第244話 清蘭祭2日目 ミスターコンテスト?

「それではー!始めて行きましょー!エントリーナンバー1番!3-C所属!生徒会副会長!中島ぁぁぁぁ唯恵ぇぇぇぇ!!!」


おぉぅ?!唯恵先輩?まさかの参加かい!!!


「うわぁ…ノリノッリだ…」


「以外ですね…中島先輩が参加するなんて…」


「まぁ…発案者だしね?生徒会だしね?参加しないとね?」


分かるけどね…それにしても力入れて来たなぁぁ…


「去年から会長の明日香会長と一緒に学校のイベントを盛り上げ!今回のコンテストの発案者でもある副会長の唯恵ちゃん!男装はぁぁぁぁぁ!!!!」


「司会楽しんでるねぇぇ…何時も思うけどあのテンション維持するの凄いよね…」


それは俺も思うけど…愛央さんや…関心するのはそこじゃないと思うよ?


「衣装のコンセプトは何でしょう?!」


「はい!ラノベや投稿小説を読みながら思いついた異世界の冒険者コーデ!です!」


「ほほー!何故この格好を?」


「男装と言っても普通にやったのでは面白く無いと思いまして去年の悠馬くんを真似てコスプレも取り入れました!なので!小道具もかなり力をいれました!!こんな感じで!」


腰に差していた剣を抜いて型の様に振り回しては止めてを繰り返したりして格好つけてる!


「おぉー!様になってますねー!」


パチパチパチパチと…会場から拍手が鳴り響く。


「ありがとうございました!審査員の皆様は如何でしょう!?」


もう一人が俺達の所にマイクを持って近寄ってくる。


「愛央ちゃんー!どうかなー?」


「えっと…先ずは衣装の出来ですけど私もラノベとか好きなので分かるんですけど、凄いと思います。冒険者の特徴を捉えてますししっかりと表現も出来ています。それと、とても似合っていて、格好良いと思います!」


「ありがとう!次は志保さんー!」


「そうですね…私は詳しくは無いので分かりませんが上品な冒険者?と言った感じでしょうか。何となくですが…野蛮というイメージがあるのですが野蛮人バーバリアンと感じさせない感じですかね?なのでとても似合っていると思います。」


「はーい!ありがとうー!次は清華!」


「二人と同じで格好良いと思う!さっきの型?も上手だったし細部まで手が込んでいて凄いと思う!唯恵のスタイルにも良くあっていてこんな冒険者ならモテそう!って感じです!」


「成る程!成る程!…ではでは!次はぁ〜!悠馬くんー!」


「うん、お見事!の一言です!小道具までしっかりと用意していて感服しました!」


「いえいーっ!」


俺のコメントに嬉しそうに壇上からピースしてくるし…


「ではでは!ありがとうございました!それでは次は…1-Dから!」


そうしてどんどん紹介が進んで行く…男装って限定するとやっぱりつまらなくなるのは分かっていてコスプレをしながらの男装が殆どだった。

中には、学ランの人も居たり、バイオでハザードな恰好をしてたり超脳力を使うゲームの格好をしてたりとほんとに何処から準備したの?!ってのが多かった。


「どんどん行きますよー!お次はー!3-B所属!高岡ー!優希ーー!!!」


「ぶっ!優希?!何してるの?!」


清華のクラスの子かぁ~…


「清華さんのお友達でしたね…まさか出てるとは…」


「おっとぉぉー?!何か聖騎士?!って感じだー!!!」


あれは…お空のお話の…栄光の騎士の格好…良く作ったなぁ…


「うわぁぁ…かっこいい!凄い!凄い!」


「本当に聖騎士って感じですし格好いいですね…」


「力いれてるなぁ…優希ってばあんな才能あったのかぁ…」


愛央も志保も清華もめっちゃ感心してるわぁ~、いやまぁ…気持ちは分かるけどさ。

俺も驚いてるし…


「はいはいー!それでは聞いて行きますー!高岡さんは何故にこの恰好を?!」


「そうですね…他の方々と同じで唯の男装では面白くないと思いましてその中で何か無いか?と考えた結果なんですけど、唯の騎士の格好とか戦闘服とかだと正直つまらないと思ったんです。」


「成る程!成る程!と言っても男装ってなるとどうしても限定されてしまうしね!」


「はい!なので…思いっきりファンタジーにして見ました!イメージは栄光をもたらすす聖騎士で剣は騎士王の選定の剣です!めっちゃ頑張りました!!!」


「おぉぉぉ!!凄い!の一言ですねー!それでは審査員さんの反応はぁぁぁ?!」


「いやもうほんと…凄すぎ!の一言ですよ!先輩かっこいい!!」


「髪は…流石に鬘…ですか…ですが違和感も無く自然ですし衣装も素敵で理想の聖騎士という感じですねっ!」


「うん…優希が出てるのは驚いたけど凄く似合っててカッコよくて見直した!」


「素直な感想言っても良いですか?」


「勿論っ!どうぞー!悠馬くんっ!」


「俺も着たい!!マジで凄い!俺にも作って貰えないかな?!」


「おっとぉぉ!!今までの参加者には無い反応だー!個人的にも悠馬くんの聖騎士はみたい!!」


みたぁぁぁぁいっ!!と会場中から声が上がる。


「あ、あはは…じゃー今度測らせてね?」


「やった!その時は先輩も女性版の服にして一緒にポーズ決めて写真撮りましょう!」


「まっかせてぇぇ!!めっちゃ、がんばる!!」


「くぅ〜…羨ましいぞー!と言う訳で高岡さんでしたー!」


わぁぁぁ!パチパチパチパチと盛大な拍手で送られていく。

これで全員だった筈だし次は審査かな?


