特別話 クリスマス2
SIDE 健司
詩音さんの出ていた番組が終わって、今はまた皆でワイワイと楽しんでる。
俺の側にも立花さん達も居たり天音先輩が話しかけてくれたり、菜月さんの友人さん達とか色々な人と会話出来てる。
それにしても・・・俺も悠馬さんと知り合った事でこんなに変われたんだなって本当に実感できてる。
勿論、知り合って仲良くなった人達が素敵な人達ばかりなのは間違い無いけどそれでも、何かが少しだけ違うだけで、きっとこんな空間に俺が居る事は無かったのだけは分かる。
「稲穂くん!楽しんでる?」
星川先輩が俺を気遣って話しかけて来てくれた。
「はい!とても楽しいですよ。悠馬さんと知り合ってからの世界は本当に光り輝いて居てそれもこれも全て・・・星川先輩から始まっているんですよね?」
「ぇ・・・?何?どう言う事?」
俺の言葉に星川先輩がきょとんっとしてる。
すっごい可愛いっ!って女性に対してこんな風に素直に思えるようになったのも変化だよなぁ~・・・。
「あぁ!確かにすべては星川先輩から始まっていますね!悠馬先輩の世界に色彩を与えた愛央先輩。」
「そして、志保先輩に続き、清華先輩に続いて・・・。」
「その結果、稲穂さんも変わった。すべては愛央先輩から始まったんですよ。」
立花さん達の言葉に言われた事を理解した星川先輩はこれ以上は赤くならないだろうってほど一気に顔を真っ赤にして顔を手で覆った。
「な、なななにゃに・・・言って・・・///」
「何って、皆さんを知ってる人は誰でもそう思って居ますよ。今の悠馬さんがあるのは全て星川先輩が居たからだって。」
俺の言葉に立花さん達もウンウンっと頷いてる。
「私が居なくても別に・・・。「それだけは絶対に無いです。」・・・って・・・。」
「星川先輩、生意気な事言いますけどその言い方は今後絶対にしないでください。」
「それは悠馬先輩への侮辱ですよ。」
「そうです。誰が何と言おうと、星川先輩自身が否定しようと・・・。」
「悠馬先輩に最初に選ばれたのは星川愛央と言う一人の女性なんですから。」
「だから自分が居なくてもとか、そう言うのは絶対にやめてください。悠馬さんが居るのは勿論だけど、星川先輩が居なかったら今のこんな素敵な空間は無かったんですから!」
俺の、俺達の言葉に星川先輩は胸に手を置いて俯く・・・。
でも、直ぐに顔を上げて俺達にこう言ってくれた。
「うん、ありがとうっ。」
その笑顔はとても素敵で今まで見た女性の笑顔の中で1番と言える位、綺麗な笑顔だった。
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SIDE 志保
稲穂さんは本当に変わりましたね・・・。
これはとても凄い事だと思いますし、それを成したのは悠馬さん。
私達の恋人は沢山の人に影響を与えてる、変わった人も居れば変わらない人も居ますけど、それでもこうやって悠馬さんのお陰で良い変化をして、救われた人が沢山居るのも事実ですね。
「勿論、私も助けられた一人ですけど。」
あの忌々しい一件があったからこそ、今の私があって過去との決別をする事が出来た。
「ですが・・・あの時、悠馬さんは・・・。」
大怪我させてしまった事だけは心残りですけど、皆さんも悠馬さんも許して下さりました。
本来ならもう近づくなと言われても可笑しくないはずなのに・・・。
♪~♪~♪笑顔で飾り付けて♪~♪~♪
♪~♪~♪皆でクリスマスを彩ろう♪~♪~♪
「え・・・?悠馬さん?」
♪~♪~♪イルミネイションで世界を彩って♪~♪~♪
「もうっ。いつもいきなりなんですからっ。」
♪~♪~♪君も、僕も、沢山の笑顔でクリスマスを♪~♪~♪
♪~♪~♪ライトアップしよう♪~♪~♪
そうだ・・・私の・・・いえ、私も愛央さんも清華さんも・・・それだけじゃない。
今ここに居る人達だけじゃなく沢山の関わった人の世界がまるでクリスマスのイルミネイションの様にライトアップされたのは間違いない。
「私達はそんな凄い人の恋人何ですよ?愛央さん。今も昔も貴女は誰からも認められてるんですから、自分を卑下するのは駄目ですよ。」
悠馬さんのクリスマスの歌を聞きながら、稲穂さん達とのやり取りを聞いていた私は、愛央さんに聞こえないのは分かって居てもそう、言わずにはいられなかった。
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SIDE 清華
早苗と後輩ちゃん達と私は突然始まった悠馬くんの演奏と歌を静かに聞いていた。
♪~♪~♪未来を照らすよ♪~♪~♪
♪~♪~♪私達の世界を照らす光でこの先の道を♪~♪~♪
「はぁぁ・・・。いきなりすぎっ。でも、流石悠馬さんかな?」
「ですね!素敵な歌です。」
「悠馬先輩って出来ない事あるんですかね?」
無いかもな~・・・仮に出来なくても直ぐに出来るようになりそうだしねぇ~。
♪~♪~♪さぁ!パーティーをしよう!♪~♪~♪
♪~♪~♪手と手を取り合って未来に向かって歩いて行こう♪~♪~♪
「世界を照らす光・・・。」
それは正に悠馬くんだと私は思う。
関わった人がこれだけ変わったり、成長したり、勿論だけど、私達すらそうなのだから・・・。
♪~♪~♪happy♪merry♪Xmas~♪~♪~♪
「うんっ!素敵な曲だったねっ!ね?清華っ。」
「うんうんっ。悠馬くんからの私達へのプレゼントかな?」
「だったら嬉しいなーっ!ねー?」
「「はいっ!」」
ほんとに、こんな素敵な人が私達の恋人なのは最高に幸せだと思う。
悠馬くん・・・大好きっ!
