第五話 終之口上
人々は永らくの梅雨に耐え、
🌸🌸🌸
「綺麗な風鈴やねぇ」「どこで
「旦那はんにおねだりして買うてもろたんです」「着物も揃えよう思たんどすけど寝間着で恥ずかしぃわぁ」
🌸🌸🌸
「親方はん!」「もう在庫が二十しかあれしまへん!」
「なんやて?」「もう一つあったはずやろ」
「へぇ、えろうすんまへん!」「ワテが一つ割ってまいました……」
「はっはっは!」「それは
「ほな次は六十焼いたらええねん!」
「お前はん」「お
「みなさんもええもんあるさかい、一息ついたらどないです」
「女将はん! おおきに!」
手を
「おおきにな」
照れを隠すように茶を
何も言葉は返って来なかったが、家内の口元の相好から
時は元禄、宵待ちの京であった。
『みじか夜や 伏見の戸ぼそ 淀の窓』与謝蕪村
土を織る しょしょ(´・ω・`) @syosyo
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