第72話 初日はてんやわんや

「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」


8時50分に志保の家に行ってお店側から中に入って直ぐに挨拶。

既に愛央と清華先輩も来ていて志保と同じようにエプロンをして店員風になっててとっても可愛いっ!


「おはようございます、悠馬さん。今日と明日はお願いしますね。」


「おはようー!二日間楽しもうね!悠馬!」


「おはよっ!足引っ張らないか不安だけどがんばろうねー!」


「おはよう。ありがとねぇ~行き成りだったのに。そんな硬くならないで良いから気楽にやってね?」


「緊張はしてないですけどお世話になる訳だし挨拶は確りとって思いまして。志保だけじゃなく、愛央も清華先輩も店員スタイルが似合い過ぎててこの3人が揃ってると直視できないっ!」


「あらあらっ、良かったわね~3人共?まぁ、何気なく褒めちゃうのも悠馬くんらしいって言えばらしいかもだけど。」


っと言いながら有希華さんは俺の分のエプロンなどを持ってきてくれた。


「ありがとうございます。ささっと着替えちゃいますね。」


そういって真っ赤になってる3人を放置してあの写真と同じような恰好をして袖をまくり上げたり胸元を少し開けたりしながら準備を終わらせてやる事の説明を聞いたりして開店までの時間を過ごした。言った後に俺も恥ずかしくなったんじゃいっ!


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「いらっしゃいませ~!何名様ですか?お席にご案内しますね。」


「はーい!少しお待ちくださいー!今向かわせていただきますー。」


「ご注文を繰り返させていただきます、ケーキセットのBがお一つ、オムライスとカフェオレと・・・・。」


何だこれ・・・・忙しすぎるだろう?!雑誌効果でこれ?!それとも俺のせい?!

あっち行ってこっち行ってずっと動き回ってるし早歩きで大変すぎる。


「悠馬くん、この注文お願いしても良い?」


「了解!ついでにこっちも持っていきますね!」


手に幾つかを持って同じテーブルの人の注文を一緒に持ってテーブルに持って行った。


「すいません、お待たせしましたって会長?それに悠花に薫まで。」


「やっほぉ!きたよ!すっごい混み具合だねぇ~。」


「悠馬くん目当てだろうけど、凄いねこれは・・・。あぁ明日香先輩とは外で一緒になったよん。」


「お邪魔してるね。大変だと思うけど頑張ってねっ。」


「悠花も薫も会長もありがとう。忙しいのは忙しいけど楽しくてやばいよ。」


「楽しくてやばいって・・・。その考えの方がやばくない?」


「あははは、確かに~。何か出ちゃってない?」


「出てるかも?やれば分かるって楽しくなってくるんだよ。」


「悠馬君ってば・・・。さて、余りここで押さえて置いたら他のお客さんから睨まれちゃいますね。」


「ですねー。」っと悠花と薫も同意してくれて、俺も離れやすくなったので、会長にお礼を言って離れる事にした。


「ありがとうございます、会長。「名前で・・・。」えっと明日香先輩?」


「はいっ!あっ////」っと大声で反応したのが恥ずかしかったのか一気に顔が真っ赤になってるのを見て笑いをこらえながら席を離れて他のお客さんの所に向かったのだった。


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SIDE 志保


い、忙しいです・・・。舐めてました・・・。悠馬さんの効果を甘く見てた訳じゃ無いのですけど予想を遥かに超えていたので舐めていたとしか言えないです・・・。


「し、しほさぁぁん・・・。死ぬ・・・死んじゃう・・・。」


「これは、初日でこれってやばすぎない?」


「はい・・・。YouMa効果を舐めてましたね・・・。」


「「ね・・・・。」」


「愛央、裏行って休んでこい。その後清華先輩、次に志保の順番で。」


「え・・・悠馬?」


「きつそうだぞ、愛央の笑顔消えてる。それじゃ接客はされる相手もあれだしな。」


「うっ・・・。」


「良いですよね?有希華さん。」


「ええ、勿論。悠馬くんの言う通りに休んできて。」


母の言葉に愛央さんは「それじゃすいませんけど少しだけ・・・。」っと言って裏に下がって行った。


「それにしても・・・。」


悠馬さんは・・・私達以上に忙しく動いてるのにこちらの事までしっかりと見てくれてた。店員でもあり実家でもある私ですら見てる余裕も無かったって言うのに・・・。


「情けないですね私・・・。」


なれている私がちゃんと見ないと行けないのに・・・。


よし!っと気合いを入れなおした私は悠馬さんに負けない様に周りも見て仕事に戻るのだった。


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その後お昼まで一切の余裕は無くてお客さんが途切れないったら無い!んだけども、不思議と無意味に長居するお客さんが居ないのだ。


「なぁ・・・志保。お客さんの出入り早くないか?無駄に長居する人居ないと感じる。」


「そう言われればそうですね・・・。今日は悠馬さんが居るのに・・・。」


「あぁ、そう言う事かぁ~・・・。」っとスマホを見て居た愛央が俺達に見せて来た。


「ほらこれ、話題になってるけど無駄に無意味に長居するなよ!って話題になってる。」


そこにはツブッターにステイルでYouMa様に会えたー!一緒に写真撮って貰えた!って言うのから始まり滅茶苦茶忙しそうだったから皆、無意味に話しかけたり長居してお店とYouMa様に迷惑かけるなよー!!!!!っと色々な呟きが上がっていた。


「ほえー、悠馬くんのファンは礼儀がしっかりしてるの多いよねぇ~。」


「悠馬のファンはまともな人間が多いのが良いところですね。」


まともな人間って・・・。俺の周りにはそこまでのって居ないから未だに良く分かってないけど、愛央が、志保が、清華先輩が、母が、妹が命に係わる事になってないから良しと思っておくか、まぁ・・・その場合は俺も容赦しないけどな。


「何と言うか確かに有名にはなったけどファンがついてるのに未だに慣れない・・・。」


「「「あはは・・・。」」」っと苦笑いをしてる3人を尻目にお客さんからの声に反応して仕事に戻るのであった。


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