【200万PV感謝！】目が覚めたら異世界転生して男女比1:20？！

第49話 悠馬の沸点と怒り

「ちゃんと買えて良かった。喜んでくれると良いんだけど。」

まぁ、それもこれも、上手く行ったらの話だけどさ。

はぁ〜流石に緊張してきたし、何て言おうかな・・・。

そんな事を考えながら元の場所に戻ってきた。

「何だあいつら？」

「ごちゃごちゃ言わずに出せば良いんだよ！」

「無理です・・・、そんな手持ちありません・・・。」

「大体そんだけ買い物してて持って無い訳無いだろー！つべこべ言うんじゃねーよ！」

「何あんた如きが楯突いてんの？お前に拒否権なんざ無いんだよ！」

「そーそー！あんたはずーーーーーっと私等のオモチャなんだからなぁ！」

ふむ、知り合いは知り合いのようだがやってる事は犯罪だな・・・。

うん、殴るか。

「愛央！遅くなってごめん、混んでてさ～。」

「あ、悠馬君・・・。ごめん、変な所見せちゃった・・・。」

「それは別にだけどこいつらは？」

俺が愛央の前に立って絡んでたやつらに視線を向けると俺の視線に気付きもしないで・・・。

「・・・え？男？！・・・って！YouMa様・・・？何で星川何かと・・・・？」

「これらって知ってる奴等？」

「あ、うん。一応・・・えっと、中学の時の「友達ですー！！」・・・はぁ・・。」

へぇぇ～・・・友達・・・ねぇ？フザケルにも程があるわなっ。

愛央は愛央で俺の後ろに居ながらも心配げな雰囲気と悲し気な雰囲気、恐怖、そう言ったものが綯（な）い交（ま）ぜになってる空気を纏ってる。

そんな愛央を安心させる為にも俺は愛央の手を取ってぎゅっと繋いで心配するな、大丈夫だ、任せろと言葉にしなくても伝えたら、分かったのか少し愛央からの空気が和らいだ。

「ねーねー！お兄さんってYouMa様だよね？」

「だったらどうかした？」

「やっぱりー！やばい！めちゃカッコいい！あのあの！星川は放っといて私達と行きましょ！」

「そですよー！そんなオタク何て放置して私達と！」

「そんなキモいのと一緒に居たらYouMa様が汚れます！私達と遊びましょ！！何でもしてあげちゃいます♡」

こいつら・・・わいのわいのと好き勝手に言いやがって、俺は直ぐに我慢の限界を迎えて底冷えするほどの声が自然と俺の口から発せられた。

「寝言はそれだけか？いい加減に空気よりも軽い口を閉じろ、耳障りだっ。」

俺の言葉と雰囲気に目の前のゴミ共は一瞬にして固まった。

「俺が愛央とデートしているのが見て分からないか？俺が愛央を誘って来て貰っているんだが？」

成り行きを見守っていた周りも同じようにシーンっとして黙り込んでる。

「愛央がオタクだと？それがどうかした？それでお前らに迷惑でもかけたか？好きな物を好きと言って何が悪いんだ？答えろ。」

俺の言葉に愛央は目を見開いて見詰めて来てるのが何となくだけど分かった気がした。

「えっと・・・。」

「それは・・・。」

「それに汚れるだと・・・？お前らみたいなゴミと一緒に居るほうが汚れるわ、考え方すら全く理解も出来んし元の顔すら分からなくなるほどの化粧も手入れもされてない金なのか茶色なのか黒なのかすら分からないその汚い髪も離れてても分かるほどの臭いをまき散らす香水の付け方も全部が俺の好みから外れているわ。あぁ、そういやイタリアとかの方は昔は風呂に入らないから香水で体臭をごまかしていたんだったか？お前らもそれと同じか？お前らの存在自体が俺からすれば有り得ない上に存在してる事すら理解も出来なければ認識すらしたくもない、つまり・・・お前らと居るなんて全て時間の無駄でしかない。よって俺はお前らとは行かない、愛央との時間と比べる事すら烏滸（おこ）がましい。」

等など、これでもかって位徹底的に貶（おとし）めてやった、それこそ汗かいてがくがくと震え始めても、立って居られなくなって座り込んでも徹底的に貶（けな）した。

「ゆ、悠馬く・・ん。その辺で・・・ね？何か、死にそうになってる・・し・・・。」

「チッ、まだまだ言い足りないんだけどな。折角の愛央とのデートを壊そうとしたこいつらがどうなろうと俺の知った事じゃないし俺には関係ないが・・・、愛央に免じてこれで止めてやる。」

「「「ぁぅあぅぁぅ・・・。」」」

「聞こえているか知らんが敢えて言ってやる、二度と愛央に関わるな、二度と近寄るな二度と目の前に現れるな、次があればその時は今以上に一切容赦しない、俺の大切な人に手を出す事は誰であろうと絶対に許さない、覚えておけ。」

そう言って俺は愛央の手を引きながらその場を離れたが暫くの間、話を聞いていた周りの人達は顔色を真っ白に直接言われたゴミ共はビックンビックンっと痙攣している姿が見られたらしい。

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あの後俺達は、モールで遊ぶ雰囲気でも無くなったのもあって連れ立ってモールから脱出して、ぶらぶらと歩いてる。

「・・・・。」「・・・・。」

手は勿論繋いだままだけど俺も愛央も何も口にせずにもくもくと歩く、愛央からは話しかけたそうにしてるのは分かってるけど歩いたままで話す事でも無いのはお互いに分かってる。

「んっ、あそこの公園いこっか。」

「うん・・・。」

愛央を引っ張って公園の中に二人で入っていく、公園の中にベンチを見つけてモールで愛央が買って飲み損ねてた飲み物を飲んで休むことにした。

「どっこいしょっと・・・っ。」

「ぷっふふ。何それ？おばちゃんじゃ無いんだからっ。」

「自分でも思ったよっ。まぁ俺おじさんくさくね？今の。って感想だけど。」

「まぁでも、今日は一杯歩いたもんねっ。疲れるのは仕方ないね。」

「そうそうっ！こんなに歩き回ったのは久しぶりだし仕方ない！仕方ないっ！」

「うんっ。そーかもねっ！」

そう言って愛央は俺の隣に座って手に飲み物は持ってるけど飲まずにぼーっと空を見上げてた。

俺は敢えて急かさずに愛央が話始めるのを待つことにして、愛央から貰った飲み物を開けてチビチビと飲んで時間を潰してた。

「んっ。ほれ、疲れたろ？寄りかかりな。」

コテンっと愛央の頭が俺の肩に寄りかかるように抱き寄せて優しく頭を撫でた。

「ぅんっ。ねぇ・・・悠馬君、何も聞かないの・・・？」

さて、どう答えるべきかなこれは・・・、俺はどう答えるべきかと考えながら愛央の頭を撫で続けた。

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