第245話 清蘭祭2日目 ミス?コンテスト

30分程の休憩の後、続きが遂に始まる。


「ではではぁぁぁぁぁぁぁ!ミス?コンテストをはじめまぁぁぁぁぁすぅぅぅぅぅぅ!!!!」


「はぁ…流石の私も疲れて来たわ…アンタを尊敬するのと同時に呆れるわ…良く続くね?」


「30分も休んだからね!それにぃぃぃぃ!メインはこっちじゃんっっっ!!!そら気合いも入りまくるって訳よ!!!」


いやもうほんとさ~…元気ですよね…悪い訳じゃ無いけどどこから来るのそのテンション…


「はぁぁ…付き合ってるとこっちもバテるのでさっさと進めまーす!そんな訳でぇぇ!一人目!1-Bから…」


今年の1年生の間で俺が陸や水夏に言った「興味があるならやってみろ。」が広がったらしく参加者が一気に集まったそうだ。


「さぁ!審査員の方々!感想をどうぞぉー!」


目を背けながら…「何と言うか…頑張りましたね…」と一言だけ言う志保


チラチラと見ながら…「努力は…うん…認めるよ?」と、気不味そうな清華


真顔になりながら…「ごめん…」と一言だけ言う愛央


「何が辛いってさ…居るんだよな実際にこんな女の子…それが辛い…」


普通に何処かの高校だと思うけど制服を着てるんだけど…居るじゃん?制服着て無いと女の子って分からないタイプの子…正にそれ…


「辛いって…感想が辛いですっ!先輩!!!」


「いや…だって…まぁ、うん…アレだ!よく頑張った!!!!感動した!!!」


「ずーん…良いんだっ!良いんだっ!どうせ俺なんて…「ってなるの分かってやってるよな?お前。」…流石にバレましたかっ。」


あはははっと、会場全体から笑いが起こって最初の人はそのまま下がって行った。


「続きましてぇぇぇぇぇ!1-Dから!!!」


「ぉぉぅ…これは…アレ…?」


「マリ〇ン…」


「志保!それは駄目です!そこまでにして!」


「う、うん!それは流石に…な?」


「は、はい…すいません…つい…」


「進めて!進めろぉぉ!」


「はぁぁぁい!それではぁぁぁ、何故そんな恰好を?!」


「はい!女装っていったらこれかな!!って思いまして!有名ですし?」


頭痛してきた…本当にさぁ…どこから持ってきたの?


「何が腹立つって…さ…」


「えぇ…脚線美…」


「ほんとにさ…何その脚線美…綺麗過ぎて腹立つんだけど…」


「だな!愛央と志保と清華で見慣れてる俺ですら凄いと思う足ってなんやねん…」


「うふっ♡」


うふっ♡じゃねぇぇぇぇぇぇ!イライラしてきたわっ!


「ぐぬぅ…司会としてはあるまじきと思いますが…イラっとしました!なのでもう次に行きます!!!ほらぁ!さっさとはける!!!」


「いやぁぁぁんっ♡皆またねぇぇぇんっ♡」


なぐりてぇぇぇぇぇ!!!


「もう!次々!!!どんどんいくよぉぉぉぉぉ!」


うん、それが良いね!どんどん行こう!


