第157話 清蘭祭1日目 初日の終わりにやらかし2

その後、何とか直ぐに意識を取り戻した俺は泣きながら謝ってくる清華の頭を撫でながら慰める、少し時間はかかったけど落ち着かせることが出来た。


「ふぅ・・・清華のおっぱいの間で死ぬのはまぁ・・・本懐ではあるけどまだ早いから戻って来れて良かったわ。」


「ごめんって!でもほんとに怖かったんだもん!」


「別に怒ってないってっ。苦しいのは苦しかったけど気持ちよかったのも事実だしねー。」


そんな馬鹿な話をしながら学園内をぶらぶらしてデートを続けていた。

そうして終わりの時間まで俺達は学園中でラブラブっぷりを撒き散らしながら歩き回って俺達の甘さに見えないナニカを吐き出しながら倒れる人達で一杯にしながら終わりの時間まで過ごすのだった。(途中から開き直った。)


……………………………………………………………

SIDE 愛央&志保


「ただいまー。」


「戻りました、皆さんお疲れさまです。」


ギンッ!!!っとクラスメイトから凄い目つきで睨まれた。


「な、何・・・?」


「な、何ですか?」


「おかえりなさい、二人共。あのね?確かにね?学祭デートしてこいって追い出したのは私達だよ?」


「でもね?あれは酷いんじゃないかな?」


「な、何が?」


「ふんっ!これを見なさい!!」


「「こ、これはぁ?!?!」」


そこには校内でラブラブしてる私達の写真や情報が事細やかに書かれていて、「さっきから、何食べても甘いんだけど?」、「おっかしいなー私はブラックのコーヒー買ったはず何だけどな〜?」、「衛生兵!近くに居ませんか?!二人ほど糖分過多で倒れました!!」、「こ、これ以上見ていられない!砂糖どころかどろどろの水飴吐きそう!」、「悠馬くんが伊集院先輩のおっぱいで死にかけてる?!」等など書かれていた。


「4人が仲良しなのは分かってるの、それは良いことだし悠馬くんが幸せそうで楽しそうなのも良いの・・・。」


「なら何が問題なんでしょう・・・?」


「志保ちゃん?・・・分かって聞いてるよね?怒るよ?」


「もう既に怒っ・・・いえ、何でも無いです。」


志保さんですら目線反らした?!いやまぁ、私もさっきから身体が震えてるんだけど・・・。


「えっと・・・そ、そのね?」


何故か言い訳しないと駄目な感じになって私も志保さんも何かを言おうとするけど何も出てこなくてしどろもどろになってしまって結局、出てきた言葉は・・・。


「「ご、ごめんなさ〜〜〜〜い!!!」」


謝るしか出来なかったのである。


こ、これじゃ〜私達も悠馬の事言えないねぇ〜・・・。


……………………………………………………………

SIDE 清華


「ただいま~・・・って・・・ひぃぃぃぃぃ!?」


教室に私が戻るとクラスメイトが幽鬼の様にユラユラと近づいてくるのを見て私は恐怖から悲鳴をあげた。


「さぁぁぁぁやぁぁぁぁかぁぁぁぁ。」


「な、ななななな、何ぃぃぃぃ?!」


「確かにねぇ?気持ちよく送り出したよぉ~?」


「で・も・ね?」


「はひぃ!」


「死ぬかと思ったのよ?分かる?どんどん人が運ばれてきて・・・。」


「ど、どゆこと・・・?」


「あんたらの!イチャラブで!糖分過多で!倒れた人達がな!!!保健委員がもうね!?大忙し過ぎてね?!」


そう言う事ですか・・・うん、私は悪くない!