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♪~♪~♪happy♪merry♪Xmas~♪~♪~♪
俺の歌が終わる、健司達と愛央のやり取りの途中で俺は演奏を始めた。
そんな俺を皆が静かに見詰めて、最後まで聞いてくれた。
俺の仲間達と恋人達が、今ここに居る事が何よりもの最高のクリスマスプレゼントだ。
「いきなりごめんな。折角だし皆に聞いて欲しくて、俺からのプレゼントって事で。それと・・・。」
俺は皆にCDを渡していく。
「悠馬さん・・・これは?」
俺の手渡したCDを不思議そうに眺めながら中学生組が聞いてくる。
「俺からのプレゼントだよ。生放送で良く言われてるじゃん?アルバム欲しいってさ。」
「え・・・?ぇぇぇぇぇぇえええ?!まさか?!?!?!」
俺の言葉で答えに行きついたのか物凄く驚いた顔で大声を上げてる。
俺はそれを尻目に他の皆にも渡していく。
「いらなかったら捨てて良いからねー。」
「「「捨てる訳無いです!!!!」」」
「ぉぅ・・・ありがとう?」
「とんでも無いものを貰ってしまった・・・。」
皆が胸元に抱きしめながら大切そうに抱きしめながらも呆然としてるのを見て、どうしても我慢が・・・。
「くっ。くくっ。くくくっ・・・あははははははっ。皆の反応面白すぎるっ。」
「ちょっと!笑い過ぎだからね?!悠馬!」、「そうですよ・・・こんな宝物・・・。」、「私達だって驚いてるのに、中学生組は・・・。」、「そうですよ・・・。俺だって驚いてるってか・・・帰りが怖い・・・。」
「大げさだと思うけどな~・・・。健司の場合は特に迎えが来るだろう?」
「だとしてもですよ!って言うか姉さんと母さんにばれたら!いや!バレるけど!」
「まぁまぁ、別に話しても良いし話さなくても良いし判断は任せるさ。」
わいわいと騒がしくなりながらも落ち着いた皆からのお礼と喜びの声を聞きながら俺達のクリスマスパーティーは最後まで面白おかしく過ぎて行くのだった。
そして・・・・。
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「じゃーーーーんっ!どやぁ!」
「恥ずかしいですけど・・・どうでしょうか?」
「ほらほらっ!感想はー??」
今の俺の部屋で俺の目の前で恋人達がめっちゃえろいサンタさんの姿でポージングしてる。
「やばい・・・、すげー似合っててすっげーえろいっ。」
「へへっ///どう?どう?興奮する?///」
「嬉しいですっ///悠馬さんしか見られない姿ですよっ///」
「私達の魅力で夢中にしちゃったかな?///」
そんなもん、特別な衣装じゃ無くてもとっくに夢中だっての。
俺は、3人に近づいてそれぞれを抱き締めてキスをするっ。
「脱がすのは勿体ないから・・・てか、ずらすだけで色々と出来ちゃうね?これっ。」
「えっとぉ///する?///」
愛央が代表でそんな可愛く聞いてくる。
「勿論・・・いただきますっ!!!」
「「「きゃーーーっ///えっちぃーーーっ///」」」
3人を相手に思いっきり楽しんでクリスマスは過ぎて行く。
夜遅くまで楽しんだ事で、皆で体力の限界を迎えて4人で絡まる様に眠りに落ちた。
俺達のクリスマスはそんな風に過ぎて行き仲間との絆も恋人達との絆も更に強くなったのだった。
あっ!勿論、皆のとは別に3人と菜月と母さんにはそれぞれプレゼント渡してあるからね!!!
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皆さん!merryXmas~~!!!
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