第3章 学校生活開始

第31話 2回目の入学式~校門前にて~

「うっし!準備はおっけー。母さんと菜月は準備出来たかな?」


あの連弾の後、清華先輩からは早速、印刷して練習重ねて見なくても弾けるレベルになったと報告があったし志保や愛央ともフリッペでやり取りしたりしながら仲をゆっくりと深めて行った。


そうそう、連弾の時に披露した新曲もちゃんとアップロードした、(貴方が一番)って題名にして流石にSoo Tubeが落ちるって事も無く一気に再生数が伸びに伸びて、テレビでも紹介されたりもあったけどこういう人が居るって言う紹介だけなら兎も角、こっちの許可も無く1曲目と2曲目と全部流したりしたので、がっちり抗議しておいた。

ツブッターでもふざけるなっと呟いて怒りを露わにしたらテレビ局に苦情の電話が殺到して業務が一時停止した事もあって俺自身が引いたり・・・流石に影響力の高さにビビったので、局からは謝罪が合った事等を直ぐに報告して止めた。(うかつなことは言えないっと今更に認識しなおした)


「と、言っても納得できない事は出来ないからなー。っと・・・そろそろ出ないと間に合わなくなる。」


っと思いながら母さんと菜月を呼びに部屋を出て二人の部屋にそれぞれ向かってちょっと後悔・・・・。


「「きまらないよぉぉぉぉぉぉ」」「はぁぁ・・・・。」


「ねぇ、そろそろ出ないと色々間に合わなくなるんだけどー?」


「「ちょっちょっとまってぇぇもう直ぐ決めるから~!」」


「あーもう!母さんはこの組み合わせ!菜月はこの組み合わせ!!!!どうよ?!」


「「・・・・・・・。」」


む・・・不味ったか・・?


「「直ぐに着替えてきまーーす!!!」」


正解でした。・・・・・はぁぁ、最初からこうすりゃ良かった・・・。


------------------------------------------------------------

「うわうわ!すっごい大きくて奇麗な学校ー!」


「菜月は初めて見るんだったわね。うん、でも確かに大きくて奇麗な学校よね。」


「そうなんだよねー、入試の時、微妙に迷ったし・・・・。」


「言ってたわねそう言えばっ、でもそれで愛央ちゃんと知り合えたんだったわね。」


うんうんっと頷きながら、3人で仲良く歩いていると、入学式とデカデカと看板が立っていてそこで、沢山の新入生と家族が写真を撮っていた。


「母さん、菜月!折角だし俺達も写真撮ろうよ。」


俺の言葉に母さんはバックから明らかに新品のカメラを取り出した。


「母さん・・・・スマホで良いのに何その一眼レフ・・・。」


「何言ってるのよ!悠ちゃん!悠ちゃんの高校デビューの記念日なんだから確りと保存しないと駄目よ!」


「ママ・・・言い方っ。その言い方だと陰キャが頑張ってるみたいに聞こえるって・・・。」


「あっ?!違うからね?!悠ちゃん!」


「分かってるって、列に並ぼうか~。」


俺と母さんと菜月と3人で列の最後尾に並んだら、どうぞ!どうぞ!って感じで順番を譲られて直ぐに撮れるようになってしまった。


「YouMa様だ・・・・。」「入試で見かけたって人居て話題になってたけどマジだった・・・・。」「あぁ・・・YouMa様の姿見れるなんて・・・・。」「今年入学で良かったぁぁぁぁ。」


回りのガヤガヤが騒がしくなったのは仕方ないにしても割り込む形になったのは申し訳無い・・・・。


「ん、何か皆に悪い事しちゃったしパパっと終わらせようよ。」


俺は近くに居た女性に声をかけてカメラをお願いする事にした。


「あの、すいません。もし良ければカメラお願いしても良いですか?」


「ふぁい!?もももももちろろろんです!喜んでっっっ!」


顔を真っ赤にしながらドモリながらもカメラを受け取ってくれて了承してくれたんだが・・・・周りからの嫉妬の視線が刺さりまくってるなこれ・・・・。


「えっと・・・何かごめんなさい。」


「いえ!お任せください!!!」


自慢気な表情で言ってくれたし多分大丈夫・・・かな・・・?


