第40話 悠馬の対応

休み時間の度にラブレターを読み進めて1/3は読み終わったかな?ってところでお昼になった。


てなわけで、やってきました・・・・放送室!


「お邪魔しまーす!誰かいますかー?」


「ひょぉぉ?!悠馬きゅん?!?!」


「いや、きゅんって・・・。まー良いですけど。何時も楽しく聞かせて貰ってます、それでちょっとお願いがあるんですけど・・・・。」


「お願いって何?!何でも叶えちゃう!・・取り合えず脱げばいいかな?!」


「ナンデサ。それもとっても魅力的なお話しなんですが、俺に話させて貰っても良いですか?」


「それは勿論!今日のゲストって事で紹介する形で参加で良いかな?それと脱がなくて良いの?脱ぐよ?」


「イエダイジョウブデス・・・。ラブレター一杯貰ったんですけど全員に返事をしたいけど流石に無理なので放送で少しお話しさせて貰えないかなーって思いまして。」


この人直ぐに脱ごうとする・・・。それはそれで面白いかも知れないけど、学校ではちょっと・・・放送室ではちょっと・・・ね?


「ごめん-、おそくな・・・って!!逆月きゅん?!」


「ども、お邪魔してます。お願いがあってお邪魔させてもらってました。」


「逆月きゅんなら何時でも!あっ!脱ごうか?!密室に女子が二人と男子が一人だし!」


「ナンデサ・・・。」


放送委員は露出狂しかおらんのか・・・・?


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「皆ぁぁぁぁ元気ぃぃぃ!!??ご飯むさぼってるぅぅぅぅ?!」


「煩いっ!何でそんなテンションで話せるのあんた・・・・。」


「・・・え?テンション低い放送っておもんなくない?」


「世の中には限度って物があるの!あんたのはうざい!」


「酷くない?!私はお昼食べた後のごっつ眠い午後の授業を少しでも起きて居られるようにアドレナリン出してるだけ!」


「ハイハイ、授業中に寝たら鼻にワサビいれてあげるから安心しなー。」


「ねぇ・・・それ何処で安心すればいいの・・・?」


「さぁ・・・?と言う訳で放送委員によるお昼の楽しい放送のお時間でーす。」「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇすっっっ。」


「だから煩い!!!!」


最初からテンション高いんだよな~・・・・。あの人に着いて行けるこっちの人も大概だと思うの俺だけか~?

そんな風に放送が進んで行って遂に俺の出番になった。


「よぉぉぉしっ!それじゃー皆ぁぁー!今日は良い日だよ!何と何と・・・ゲストがきてまーーーーす!」


「うんうん、部屋に入った時にびっくりした!でもマジで嬉しい!この部屋今。天国!楽園!」


「それじゃぁぁ!発表しまーーーーす!今や!世の女性を虜にし、我が校初の男子生徒!入試の点数を295点と言うどんな頭してるの?!って点数で主席合格したぁぁ彼!!!」


「ここまで言えば既に分かってるよね~?・・・え?良いから早く出せ?もう分かってるってばぁ!Soo Tubeで大人気のSooチューバーYouMa様!清蘭高校の大人気男子生徒!逆月 悠馬君でぇぇぇぇぇすぅぅぅぅぅ!!!」


「テンションに着いて行けないっすよ先輩・・・。ども、ご紹介に預かりました、逆月 悠馬です、今日はお邪魔させてもらいましたー!」


「ドンドンドンパフパフパフ~!」「え?口で言うの?!」


「先輩少し黙ってて下さい、俺の手作り卵焼き食っててね?」


「イエッサー!悠馬きゅんの手作り・・・・。ぁっ。」


「えっと、静かになったところで今回の目的を話させて貰いますね。

今日登校したら下駄箱に一杯のラブレターが入って居ました。

それ自体は俺なんかを思ってくれての事なので凄い嬉しいです!

でも、数が多すぎてまだ1/3位しか読めてないんです、勿論全部確りと読ませて貰いますけど、中には何処かに呼び出しとかもあるかもしれませんね。

読んだ内容の中にも実際に幾つかありましたし、行けてないのが凄い心苦しいです。

そこは、本当にごめんなさい。

言い訳になってしまうんですけど、流石に全部に対応は出来ないので、送ってくれるのは嬉しいですし、ちゃんと貰ったら全部読みますけど、正直対応は難しいと思うんです。

それで、えっと何が言いたいかって言うと・・・。」


「つまり、ラブレターは嬉しいし読むのは読むけど対応は出来ないからごめんなさいって事でおk~?」


「ですね・・・。本当に申し訳ないんですけど・・・。」


「うんうん、それは仕方ないよね。逆月君にだって自分の時間が必要なんだしね。って言うかだけどラブレター送って来た子達だって対応してもらえると思ってないと思う。最初の一人なら兎も角その後に下駄箱にいれた子達は一杯入ってるの見てる訳だし、それでも入れたって事は読んでくれるだけで嬉しいってのが殆んどだよー。だから逆月君は気にしちゃ駄目!」


「気にしないのは無理ですけど・・・。あ、でも!嬉しいのは間違いないですからね!それと代表挨拶で話した通り話しかけてくれるのは全然良いので!嬉しいですしね!」


「皆ぁー!分かったかー!?「うわ戻ってきた・・・。空気読んで最後まで黙ってれば良いのに・・・・。」だから酷くない?!?!あ!悠馬きゅん!卵焼き美味しすぎます!私の為に一生作ってくれないかな?!」


「ぇぇぇ・・・えっとごめんなさい?」


「ふっられたぁぁぁぁぁぁ!!!」


「いやいや、行き成りは無理です!確りとお互いを知ってからじゃ無いと流石に!」


「よーーーし!言質は取った!確りと隅々まで知って貰う為に・・・脱ぐね!!!」


「脱ぐな!!!」すぱーんっとスリッパで思いっきり突っ込んでしまった。


「あ、ごめんなさい・・つい。」


「ナイス突っ込みだぜ・・・・っvぐふっ・・・・・。」


「はぁ・・・あふぉは放っておいてっと・・・・。って事で逆月きゅんからのお話しでした!って折角なので色々聞きたいんだけど良いかな?」


「あ、はい。俺に答えられる事なら?」


「じゃーねぇ~・・・先ずは一つ目!そもそもにして何で受験受けたの?」


「あぁ、それはですね・・・・。」


っと放送を使って送ってくれた人たちに対応は難しいのでごめんなさいってのを伝えたのと代表挨拶で話したことは嘘じゃ無いって事を話して、何で受験なんて受けたのか?等色々な質問を答えてお昼の時間を過ごしたのだった。


因みに何だけど、後で会った愛央からは思った通りやったねっと謎の信頼?のお言葉を戴きました。


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