第57話 愛し合うと言う事

「すっかりと甘えん坊だな。」


照れ隠しなのか俺に抱きつきながら顔をぐりぐりと擦り付けて来る愛央を可愛いなーっと思いながら抱きしめてナデナデっ。

こんなに可愛くて綺麗な子が俺の彼女かぁ~っと・・・しみじみ・・・。

っとそこで俺は風呂に入りながら考えた事を愛央に伝える事にした。


「風呂に入りながらだけど少し思いついたって言うか考えた事があってさ。」


「考えた事?」


俺に抱きついたまま愛央は顔だけ上げて俺を見詰めて来る。


「アイツラな?愛央がオタクだから虐めていたんじゃ無いと思う。」


「どう言う事?」


聞いて来た愛央を引っ張ってベッドにくっついたまま隣に座る。


「俺の母親って綺麗だし、菜月は可愛いだろ?」


「う、うん。どうすればなれるのかな?って知りたいくらい葵さんは綺麗だし、菜月ちゃんは可愛いと思うよ。」


愛央は俺の質問の意図を図り損ねてるのかきょとんっとした顔で俺を見てる。


「幼少期から身内びいきとは言えあのレベルを見て育った訳ね。」


「うん・・・それは分かるけど・・・。」


「入試の日にさ、愛央に初めて会った時に俺は愛央に見惚れた。凄い可愛くて奇麗な子だってこんなに好みの子が居るんだってさっ。」


「ぁぅっ////」


「まぁ、何を言いたいかと言うと愛央の見た目が自分達よりも優れて居る事、そして愛央は人の中心に立てる人だからって理由だったんじゃないか?ってな。オタク云々ってのは愛央を叩く為の言い訳って言うか理由でしか無いんじゃない?って思った。」


「うぅ////・・・悠馬に可愛いとか言われるのは嬉しいけど、ハズい////。」


真っ赤になって俯向いた愛央の姿が余りにも可愛すぎて我慢するのに必死に理性を働かせる!だって・・・おっぱいが・・・太ももが・・・彼シャツスタイルヤバすぎるもん・・・。


「中学時代は嫌だったし、志保さんが清蘭を受けるからって無理して受けてあいつらと離れて、悠馬と出会って、恋人になれた。それを考えたらあの昔も今のためって思えるかも。何て、現金過ぎるかな?」


「良いんじゃないか?それで良いと俺は思う。」


そう言って一度立ち上がりデートの時に着てたジャケットから一つの箱を取り出す。


「悠馬、それは?」


「左手出して、愛央。」


おずおずと左手を出してくれて小指に箱から取り出した指輪をつけた後、自分の小指にも付けた。


「こ、これ・・・・。」


「チラチラと最後まで見てたろ?このピンキーリング。愛央と上手く行ったら渡そうと思って買ったんだ。薬指はまだ早いから将来の楽しみって事にして、先ずはピンキーリングからかなってさ。」


俺の説明に愛おしそうに、指輪を撫でたり眺めたり、目を潤ませながら愛央は見ている。


「幸せは右手の小指から入って左手の小指から逃げていくって言うし、それを止めるためにも左手の小指に、そして絆を深め信頼関係を強くするって意味もあるから、ピッタリかなーってさ。・・・どうかな?」


「うん!うん!嬉しい・・・ありがとう、悠馬。大好きです。」


その言葉と共にぼろぼろと大粒の涙を流す愛央を抱きしめて、キスをして、押し倒した・・・。


「あっ・・・、ゆ、悠馬・・・///」


「えっと・・・初日からってのもガッツいてるって思われそうだけど・・・「いいょ。」・・・良いの?」


「ぅん///私も、悠馬としたいから・・・///」


その言葉を最後に俺達は夢中で身体を重ねた。


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「ん・・・。んぅ・・?ぁれ、ここは・・・。」


先に起きていた俺は愛しの彼女の髪を撫でながら寝顔を堪能していたら目を覚ましたみたいでぼけーっとしたまま起き上がった。


「おはよっ。ぐっすりだったな~、もう10時だよ?」


「あっ///そっか・・・夢じゃ無かったっ///」


「ちゃんと現実だよ、それとその・・・前・・・。」


「あっ///もうっ///悠馬のえっちっ///」


さっと前を隠して真っ赤になってる姿を見せられる・・・これは誘ってますよね?朝からこんな可愛いところ見せられたら頑張るのが漢の運命さだめ


「と言う事で・・・いただきますっっ!」


「ちょっ///だめっ///何がいただきますなのぉぉ~?!///」


俺と愛央は朝から一杯、愛し合った。


「悠馬の・・ばかっ///激しすぎ、何回したのか分かんないじゃんもうっ///」


「駄目だったか?」


ぽすんっと俺の胸にパンチして「駄目じゃないです///」っと一言、可愛すぎねぇ?俺の彼女。

このままだと更にもう一戦行くよ?


