第58話 リフレイン

愛央と正式に付き合う事になった後に志保と清華先輩に報告をしたらおめでとーーーーー!っとお祝いの言葉を貰った、GW中はちょいちょい会ってデートしたりイチャイチャしたり、勿論4人で会って遊んだりと楽しく過ごしたと思う。


志保の家の喫茶店で集まって話してる時にテレビから一夫多妻関係のニュースの話から広がって折角だしって事で3人に聞いてみた。


「私は贔屓したりしないで同じく愛してくれるなら良いかな~。勿論、同じ立場の人と仲が良いってのは最低条件だけどね。」


っと清華先輩が言い始めたの皮切りに次に志保が話し始めて・・・。


「私もですね。何番目でも良いですけど、同じく愛して貰えればそれで十分ですね。例えば悠馬さんの恋人や奥さんになるなら星川さんが付けてるのと同じ指輪を貰うとか、勿論私の色でだともっと良いですけど。」


「あぁ!確かにそれはあるねー!私も悠馬君の彼女になったら愛央ちゃんと同じの欲しいなー。」


「だってよー、悠馬っ!」


「あのなぁ・・・志保と清華先輩の考えは分かったけど、二人が俺と付き合うって言うか俺の恋人になると仮定したとして、愛央は良いのか?」


「勿論良いよ、志保さんと清華先輩となら私は構わないかな。でも、二人以外が増えるなら私達3人が承認する人ならかな~・・・・。」


愛央の言葉に、志保も清華先輩も「うんうん。」っと頷いてるが・・・。


「承認ってつーか増える前提で言うなっての。それに何より俺の身体がもたんってのよ。」


愛央以外でって考えもこの世界では必要なんだと理解はしたけど、やっぱり少し納得できないってのもあって、でも受け入れて行かないといけないんだろうなっとは思う部分も確かにあったのは事実だった。


それに何より・・・志保や清華先輩が他の奴にって思うとイライラするのも事実だ。

まぁ、これからの話だな。別に急ぐことも無いしそもそもにして二人の話も例えばって話な上に告白されたわけでも無ければ俺が言った訳でも無い。


そんなこんなで何気ない日常を過ごしながらGWの最終日を迎え、今日は愛央に聞いて貰いたい事があるって理由で愛央に部屋まで来て貰っていた。


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「おっはよっ!私に聞いて貰いたい事あるって言ってたけどどうしたの?悠馬。」


「おはよっ。うんまぁ、あれだ・・・。先ずはそこに座って静かに聞いててくれ、その後感想貰えたら嬉しいな。」


「感想?・・・あ!もしかして完成したの?!」


「うん、聞いて貰える?」


「勿論だよー!すっごい楽しみっ!」


「それじゃ・・・始めるね。」


♪~♪~♪窓から差し込む、柔らかな光、見送った~♪~♪


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SIDE 愛央


今日はお休みの最終日、昨日の内に悠馬に誘われてお部屋に遊びに来た。

呼び出された理由は聞いてほしい事があるからって話だったけどあの時の曲が完成したからって言うのは予想外だった。


感想を聞かせて欲しいと言われて静かに聞きはじめた私の耳には悠馬の優しい声と優しい旋律が届けられる。


あの時もそうだったけど完成したこの曲は未完成だった時よりも素敵になってると思う・・・。

だって、涙が止まらない・・・気付いたら溢れて来てあの時とは心情も違うからかも知れないけど歌詞の一つ一つに込められた悠馬の私に対する思いが私の中に入ってくるような・・・。


会いたいと思う心、今はただ君に会いたい、たった一つ伝えたい言葉が伝わる様に・・・悠馬の気持ちが思いを届けようとするような演奏に私は聞き惚れて止めどなく流れる涙をそのままに最後までしっかりと聞き続けた。


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「ふぅ・・・っとこんな感じなんだけど・・・。」


俺の言葉の後に直ぐに愛央が俺の胸の中に飛び込んできた。


「って・・・また泣いてるし・・・。」


「凄すぎるよぉ、こんな!こんな歌に曲!私の為に作ってくれたなんて泣かないで聞くの無理だってぇ~。」


「って、事は・・・気に言って貰えたのかな?」


「うんうんうん!」っと激しく頷いて泣き続ける愛央を優しく抱きしめて泣き止むまで撫で続ける。


「ん・・・大丈夫。ごめんね、泣いちゃって。」


「それは良いよ。そこまで気に言って貰えたなら良かった。それでさ、実は題名決まってないんだ。それを愛央に決めて貰えないかな?」


「えええええ?!私が決めるの?!」


「うん、これは愛央に決めて欲しいんだ。頼めないか?」


「責任重大・・・・。でもでも、考えてみる・・・。」


んぅ~っと顎に指当てて真剣に考え始めた愛央が可愛くて噴き出すのを我慢するの大変だったけど、暫くそんな愛央を見て居たら「・・・リフレイン・・・。」っと呟いた。


「リフレインか・・・良いかもな。何でそう思ったの?」


「えっと・・・歌詞を思い出してたんだけど、夕焼け空でまた明日って手をふってーとか放課後だなって思ったのと夜に二人また会えたらとかって夢の中でって事だと思ったのね、それって学生っぽいなーって日々の繰り返しの一幕、それが友達だったり恋人だったり、はたまた先生とか先輩とかそう言う人達との繰り返しって意味でリフレインって言葉が浮かんできたの。」


「成る程・・・。確かにピッタリかも・・・うん!決めた!こいつはリフレインって題名にする。ありがとな、愛央。」


「えへへ///お役に立てて幸いですっ!っとそうだ、アップロードして皆にも聞いて貰お?」


「良いのか?」


「うんっ!あの時の「俺の好きを舐めんな!」って言った時の放送でもリスナーの人達が言ってたじゃん?投稿して欲しいって、私は一番最初に聞いたから皆にもこの感動を味わって欲しい。」


「分かった、それなら投稿するよ・・・。ってか、あれは忘れろし!」


「絶対むりっ!!あんな素敵でかっこいい悠馬を忘れるなんて無理ー!」


「取り合えず編集掛けて後は放置!そしてぇ~~~無理何て言っちゃう俺の可愛い彼女には身体に教えてやらないとなー!って事で~~~イチャイチャ開始だぁぁー!」


「きゃぁぁぁ~♪悠馬のえっちぃー♪」


っとお馬鹿なノリに付き合ってくれてそのまま、思いっきり愛央と愛し合って最終日は過ぎて行ったのだった。


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