1-Cからはって叫びながらをしそうなコスプレ

1-Bからはしそうな魔法少女のコスプレ

1-Dからは超ハイレグビキニ…そして、ぎりっぎり隠れてる


勘弁してくれ…観客も「きゃぁぁぁぁぁぁっ♡」、「ひゃっはぁぁぁぁぁっ♡」、「きゃっはぁぁぁぁぁっ♡」と異様な盛り上がりするしさ…


「直視できない…辛い…ギリギリ過ぎる…」


「ムダ毛の処理もしっかりと…はぁ…」


「悪ノリしすぎ…モッコリしすぎ…」


更には…1-Aからは


「はぁぁぁ…何で皆が皆さ…」


「こんなに解像度が高いんでしょうね…」


「似合うんだけど…そうじゃ無いのよね…」


「あぁ…辛い…ほんとに辛い…もうお腹一杯だよぉ…」


「何かごめん…俺の思い付きのせいだこれ…」


愛央達ももうゲンナリって感じで疲れ切ってるわ…俺もだけど…


「それではぁぁぁぁぁ!最後の一人ぃぃぃぃぃ!!!なんかもう!私もお腹一杯でもういらないって感じなんだけどね!最後まで頑張るよぉぉぉぉ!!!!」


お~…遂に最後の一人か…やっと終わる…


「最後の一人は!悠馬組からの参戦!1-A!!!中本ぉぉぉぉぉ!水夏ぁぁぁぁぁぁ!」


キラキラぁぁぁんっ!と音が鳴りそうな登場で水夏が現れる。


「?!マジか…柚美ちゃん達の担当だったよな?」


「う、うん…凄いねあれ!めっちゃ凄い!」


「似合うだろうとは思ってましたけど…あそこまでとは…」


「悠馬くんレベルじゃない?うわぁぁ…めっちゃ可愛い…」


観客も驚きからきゃぁぁぁぁぁ!ぎゃわいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!と歓声が一気に沸き起こる。


「凄いな…あれか?アリス?」


「正解です!先輩!アリスですー!」


「いやぁ~…凄いね!めっちゃ可愛い!さっらさらの金髪とかめっちゃスタイルも良いし可愛すぎるって!」


「友達が頑張ってくれて…その結果が…」


「ぇ〜?ほんとにそれだけぇ?実は目覚めたとか…?」


「無い無い!無いです!流石にそれは無いです!」


「え~?ほんとにござるかぁ~?」


イラつく煽りだなぁ~…


「では!悠馬きゅんっ!感想をどうぞぉぉぉぉ!!!」


「いきなりだな…水夏なら…イケるっ!以上!」


と俺の感想に同意する男子達が…


「そ、そんなっ///イケるなんて…///」


「照れないでよ…可愛いだけってずるくない?」


「あれ?中本くんって女の子だっけ…?」


「悠馬×水夏…良いかも知れません…」


「志保?!戻って来て!お願いだから!!!俺が悪かったから!!!!」


いかん!完全にカオスって来た!!!俺のせいだけどさ!でもさぁ〜…それくらい可愛いのよ今の水夏。


ワイワイガヤガヤと、観客も悠馬×水夏…イイ…とか言い始めてる?!いや、ここは敢えて水夏×悠馬でもって……薄い本フラグかこれ?!


「何か桃色になってきましたが…これで全ての参加者が出揃いましたぁぁぁぁぁぁぁ!皆さん投票用紙に記入してくださいねぇぇ!スタッフが回収に向かいますのでしっかりと書いてくださいー!!」


そこから30分程して係員が紙の回収…それだけの人が見に来ていた事にびっくりだわ…その上、更に15分かけて票の集計とくそ時間がかかった。

俺はその間に少しだけ席を外して明日香会長の所に行ってこの後の事を話し合った。


「それじゃ…予定通りで良いのね?」


「うすっ。終わった後にタイミングを見て俺が壇上に上がります。その時に…」


「一先ずは悠馬くんにマイクを渡すから話しを進めてて良いから。その間に準備は整えてみせる!」


「そこからは悠馬くん次第。お祝いの準備はしておくからバッチリ決めてよ!!」


「分かってる…戻ってもバレない様にしてないとな…」


「そこは頑張ってとしか言えないけど…ね。今の状況なら大丈夫だと思うよ。」


「だと良いけど…取り合えず予定通りでお願いします。」


俺は明日香会長を筆頭に生徒会組にお願いして元の審査員席に戻ると直ぐに愛央が「おかえりっ。もう結果出るみたいだよっ。」と笑顔で声をかけてくれた。

俺もそれに頷いて隣に座り、前を向く。


「どうなりましたかね?ミス?の方は中本さんが優勝だとは思いますが…」


「ミスター?の方は予想がつかないねぇ…」


「確かにな。まぁでも、高岡先輩か…宮下さん辺りじゃないかな?と予想。」


「あぁ、確かに…その二人が凄かったですもんね。」


「よぉぉぉしぃぃぃぃぃ!それじゃぁぁぁ結果発表ぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


「先ずは…ミスター?コンテストの第3位!…1-D…」


あら?3位が1年の子か…おやぁ?それじゃー2位は誰だろ?


