ヘレネスとバルバロイ・下

 窓から見える外はもう闇夜だった。今日は月さえ出てないらしい。既に明かりが灯されている自分の居室へおれについてこさせて床に座らせると、ファンダレオンも腰を下ろした。この人は奴隷と同じ位置に当たり前のようにつけてしまう。

 そうして、彼は急に真顔になった。

「おまえはそれで、なぜ怒った? 単純にトラキアを侮辱されたと思ったからか? おまえがヘレネスとトラキア人の子と知っているが、あえて訊く。ヘレネスの一員であるのを侮辱されたと思ったからか?」

 何を訊かれたかとっさにわからなかった。首をかしげるとファンダレオンが続ける。

「バルバロイと言われて怒ったのか、などと単純な質問をしているのではない。バルバロイと言われて、おまえがどのような意味で侮辱されたと思ったのか、と尋ねているのだ」

 わかりやすく説明したつもりだろうけど、おれはかえって答えにくくなってしまう。

 どのような意味で侮辱されたと思ったのか、と改まって言われても……第一、逆上したおれには、バルバロイ、という言葉以外に何も見えなかった。だけど、うかつな答えや不回答ができないのだけは悟れた。これはいつもの軽い謎かけじゃない。謎めいた、でも真剣そのもののまなざしに思わず唾を飲みこんだ。

「……その……両方、だよ」

 ファンダレオンが先を促す。それだけでは許さない、そんな感じがひしひしとした。

 どうしたというんだろう。ファンダレオンは、おれから何を訊こうとしてるんだ? わからないやらファンダレオンの瞳が怖いやらで、おれはつい目をそらしてしまった。

「ただ侮辱されたって思ったからじゃ……いけないの、ファンダレオン?」

「大切な──つもりだ」

 命令を読みあげるような遠い声音で、彼は脈絡もなくそう言った。

「大切?」

「そう、アテナイ、いやヘラスがトラキア人をどのように見なしているか、私はそれをおまえに知っておかせたい」

 外国語のような不思議な印象のする台詞だった。そして、知った時におまえがヘレネスというよりトラキア人としてどう思うか聞きたいのだ、とファンダレオンが真摯に断言した。真摯って以外の形容は考えつかない。こんな彼を、おれは見たことがなかった。

 ヘラスが、おれの故郷トラキアをどのように見なしてるか?

 余りにも漠然としている尋ね方だった。ファンダレオンは意地悪だと思う。まるでおれを追い詰めてるみたいじゃないか。

「考えたこともないし、マーレウスや同郷のアレウシアや……ファンダレオンだって、今まで教えてくれなかったじゃないか」

 険しくなったおれの声に、そう、私は教えなかった、と平然とファンダレオンが返した。

「ならばおまえはどう思っていたのだ」

「当たり前すぎて、考える必要なんかないと思ってたよ。ポリスがあって、オドリュサイがあって、そしておれの父さんはプラタイアイに行って戦死したんだ。母さんはトラキア人で、おれはトラキアで育って……そりゃあトラキアはヘレネスじゃないけど、『バルバロイ』なんかじゃないよ。オドリュサイはペルシアに動員されてヘラスに敵対したけど、でも、あんな呼び方は許せなかったんだ」

 おれがほぼ一気に言い終えた途端、ファンダレオンがほろ苦そうな表情を浮かべる。

「ルシアス、おまえは先に私の問いに『両方』と答えただろう。しかし、それでは道理が合わなくはないのか。血統的にヘレネスの一員でない、とわかっているのに、それでもなおヘレネスでないのを侮辱されて怒ったというのか、おまえは?」

「……あ……っ」

「いいか、トラキア人は決してヘレネスではない。いかに地域が近くとも、ヘラスの文化を進んで取り入れていようとも。オドリュサイの者はそう思うから自分たちの国を築いているのだろう。だから彼らはそれでいい。だが、植民市の側についている、または植民市に近いトラキア人の中には、自分をヘレネスと思っている者もいる。これがどういうことかを、私はおまえに知らせたいのだ」

 「自分をヘレネスと思っているトラキア人」を語る時のファンダレオンの声は、恐ろしく冷たかった。 不安と驚きで、胸がちくりと疼いた。これまで、彼がこれほどに負の感情をこめて物を言ったことなどなくて……。

 おまえの父はヘレネスだから強くは言わないつもりだが、とファンダレオンが言を継ぐ。

「おまえがトラキア人としての誇りもまたあるというのなら、聞いておいて欲しい」

 どうにも言い返せないおれを、彼が強く見つめた。

「トラキアは他地域に比べて資源が多い。何より銀山がある。──そして、トラキア人がヘレンの子孫でない以上、トラキアにとってヘレネスは侵入者にすぎない。ポリスを造り、同化した支配者としてトラキアをヘラスの一部と呼ぶ……ルシアス、おまえはどう思う」