「そう言う事かぁ~・・・敢えて言わせて貰います!!私は悪くない!!!!」


「「「さぁぁぁぁやぁぁぁぁかぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」


「これかぁ!この乳か!この乳が!悠馬くんを窒息させたのかぁぁぁぁ!!!」


「うっひゃぁぁぁぁぁ////」


私はクラスメイトにおっぱいを揉みくちゃにされまくるのだった。


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SIDE 薫&悠花


「「ご、ごめんなさ〜〜〜〜い!!!」」


隣は騒ぎですね・・・まぁ、4人のせいで?お陰で?死屍累々になったし仕方ないね。


「ねーねー、薫、悠馬くん戻ってこないねー?」


「だねぇ〜、隣の感じだと愛央ちゃん達は戻ってるみたいだけど。」


ほんとどうしたんだろ?何か問題でもあったのかな?


ぴんぽんぱんぽーん


そんな事を考えていたら校内放送が鳴り始めた。 


「皆さん、お疲れさまでした、高坂明日香です。それにしても楽しい時間は、何でこんなに過ぎるのが早いんでしょうね?残念ですが、今日は終了時間になってしまいました。」


明日香会長の声が響き始めて私達は自然と静かになりながら話を聞いている。


「ですが!まだ明日があります!今日はゆっくり休んで、明日また大騒ぎ・・・もとい、頑張りましょう!! という訳で、清蘭祭、一日目、これにて終了になります、お疲れ様でした。」


この声を聞いて、あぁ・・・もう一日目終わったんだって、実感した。

それは私だけじゃなくクラス中そんな空気に包まれてる。


「っと、言いたいところですが皆さんに1つお知らせがあります。」


お?なんだろねー、このまま解散になるんじゃないのかな?


「では、変わりますので皆さんしっかりと聞いてくださいね?」


「皆!一日目お疲れ様でした!1−A 所属の逆月悠馬です。」


「えっ?!」、「何で?!」、「戻ってこないと思ったら・・・。」スピーカーから悠馬くんの声が聞こえてきて一気にザワザワし始めた。


「何で俺がここに居てこんな事をしてるのかと、疑問に思ってるでしょうけど、それは気にしないでください。」


いやいや、それは無理でしょ!!


「ではでは!本題です!生徒の中にはデフォルメ悠馬くんを手に入れた人が居るかもしれませんが、それとは別に俺から皆さんにゲームの提案です。」


マッテ、何をしようとしてるの?!てか、何時の間に準備してたの?!


「校内の一般観覧者立ち入り禁止区域に、とある物を隠しました。それを見付けて、生徒会室に持ってきた人にはデフォルメ悠馬くんキーホルダーをプレゼントしますっ!!」


ふぁ?!何を作ってるのマジで!!


「制限時間は一時間、数は20個、そのどちらかになり次第、終了の放送をします。

因みに、見つけた人のを奪う等の行為は禁止、愛央、志保、清華もこの事は知らないので問い詰めるのも禁止と言うか時間の無駄。

生徒会のメンバーはこの企画に協力してくれましたので、20個とは別に渡してありますがそれを恨むのも禁止です、俺に協力してくれただけなので、恨むなら俺を恨んでください。」


そんな人、居るわけないじゃん!!いやまー確かに既に貰ってるのは羨ましいけどさ。


「放送が終わり次第開始となります!それでは・・・俺のキーホルダーだと?ふっ、探せ!この学校の何処かに隠してきた!見つけたやつにくれてやる!・・・って、これ色んな方面から怒られないか?」


ギリギリセーフじゃないかな?多分わかんないけど・・・。


「と、取り敢えず!ゲーム開始です!!あ!興味の無い人は明日に備えて帰宅して構いませんからねー?」


ぴんぽんぱんぽーん


そんな人はこの学校には居ない!


放送が終わると同時にスパーーーーーンっ!!っと教室の扉が開かれて全員が飛び出していく!

絶対に見付けてやる!


「「何考えてるの「ですかっ」ーーー?!悠馬の!「さんの!」ばかぁぁぁ!!!」」


っと、愛央ちゃんと志保ちゃんの隣のクラスから聞こえてくる叫びを聞き流しながら私は、私達は全速で駆け出したのだった!


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