第4話
大阪の家のボクの部屋では、霊の存在を感じている。
夜、寝てると、ボクの体の上に乗っかってきて、優しく愛撫し始める。顔にもキスされてるような感じする。
学校に行ったら、高梨さんに、
「あやめちゃんには、あやめちゃんのことを守ってくれてる女の子の霊を感じるよ。守護霊さんかな」
って言われた。
高梨さんに、毎晩寝てると、霊のあらわれることを話した。
「芸術家の女の子みたいだよ。あやめちゃんを弟子のように愛してくれてるよ」
家で晩御飯をイレーヌちゃんと食べてる時、
イレーヌちゃんに、霊のことを話してみた。
「部屋に霊いるの、わかるよ。イレーヌの部屋にも、霊いるもんっ」
って、イレーヌちゃんの部屋にも霊いるらしい。
たしかに、家全体を守ってくれてる大きな霊、まず存在してて、それから各部屋にも、それぞれ、その部屋の霊、存在してるみたいに感じる。
「イレーヌちゃんの部屋の霊は、どんな霊?」
って聞いてみた。
「部屋にいると、日本史や世界史や、英語や数学なんかをめっちゃ勉強して、知りたくなってくるから、なんとなく学問の霊のような感じしてる」
「え~、じゃあ、イレーヌちゃんと部屋、変えよかな」
「いやだよー、今の部屋、気に入ってるから。テスト前の勉強する時に、イレーヌの部屋で、いっしょに勉強してもいいよ」
ボクは、部屋にいると、めっちゃ絵を描きたくなってくる。勉強してても、絵を描きたくなるから、専用ノートをつくって、いつも、それに絵を、描きまくっている。
えっちな女の子の絵を。
女の子とボクとで、えっちしてる絵を。
霊の女の子に、毎晩のように、愛撫されているうちに、ボクの体は、柔らかくて、えっちで可愛い、曲線的な女の子の体になっていった。もともと、ちっちゃな頃から、女の子みたいな体だったけど、もっともっと女の子みたいになった。顔も女の子みたいな顔に、だんだんなっていった。
もしかして、霊の女の子みたいに、なっていってるのかなあ~って思った。
学校に行ったら、高梨さんに、
「あやめちゃん、だんだん、部屋にいる霊の女の子に似てきてるみたいだよ~」
って言われた。
「高梨さんって、霊感、めっちゃ強いの?」
「強いほうだけど、あやめちゃんのは、今までで、いちばん、強く感じるんだよ」
「イレーヌちゃんのも感じる?」
「あっ、イレーヌちゃんのは、えっと~、なんか学問的な霊だね~」
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