「……っ」

 おれは愕然となった。おれの村はアブデラの近くで、当然ながらポリスで生活の糧を得ていた。畑作で自給自足すると同時に、余った作物や木材をアブデラのアゴラに売りに行ってたから。アゴラが生活の一部だったから、あいつに侮辱された時、確かにおれにはヘレネスという同族意識もあった。おれの血の半分もヘレネスのものだったから。

 「英雄ヘレンの子孫」。それが「ヘレネス」というヘラス人の自称の意味で、ヘレネスの先祖はみんな同じだという。そして、異民族への呼称「バルバロイ」には、「聞き苦しい言葉を喋る者」って意味がある。ヘレネスの耳には「バルバル」と言ってるようにしか聞こえなかったからで、つまり「バルバロイ」は異民族を侮蔑する言葉なんだ。だからおれは、あいつに「バルバロイ」って言われて怒った。

 でも、おれは知ってる。近所のトラキア人には、ポリスで生活しててペルシアの侵略に遭ってアテナイたち諸ポリスと一緒に土地と家族を守る、と武器を取った人もいたんだ。そんな彼らを目前に見て憧れもしたおれには、今のファンダレオンの言葉は辛すぎた。

 父さんはきっとトラキアを侮蔑的には思ってない。でなきゃそもそもトラキア人と結婚なんてしなかったろう。でも、父さんみたいに考えるヘレネスは少数派なんだ。同族意識が強いってことは他族を見下してるってことで、ファンダレオンが言うようにヘレネスはあくまでヘレネスで、トラキアは植民地にすぎない。苦労してないか、と母さんが父さんにいつも気遣われてたのを思い出す。

 熱い痛みが、おれの心を襲った。裏切られたような……怒り? すごい勢いでこみあげてくる感情をなんて言うのかわからなかった。

「……本当に、そうなの……?」

 拳を握り締めて衝動を必死にこらえるおれを打ちのめすように、ファンダレオンが答えた。

「──ヘレネスが真の意味で同じヘレネスと思っているのは、トラキアのポリスだけだ。それに、ヘレネスの意識自体が戦争で変わった。開戦に後ろ向きだったラケダイモンを結果的に凌駕する結果を生んだ勝利が、少なくともアテナイ人の誇りを歪ませた。アテナイ人とそうでない者を、明確に差別するようになった」

 そうでない者たち、つまり異民族……バルバロイ。

 おれの胸も喉も目も、みんな熱くなった。

 トラキアには重要資源がある。だからトラキアに進入しててなずけて。それだけだから、あいつのようにふとしたところで棘のように侮蔑がこぼれ落ちる。あいつは奴隷だったけど、アッティカ人だった。

 あいつから見れば、おれもバルバロイなんだ。

「う、くうっ……」

 やりきれなくなって、おれは泣き出していた。たまらなく悔しかった。おれの故郷を、そんな目で見てるなんて!!

 おれはファンダレオンに八つ当たりしないではいられなかった。何か喚きながら力一杯に拳を叩きつける。本当はわかってた。おれにも誰にもどうにもならない歴史的なことなんだ。でも、今の感情はそんな論理で止まりやしなかった。誰かにぶつけなければ、おれが母さんの、トラキアの血を受ける資格も何もない、そんな根源的な激情だったから。

『おまえには純粋なトラキアの血も流れているのよ』

 父さんがプラタイアイへ出征した直後に、母さんがそう言い出したことがあった。

『おまえにトラキアを忘れないでいてほしいの。お父さんはヘレネス。だからおまえはヘラスの中で生きるでしょう……でも、おまえは知らないわ』

 悠々と、何も言わずにおれを受け止める彼の胸に顔を埋めて、おれは歯を食いしばった。

 そうして、ようやくおれが泣きながらも落ち着いた頃になって、ファンダレオンが水のようにしっとりと、とても優しく告げてきた。

「ルシアス、おまえがバルバロイなどと言われて気に病む必要は少しもないのだ」

「ファンダレオン……」

 顔をあげたおれは彼の真っすぐな表情に息を呑み、体が震えた。嬉しかった。だから絶望するほどの憎悪を持たずにすんだ。この人がいるから。アテナイ人で身分も高いけど、みんなわかっている人がいるから。

 そんな彼が母さんと重なった。

『でも、おまえは知らないわ。両親がヘレネスでないのが、ヘラスで生きるのに枷となるのを。だけど、わたしには、おまえに父親の血を捨ててトラキア人になれとも言えない。だから、覚えていて』