「続きましてぇぇぇぇ!第2位!!!…3-C…中島ぁぁ!唯恵ぇぇぇ!」


「おぉ!唯恵先輩が2位かぁ!おめでとぉー!」


俺の声に照れ臭そうにしながらも手を振ってくる先輩に俺達も拍手を送る。


「そしてぇぇぇぇぇぇぇ!第1回!清蘭高校ミスター?コンテスト!優勝はぁぁぁぁぁ!3-B!高岡ぁぁぁぁぁぁ!優希ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


パパパーーーン!!!!とクラッカーがはじけ飛び沢山の紙吹雪が舞う。


「「高岡先輩ーー!おめでとぉぉぉぉ!!!」」


「おめでとうございます!高岡先輩!」


「優希ーーー!おめでとぉぉぉぉ!」


俺と愛央、志保、清華の順番でお祝いの言葉を捧げると直ぐ後に…会場中から「おめでとぉぉぉぉぉ!!!」と声が上がった。

でも…何て言うか以外な結果だったなぁ~…高岡先輩は受賞するとは思ってたけど宮下さんが入っていないのは不思議だ。


「はいはいー!皆ー!一度静かに!ミスター?コンテストの賞はまだ終わらないよー!実はぁぁぁぁ!特別賞の受賞者が……居ますっ!!!」


ぉぉぉ?特別賞って聞いて無いぞ?!何でいきなり追加した?!


「特別賞はぁぁぁぁぁ!勿論ーーーー!飛び入り参加をしてくれた!宮下ぁぁぁぁぁ玲奈ぁぁぁぁぁぁ!!!」


そっちに入ったか!!!!


「あれま…そっちに入ったか…まぁ…やらかしたしね?」


「ですね…杉村さんは私のだ!って言いましたしね…」


「確かに…あれはインパクト大きかった…」


いや、別に翼は私の彼氏!とは言ってなかったろ…仲良くしてくださいってだけだったじゃん。


「わ、私ぃ?!えぇぇぇ?!良いんですか?!」


「勿論!満場一致で決まりました!なので良いのです!!!」


「いやいやっ!!!審査員の方達も聞いてない!って顔してますよ?!」


「うん!言って無いもん!!!でも…問題無いよねぇぇぇぇぇ?!」


マイク持って走ってくるな!カメラも一緒に来るな!!断れなくするな!!!!


「分かった!分かったよ!別に反対はしないから!むしろ宮下さんが受賞してないのをアレ?って疑問に思ってた位だから全然良いから!」


「う、うんっ。反対はしないよ?!だからその目やめて!!!」


「怖いですって…悠馬さんの言う通り反対なんてしませんから…」


「そうだよ…飛び入りで頑張ってくれて杉本くんにアピールまで頑張ったんだからさ…流石に…ね?」


「はぁぁぁぁい!!!と言う訳でぇぇぇぇぇ!!!特別賞はぁぁぁぁぁ!飛び入り参加の勇気のある女の子!!!」


「宮下玲奈さんに決定ですぅぅぅ!!!」


ほんとさぁ…放送部の二人さぁぁ…今回は…まぁ…良いか…これで宮下さんが更に自信を付けて翼と上手くいってくれたらそれに越した事は無いからな。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

えっと…お盆期間の連続勤務、連続早朝出勤、中間棚卸と続きまして時間も取れなきゃ疲れも取れずで書いてる余裕が全くありませんでした。

遅くなりまして、申し訳ありません…あぁ…月末の棚卸の準備もしないと…8月嫌い!!!!

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