「そんな訳でこれにて全員が〜…と言いたい所ですが!!飛び入りで参加者がいまーす!!」


え?!誰?!聞いてないぞ?!


「聞いてないんだけど…」


「それに、リストにも乗ってませんよ?」


愛央と志保が疑問を声に出す、清華も口には出さないけど困惑してる顔をしてる。


「本来なら駄目なのですが…お姉さんとしては話しを聞いたら協力してあげたくなりまして…あっ!お姉さんと言ったけど別に姉妹じゃ無いよ?」


違うんかい!!!!


「歳上としてって意味ね!そんな訳で最後の参加者!飛び入りで参加してくれた勇気のある女の子ー!どうぞぉぉ!!」


あれ?あの子どっかで…それにあの格好…


「は、初めまして!飛び入りで参加させて貰った、宮下玲奈と言います!高校一年生です!」


あ!翼とデートしてた子!!!


「はぁぁい!!宮下さんは、他校の生徒ではあるんですけど!昨日も遊びに来ていまして!なんと!なんとぉ!!悠馬組の杉村翼くんとデートしてましたぁぁぁぁぁ!!!」


なんだってぇぇぇぇぇ?!?!?!…皆して見てたろ…分かってるくせに…

ほら、顔赤くしてるじゃんっ。


「初々しい反応で可愛いなぁぁぁ!!はぁぁぁぁぁぁぁ‥‥」


クソデカ溜息…


「あ、あのぉ…」


「ごめんごめん!羨ましい!!!妬ましい!!!ってだけだから気にしないで!!!」


「ぇぇぇぇぇ…」


引いてるじゃん…てか貴女のテンションに初見の人は着いて行けないんだっての…


「先輩ー進めてくださいー、宮下さん?着いて行けてないってか引いてます。」


「がぁぁぁぁんっ!…良いもん良いもん…えっと…それでその恰好は?」


「はい!怪盗をイメージしてみました!でもでも!盗むのは!盗みたいのは物じゃありません!」


「ほほぉー!と言う事は一体何をなのかな?!」


「私が盗むのは…ある人の心です!!!盗みたいです!!」


「おやおやぁ~?それはやっぱりぃ~?す・ぎ・む・ら・く・んかなぁ~?」


と良くない笑みを浮かべながら問い詰めてるし…てか、やっぱりイメージはココロのあれかぁ~…

いやまぁ…かっこいいんだけどな!道化師!


「うっ///その顔やめてくださいよぉ…そうですよ!もう言っちゃいます!杉村くん!!!」


ちょ?!てか翼は居るのか?!


「は、はいぃぃぃぃぃ!!!???」


あ、居たわ。愛央も志保も清華もびっくりしてるわ…


「昨日はすっごい楽しかった!!!本当にありがとぉぉぉ!それでね!!!」


「はいぃぃぃ!!!」


翼さぁ…ハイしか言ってないじゃん…


「まだ良く分からないけど!!!これからも仲良くしてくださいぃぃぃ!!!」


「え?!も、勿論だよ!!!俺だって仲良くしたいよ!!!」


きゃぁぁぁぁぁぁ!!!言ったぁぁぁぁぁぁ!!!


「あ、ありがとうぅぅぅ///」


「はいはいー。ご馳走様のお替りーお腹いっぱいですぅー。」


「必ずくんの盗んじゃうからねっ!覚悟しててよっ!」


やれやれ…これはまた大変な子に好かれたものだな…


「牽制だよね…これ…」


「ですね…学校も違うので仕方ないとは言え…」


「思い切ったね…いや…凄いね…」


これさぁ…俺の…いやまぁ…考える事は一緒って事なんだろうけどさ…はぁ…


「先越されたか…」


「どうしたの?悠馬。」


「いや、何でもない。凄いなって感心してた…」


「悠馬がそれを言うの?私の時に…ねぇ?///」


うっ…既にもっと凄い事してるのは分かってるけど…それはそれ…


「はーい!物凄いサプライズありがとー!それではこれにてミスター?コンテストの参加者は全員になります!続きまして…ミス?コンテストに移ります!」


「っと!その前に…審査員さん達から何かありますか?」


これは…俺が代表するべきだよな?

愛央と志保と清華の3人を見ると、俺の事を見ていて黙って頷いてくれた。


「おっけー。そんじゃ、悠馬組のリーダーとして宮下さんに一言。」


「は、はい!なんでしょう!?」


「翼は俺達の大切な仲間だ。だから、仲良くしてくれ。ただし!喧嘩するなって事じゃない、喧嘩するならするでちゃんと仲直りしろ、そして絶対に。俺達からはそれだけだ。」


「はいっ!分かってます!」


「おっと!悠馬くんに向かって確りと返答できるとは中々に有能だぁぁぁ!それでは改めて投票用紙に記入をしておいてください。ミス?コンの後に回収しますので大切に持っていてくださいね!」


ガヤガヤと少し騒がしくなってるけど、進行を止める様な物じゃないし気にしなくても良いな。

つーか…やっと半分か…ちょっと疲れたぞ…


「でわー!少し休憩をした後にミス?コンテストを開始しまーす!」


「って事でぇぇぇぇぇぇ!きゅうっ!けいっ!!!」


一番の疲れる理由ってこれだな…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


優希も一回だけ名前だけ出てますw

玲奈はちょっと勇気出しました!


清華編のプレリュードに名前だけ出て来た子ですw

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