第48話 ゲームセンター

俺と愛央は一緒にゲームセンターに入って色々とゲームをしてるけど愛央が結構って言うか色々と上手い!

聞いた事は無かったけど実はゲーマーなのかもしれないなこれ。

その内一緒に家でゲームとか出来たら嬉しいなーっと思いながらも俺も負けてらんない!っと気合いをいれて愛央に対抗していく。


銃使ってゾンビ倒していくやつは二人で協力して一気に最後までクリアしたし、レースゲームではぶっちぎりで負けたっ!!!!


「上手過ぎねぇ?!」


「あ、あはは・・・昔お姉ちゃんとちょっと・・・。てか、引かないの?気付いたと思うけどゲーマーって言うか結構オタクだよ?」


「それがどうかした?愛央は愛央じゃん。ってか好きな物を好きって言えるのは良い事だろ?」


「あっ///うんっ!」


嬉しそうな愛央を連れて次は音ゲーで勝負!DJのやつ、太鼓のやつはぼろ負けしたけどダンスのは確りと勝てた!


「むぅ・・・身体動かす系は勝てない・・・。」


「そこまで悔しそうにしなくても・・・っ。」


「だってぇー・・・。」


「次っ!次っ!」っと俺は愛央を引っ張って歩いているとUFOキャッチャーの筐体で愛央が「あっ。」っと声を上げた。


「どうした?お・・・?このキャラクターのぬいぐるみ?」


「う、うん・・・、昔から好きでずっと色々集めてるんだ。」


「なるほどっ!んじゃー任せとけっ!」


俺はそう言ってお金をいれてアームを動かしていく・・・。

愛央はアームの動きをじーーーっと集中して見ていて胸の前で手を結んで祈るような形になってるのを可愛いなっと思いながら俺はしっかりと位置を合わせて操作を完了・・・。


「行けっ!・・・って、あぁ・・・。」


「むうぅぅ・・・!」


っと無情にもアームは掴むときにずれて明らかに掴めなかった。


「くっそぉ・・・あ、あれ?!」


「紐!紐に引っかかった!・・・お願いっ!きてきてきてっ!」


「落とすなよ・・・頼むっ!」


俺達の願いが通じたのか不安定ながらもアームはゴールまで来て・・・・、スポンっとぬいぐるみが綺麗に落ちて来た。


「うっしっ!取れた!」


「悠馬君凄い凄い!一発じゃん!」


「任せろ!って言ったろ~?何て・・・うまい具合に引っかかってくれたからだけどさ・・・。はいこれっ。」


バツが悪そうな顔をしながら取れたぬいぐるみを愛央に手渡す。


「え・・?良いの・・・?」


「良いも何も、愛央の為にやったんだし貰って貰えないと俺が困る・・・。」


「うんっ///ありがとうっ///宝物にするっ!ずっと大事にするからっ///」


「そんな、大げさな・・・。でもまぁ・・そう思ってくれるのは嬉しいかな・・・///」


「えへへっ///」っと嬉しそうにしてる愛央と手を繋ぎなおして記念にプリクラを撮る事にした。


「じゃー撮るよ?」


「おう!」何種類か撮影して最後の一枚を撮る時に俺は思い切って愛央を抱き締めた。


「ふぇ?!」っと素っ頓狂な声だして顔を真っ赤にした状態の愛央を撮影していたずら成功って感じの顔をしてやった。


「もうー///びっくりしたし////って言うか撮りなお・・・出来ないじゃんこれ・・・。」


「うむっ!狙ったからな!良い抱き心地でしたっ!」


満足げな顔をしてやると照れながらも思いっきり睨みつけてきた。


「ほらほら、可愛い顔が台無しだぞぉー!」


っと頬をつんつんっとしてやると更に真っ赤になって言葉も出なくなってる愛央の手を引いて出て来たプリクラを持ってゲームセンターから出た後、近くのベンチに座って座って落ち着くのを待った。


「ふぅぅ・・。悠馬君の・・ばか・・・///すっごいびっくりしたし!ってか変な顔になってるし・・・。」


「え?真っ赤になってて可愛いよ?愛央の照れてる顔とか好きだからついつい?」


「ついついじゃないよ!心臓止まるかと思ったんだからね!」


「はっはっはー!それはすまんかった!・・っとちょっとトイレ行ってくる。」


「あ、うん。ここで待ち合わせね。私も行ってくる。」


愛央の声を背中に聞きながら俺はトイレに向かう振りをしてさっきのアクセサリーショップに向かうのだった。


----------------------------------------------------------

SIDE 愛央


「あれ?まだ戻ってきて無いんだ。・・・それにしても、悠馬君はもうっ!」


これどうしたら良いのー、抱きしめられてとか見せられないじゃん。

そりゃ、確かにびっくりはしたけど、嬉しかったのも確かだし、悠馬君って私の事、どう思ってるのかな・・・。


プリクラを見ながら買ってきた自分と悠馬君の分の飲み物の自分のを開けて飲もうとしてると声がかかって来てその声は二度と聞きたくない声だと直ぐに判断出来てしまった。


「あれぇー?星川じゃね?」


「あんた、ここで何してんの?ウケる。」


「ちょー可愛くしてんじゃんー!デート?・・・あっ!無いかーアンタみたいなオタクがデートとか出来るわけないしねー。」


「何でも良いけど金貸してくんね?ちょい遊びすぎて困ってんだよねー。・・・出すよな??」


そこには中学時代、何かと絡んできて、嫌がらせをしてきた奴等が居て私の身体は完全に硬直してしまい、折角の楽しい気持ちが全て消え去ってしまうのだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る