「ん、母さん、菜月。手繋いで撮ろう。」


「「ふぁーいっ。」」


呆けてる二人を尻目にカメラを任せた女性に向かって「お願いしますねっ」っと頼んだんだが・・・・・。


「・・・・・。」


「・・・・。」


「・・・・・。」


「あ、あの~・・・?」


「すすすす、すいません!それじゃ、行きますっ」


「行きますよっ・・・・はい!チーズ!」


そんな彼女の掛け声に(そういやこの世界でもこの掛け声なのね・・・。)っとどうでも良い事を考えながらカメラに笑顔を向けた。


「カシャ」「カシャ」「カシャ」「カシャ」「カシャ」「カシャ」「カシャ」「カシャ」


「・・・・はーい!オッケーですー!」


いやいや、シャッター回数多すぎるだろう・・・・。

想いながら彼女に近寄ってカメラを受け取って顔を上げながら周りを見渡すと皆カメラ構えて写真撮って固まってるっぽい。


「はて・・・?周りの時間止まった?何でや・・・・。」


「100%、YouMa様のせいです・・・・。写真撮る時の笑顔で・・・。ただでさえ世の中の男性は笑顔なんて見せる事無いですし、それなのにYouMa様が笑顔を見せるから皆さん見惚れて停止してるんだと・・・。」


「ぉぉぅ・・・・。俺の笑顔は凶器かよぉ・・・。」


「えっと・・・良ければ皆さんそのまま写真は保存してくれて良いですよー。これも記念でしょうし・・・。」


俺の言葉に「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」っと止まって居た時が動き出して皆に大喜びして貰えたし、順番を譲って貰えたお礼も出来たかなっと無理やり自分を納得させたけど、これで良いのか?っとどうしても疑問が残る・・・・。


------------------------------------------------------------

その後、俺と母さんと菜月は校門をくぐってクラス分けがされてる掲示板の前に進んで行くとそこには見知った顔の二人が居て・・・。


「お・・?あれって・・。」


「愛央ちゃんと志保ちゃんね。」


「お~~~いっ!愛央ーー!志保ーー!」


俺は声を出して二人に手を振りながら駆け足で近寄っていったんだが、俺の姿を見た他の生徒が?!?!って顔になった後二人に殺気の籠った目を一気に向けた。


「「悠馬君!(さん!)」」


二人は周りの視線なんて気にもしてない感じで俺が近寄るのを待ってくれてた。


「おはよ!二人共!制服めっちゃ似合ってて可愛いな!」


「はぅ・・・ありがと///悠馬君・・・///それと、おはょぅ。」


「///ありがとうございまする///おはよぅございまふ。」


二人共顔を真っ赤にしながら志保は少し噛んで挨拶を返してくれた。


「悠馬君も制服姿とってもかっこいいよぉ!///」


「はい、とても似合ってます///」


「ありがとな!二人に言って貰えて嬉しいよ。クラスはもう見た?」


「うぅん・・これからだよ。」


「はい、見ようとしたところで悠馬さんに声をかけて貰ったので。」


「ありゃ、タイミング悪かったな~・・・、それじゃー一緒に見ようよ!」


「「はいっ!」」っと二人して返事してくれて3人で揃ってクラス分けを見てみたんだけども・・・・。


「がーーん、愛央も志保も隣のクラスだし・・・・。」


「むぅ・・・。これは残念・・・。」


「これは・・・苦情物ですね。」


「俺はA組で二人がB組かぁ~・・・。まぁでも隣のクラスなら色々と一緒になる事も多かったりするかな?会いに行きやすいし変に離れてない事を良しとすべきか・・・否か・・・・。」


ちょっと残念に思いながらも仕方ないと割り切って母さんと菜月と一旦別れて3人で一緒にクラスに行く事にした。


「違うクラスなのは残念だけど、一緒に帰ったりは出来るしな!部活の見学とかも一緒にしたりも出来るだろうし色々楽しもうね!」


「うんっ!でも、悠馬君は気を付けてね?唯一の男子なんだしさ。」


「そうですね、本当に気を付けてくださいね。中には変なのも居るかもしれませんからね。」


「うん、ありがとな。何かの時は頼らせて貰うからお願いね。」


「「はい!任せてね!(ください!)」」


「それじゃ、また後でな~!」


そう言って俺は二人をクラスまで送った後に自分のクラスのA組の扉に手をかけるのだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る