「あくまでヘラスで暮らしているだけだと思え。ヘラスでいつか、片親がトラキア人であることで辛い思いをする時もくるだろう。その時のためにもトラキアを、トラキア人であることを覚えてだけおけ……」

「ルシアス?」

 ファンダレオンが怪訝そうに眉をあげた。

「母さんが、そう言ったんだよ……前に」

 おれは畑仕事ばかりでアゴラには出なかった。いや、出してもらえなかったんだ。駄々をこねてもどうしても、母さんは許してくれなかった。それはもしかしたら、おれだけ母さんにすごく似てたからかもしれない。将来の生き場所を父さんやおれの選択にまかせようとして、それで子供のうちにそんな差別や侮蔑を味あわせない方がいいと考えたからかもしれなくて、重い、本当に重い言葉だったんだと、おれはやっと悟った。

「何度も言うが、おまえの父親はヘレネスだから余計な事かもしれない。だが、こういう差別を苦痛に思うなら……おまえは父親やおまえ自身に誇りを持ちこそすれ、ヘラスやヘレネスに劣等感を感じる必要はないのだ」

 そうして、ファンダレオンが温かく言い足してくれた。その意味でおまえが立ち向かったのを正しいと言ったのだ、と。

 あ、とおれは思わず声をあげていた。「大切な」ことはこれなんだ。おれの思いを理解してるから、彼は別の理解をもさせようとした。

 ファンダレオンは奴隷にすら温厚を通り越して対等で、だからおれが何も知らずにいるのを許せなかったんだろう。

「……そうだよね、ファンダレオン」

 どこか好奇心を孕んだ目で見返してくるファンダレオンに、おれは決然と言い切った。

「おれはおれだよね。おれはあいのこだけど、気にしなくていいんだよね。だからっておれがヘラスに遠慮しなくていいんだよね」

 目の前が明るくなった。言いながら、おれは決意していた。トラキアを打算や侵略地として考えるのはともかくとしても、両親がヘレネスでなきゃ異民族呼ばわりして疎外するなら、おれは混血のヘレネスとして卑屈にならずにトラキア人として戦おう。血筋に誇りを持つのを悪いとは思わない。けど、傲慢になって侮辱するのは間違ってる。そうでなかったら、あいのこはどこで生きればいい?

 あくまでヘラスで暮らしているだけ。

 ヘラスやヘレネスに劣等感を感じる必要はない。

 ヘレネスであるだけが全てじゃない、毅然と生きろ。トラキア人でもあるのを恥じる必要はない──その答えを、母さんとファンダレオンが教えてくれたんだ。

 おれは涙を拭って笑いかけた。

「おれは『ヘラスのバルバロイ』だね、ファンダレオン。でも、それでいいよ。だからっておれがどうなるわけでもないし……小うるさい奴は、さっきみたいに戦えばいいんだよね」

 冗談めかすと、ファンダレオンが満足そうな顔をした。弟子を誉めるような穏やかな瞳に、おれはこの人には一生かなわないし勝とうとも考えないだろう、と思った。

「そうだ。さあ、夕食にするか。思いきり泣いた後は腹も空いただろうからな」

 泣いてぐしゃぐしゃになった頬をそっと撫でられた時、おれは急に実感した。

 この人の心の在り方は、広すぎる。ファンダレオンと同じだけ生きても、おれが彼と同じ視野を得られる気は全然しなかった。

 サラミスに行ってから、この人は特に変わったという。あの戦争で何があったのか、今ほど知りたくなった時はなかった。おれもテミストクレスの従者として戦場に立てば共有できたのだろうか。この公正広大な考え方を、人種を越えた優しさを。

 どうして誘いに乗らないんだろう。この人なら、ヘレネスの歪みを正しだって──。




 ファンダレオンと一緒に広間に行った時、真っ先に駆けつけてきたのはアレウシアだった。お叱りがあったのか、と矢継ぎ早に心配の言葉を飛ばす彼女に「気にするなって教えてくれた」と言ってもちっとも安心してくれなくて、食事にしようとファンダレオンが助けてくれなければ今も捕まってたろう。

 食卓はもう準備されていた。ファンダレオンを一番の上座にして、みんな揃って食事を取る。ファンダレオンは臥床を使わずにおれたちと同じように卓に向かっていた。普通はヘレネスの成人男性は臥床に寝そべりながら食事するし、奴隷と市民は別々に食べるから、これらは彼独特のやり方だとマーレウスが言ってた。十一人全員で食事するため、わざわざラケダイモンの家具職人に大卓を作らせたくらいだ。

