞いた事がある。


 テトラもなのかな。


「面白い事してるじゃないか」


 ラピアお姉様が乱入してきた。

 3人で散々楽しんだ。


「もっと凄いのがあるのです。お試しになられます?」

「店長、やってみたいな」

「どんな物か話の種にやってみようかね」


 3人で店舗の二階に行き、あの快感神経の刺激が付いたあれを3人で試しあった。

 3人とも猿になってしまったのは言うまでもない。


「これはもう廃業しないといけないね。男となんて馬鹿らしくてやれない」

「ラピアお姉様。では、姉妹になって下さるのですね」

「なってやるよ。今日からはエンゼル専門さ」


「私も姉妹ですよね」

「テトラは妹ですわ」


 そして、3人で再び猿になってしまった。

 あ、幸せだな。

 二人も姉妹が出来た。

 ウイルス除去のポーションを量産しないといけないな。

 それに、ゼラチンバインド魔法も完成させないと。

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