第4章 贈り物
村に入った俺達は村の人たちに歓迎された。
「ようこそおいでくださいました。ささやかですが宴の準備をしております。」
「ありがとうございます。」
ワーイ ワーイワーイ ワーイ
「ねぇサンリットだっけ?師匠はどうだった?」
「これダリア!勇者にはもう少し敬意を払って。」
「いえ構いませんよ。」
「本当かい?すまないね。」
俺は疑問だった。
先ほど村人はダリア様と呼んでいたのにこの人はダリアと呼んでいるこの差はなんだ?
「あぁー自己紹介がまだだったね。私は カフレチア アルマ 村長婦人っていったところだよ。」
「よろしくお願いします。」
「ねぇねぇ それより師匠の話!」
「はいはい。」
俺達と師匠のことを彼女に話して聞かせた。
「そうだった。師匠から預かりものがあったんだ。」
「師匠から?」
俺は師匠から預かっていたものを渡した。
「これは?」
「俺らもわからない。」
スルスルッ
「これは。」
師匠から預かっていたもの それは杖だった。
「ゲルゴスの杖。」
ミナンカが教えてくれた。
ゲルゴスの杖
氷の悪魔を封じた杖だということだった。
「師匠は君のために用意したのか。」
「師匠。」
「ねぇ一つ気になっていたことがあるんだけど。」
ミナンカが疑問を口にする。
「ねぇ ダリア マーフィーヌ あなたなんでその棒を使ってるんだ?」
「魔法の杖だよ。」
「魔法の杖と呼ばれるのはゲルゴスの杖のように魔石が杖に融合しているものよ。しかし、それには魔石が融合されてないからただの棒よ。」
しかし彼女は魔法を発動していた。
「あれは自分で出してるだけよ。魔法の杖は大気の魔力を使うことで消費量を下げ威力をあげれるんだけど あれじゃあすぐにガス欠よ。」
杖の原理なんて初めて知った。
「これは村の人達がくれたものだから。」
「村の人が?」
「うん。
「知ってたんだ。これがただの棒なことはね。」
※過去回想へ
「これ誕生日プレゼント。」
「いつも私たちを守ってくれてありがとう。」
「ありがとう。」
場面転換
「だから 師匠からもらった杖は大事に保管する。せっかくだし綺麗に飾りたいな。」
「ダリアは師匠が好きなんだね。」
「うん!大好き。」
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