 今日はパンとスープと鰯の焼きものに、ファンダレオンが所有地で飼ってる山羊の乳。彼の前にはさらに鶏肉と果物の炒めものの皿が置かれていた。生魚と肉は高価で、アレウシアに言わせると「あたしたちの敬意」だという。香ばしい匂いが漂う中、奴隷たちは自由に会話を交わす。踊り子や笛吹き女はいないけど、饗宴みたいな賑やかさだった。

 おれも鰯を手づかみしてかじりつく。スープはスプーンがあるけど、他はファンダレオンでさえ手づかみだ。彼の場合は、手をパンで拭いて食卓の下にいる犬にやるのが慣わしだった。だから、ここでも首輪と縄で繋がれた犬が切なげに鳴きながら餌を待ってた。でも、おれたちは拭いたパンはそのまま食べている。ファンダレオンも時々は食べるけど。

 そうしてると、正面にいるアレウシアがまだ心配げに視線を向けてるのに気づいた。困ってしまう。おれを弟みたいに可愛がってくれる彼女に心配をかけたくないけど……パンを千切りつつ、おれはごめんと謝っていた。

 おれには、侮辱をおとなしく聞く気はない。

 だから、隣のマーレウスが低い声で囁いてきた時にも聞き流すだけだった。

「……こんなことをまた起こしてみろ。ファンダレオン様がお許しになっても、僕は絶対に許さない。わかったな、ルシアス」

 わかるけど──なんとも言えなくなった時、

「アドニス、おまえ久々にやったんだって?」

 と、中年の奴隷仲間が野卑な表情で声をかけてきた。アドニスはおれの通称だった。恥ずかしいし悲惨な最期を遂げた人だからやめろ、と言っても誰も聞いてくれないからおれももう諦めてる。ともかく、他の奴隷の注目とマーレウスの殺気を感じつつおれは答えた。

「うん。ひと月ぶりだって笑われたよ」

「いい気味だわ」

 エウボイア出身でおれより年下の女奴隷のサラディが、大人びた口調でせせら笑った。

「あいつ、アリステイデスさまに可愛がられてるからって態度でかいし遊女につぎこんでさ。いつか痛い目にあえばいいと思ってたよ」

「そういう言い方はおやめなさい」

 強烈な言い草に、女奴隷の頭で初めの日におれを引っ張ったマグシュアが顔を顰めた。

 事情は完全に知られてる。マーレウスと違って非好意的に受け取られてないようで、おれはなんとはなしにほっとした。サラディの話からするとあいつも嫌な奴だったみたいだから、そのせいだろう。

 母親代わりの女性の叱責に肩をすくめたが、サラディがそれでも声をひそめて言い募った。

「ほんとにやな奴。自分だって親父がアッティカ人ってだけじゃない。エジプトの遊女腹だったから認知もしてもらえないで奴隷に売っ払われたくせにアドニスをバルバロイなんて、おかしくてたまんないわよ」

「サラディ」

「……はあい。もう言いません、母さん」

「でもな、アドニス。アリステイデス様の奴隷ってのはちっとばかしまずかったかもな」

 また別の奴隷が声をかけてくる。その賢しげな言い方が気になった。それに、マーレウスも反応した。その通りだ、と明確に。

 おれは、それがアテナイの実力者であるアリステイデスとの間にいさかいがあったらまずいから、と考えてたけど……思い出す。さっさと去ろうとしたマーレウスと、なによりファンダレオンの名を出した時のアリステイデスの一瞬の沈黙に、おれは違和感を感じたんじゃなかったか?

 ずっと黙っていたファンダレオンが急に口を開いたのは、その時だった。

「ハリュミゴレス」

 ハリュミゴレスとは、たった今ああ言った男奴隷の名前だ。一同がしんと静まった。皆が口を閉ざすくらい、ファンダレオンの声には威厳のような鋭さが宿っていた。

「ルシアスにはルシアスの立場と誇りがある。つまらぬ事を吹きこむ必要はなかろう」

「は、はい、ファンダレオン様」

 すっかり恐縮して、ハリュミゴレスが自分半分ほどの歳の主人に身をすくめた。ばつが悪そうにおれに笑いかけてから目線を背けてしまった。他のみんなも、やや強ばった表情をたたえて黙々と食事にいそしみ出す。みんな、ファンダレオンに敬意を払うのと同じくらいに畏怖してる。

 そして、おれもまたそうだった。

 でも、ファンダレオンは「今」と言ったから、いつかは話してくれるかもしれない。アリステイデスと何があるのか……割りきって好奇心を抑えたおれの勘は、見事に当たった。

 ファンダレオンがいきなりとんでもないことを言い出すまで、二十日ほど待ったけど。

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