「流石に一回、シャワー浴びたいかもっ///」


「あ、うん。そうだな・・・行こうか。俺は朝に一回起きた時に母さんから愛央の着替え受け取って置いたし、お昼過ぎまで帰ってこないらしいから一緒に入れるよ・・・?」


ボンッと一気にこれでもかって位真っ赤になりながらも、コクリと頷いた愛央を連れてシャワーを浴びに行った。

まぁー・・・1時間くらいは出て来なかったんだけどそこはご想像にお任せしますね?


俺は先に風呂から出てきた、愛央は先に出てて良いよっと言ってたので色々しちゃった手前素直に出て来た。


「ふん♪ふん♪」


っと俺はそんな事もお構いなしにご機嫌でお昼を作ってる、それにしても愛央・・凄かったな~・・・。

色々とさ、これから楽しみだけど複数だったらもしかしたらやばいかもしれん・・・。


「って既に複数の事考えてるんじゃねーよ俺。昨晩の母さん達の志保や清華もって言う話のせいだわ・・・。」


一通り完成させて愛央が出て来るの俺は素直に待つことにしたのだった。


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SIDE 愛央


うぅぅぅぅぅぅぅっ///何回したのか覚えてない・・・って言うか悠馬凄い・・・。


「てか、前に見た雑誌には数時間は置かないと2回目は無理って書いてたのに嘘じゃん・・・。」


悠馬ったら続けて何度も何度もしちゃうんだもん、もう途中から本当に覚えてない位滅茶苦茶にされちゃって////

って、思い出したらやばい・・・。

一応ちゃんと中も洗っておこうっと・・・さっきまでしてたしね・・・、一緒にお風呂入ったから仕方ないけどもっ///


「悠馬ったら後ろから抱きしめておっぱい揉んできて遊ぶしっ///そしたら案の定元気になったのが当たるから私もその気になっちゃったし///」


「まぁ、でも・・・出来たら出来たで・・・?////」


何て事を考えながら一人シャワーを浴びながらイヤンイヤン///っと一人で悶えたのでしたっ。


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「お?おかえり、愛央。身体は大丈夫か?」


ブランチの準備が終わった辺りでシャワーから愛央が出て来て湯上りのセクシーな愛央が美味しそう・・・。


「ただいまぁ~!身体は大丈夫!・・・って悠馬の目がえっちなんだけどぉ?」


「キノセイデスヨキノセイ。」


「ほんとかな~?怪しい・・・っ。って美味しそうな匂いー!」


「食欲あるなら問題ないね、食べよ食べよ!」


「いただきまーす!・・・おぃひぃ・・・。」


「口に合って良かった。」


俺と愛央は二人でご飯を食べた後にこの後の事をコーヒーを飲みながら話す。


「ん-、今日は流石に帰らないとだよな~・・・?」


「うん、そうだね~。このまま一緒に居たいけど、お母さんもお姉ちゃんも心配してるだろうし、それに・・・ね?昨日の今日で一緒に居ると・・ほらっ///」


あーうんまぁ、言いたい事は分かった。確かに色々と不味そうだ・・・。


「そ、そうだな・・・。俺も我慢できる自信無いし・・・。」


二人して顔を真っ赤にしてうつむいたまま、暫くの間、無言の時間が過ぎて行ってお互いに顔を見合わせて、くすくすと笑いながらちゅっちゅってついばむ様に沢山のキスを交わして時間を過ごしながら俺は話す。


「愛し合うって良いもんだな・・・。何て言うか凄い幸せを感じる、肌を重ねるのも勿論だけど、こうやってくっついてキスしてるだけでもさ。」


「うん、それは私も同じっ。悠馬とエッチして愛し合ってる時もずっと幸せだったし今こうやって手を繋いでくっ付いてキスしてるだけで凄い幸せだよ。」


「「愛し合うって素敵な事だなっ。(ねっ。)」」


その後買い物から帰ってきた母さんと菜月がリビングにきて早速愛央を揶揄った。


「義姉さんも起きたんですねー。」


「義姉さんって・・・///」


ニシシって顔で笑いながら愛央で遊んでる菜月を見て居たら母さんが近づいて来て一言。


「悠ちゃん、良かったわね。愛央ちゃんと上手く行って。」


「うん、そうだね。愛央とこうなれて良かった。母さん、後少ししたら愛央を送って来て貰える? 」


「勿論、昨日の今日で疲れ切ってるだろうしねぇ~っ。」


母さんまで・・・っ!それには答えずにあえてスルーしてこれからの事を少し話して母さんに送られて愛央は自宅に帰ったのだった。


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