第12話 コンビニ行って菜月のお迎えっ!

取り合えずやってみたかった配信を終わらせてツブッターに「初めての配信終わったー!疲れたけど楽しかったー!」っと呟いたら一気にレスが付きまくって上々だったなと判断。


「さって・・・そろそろ出掛けてみようかな?流石にちょっと不安もあるが実際に出て見ない事には分からないし・・・時間的に菜月を迎えに行くのも面白いかもしれない。」


寒い外に合わせて、確りと着込んでニットと、マフラー、ついでにマスクもして俺は目指せコンビニ!っと外に踏み出した。


「危険はあるかもしれんが春までにこの辺の人達くらいには慣れてもらわないとな〜。」


じゃないと、安心して歩けないし、毎日送り迎えしてもらうわけにも行かないしね。


「う〜、寒い寒い。コンビニまで急ごっとっ!」


俺は手をジャケットの中にいれて早足でコンビニまでの道を急いだ、沢山の視線を感じながら・・・。


…………………………………………………………

着いた着いたっと・・・、にしてもそこまで見なくても良いだろうっての・・・まー確かに不審者に見えるかこれじゃ・・・・。

自分の恰好に苦笑いしながら、室内に入るしって事でニットを外して店内に入った。


キンコンキンコン~♪


「いらっしゃいま・・・・せぇぇぇぇぇぇぇ?!?!何で男性が・・・・・・。」


「あ、どもども。こっちは気にしないでくださいねー。」


俺が入ってきたことでコンビニ店員の女性が驚いた顔をしたが敢えて気にしないでねーっと言いながら商品を見て回っていた。


「ん-自分の分と菜月の分で良いか、帰りながら二人で摘まみながらってのも良いかもなー。」


「何をお探しですか?!」「っっっ!」


「びっくりしたぁ~・・・・。」


「あぁぁ!ごっ・・ごめんなさい!!!」


「んーん、こっちこそ驚いてごめんね。」


言いながらマスクしたままとは言え、ニッコリとほほ笑んで驚いて恥ずかしいのをごまかす。


「・・・・っ!すぃまへん・・・・。」


「あぁ、大丈夫ですか?鼻血出ちゃってます・・・・。無理しないで下さいね?」


心配げな顔で下から覗く感じで店員さんを見詰めてみると・・・。


「・・・・ぐふぅ。・・尊い・・無理・・・。」


「えっと・・・。お会計お願いできますか?」


その後、ふらふらしてる店員さんをしり目に手を振って店を出て振り返ってみると鼻を抑えたままレジに倒れ込んでいたのを見て、「この程度でこれか・・・・。」っと違う意味で戦々恐々したが、気を取り直して菜月の学校に向けて歩き始めた。


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SIDE 菜月


はぁ・・・大変だった!の一言で済まない1日でした。

兄さんが色々とやる気になってくれたのは嬉しいし、前とは比べるまでもなく優しくてかっこよくて沢山ナデナデしてくれて凄い嬉しいし幸せだけど、朝から学校の人達からの質問?尋問?が凄くてクタクタになってしまった。


「って言うか・・・先生まで一緒になって配信見てないで授業しようよ・・・・。」


気持ちは分からなくも無いし女として見逃す何て有り得ないから分かるんだけどさ。

兄さんも兄さんで昼間に配信しないで欲しかったです。

絶対、仕事してる人達とか仕事の手止めてるよね・・・・。教師ですらアレだったし。


「取り合えず着替えてかえろーっと兄さんが待ってるし♪」


私はうっきうきでさささーーーっと着替えて部室の外に出たところで「なつきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」っと友達が叫んできた。


「今度は何・・・・?いいかげ「校門!校門に!!お兄さん!!!YouMa様がぁぁぁ来てる!!!」・・・・・え?」


何を言われたのか理解出来なくて思考が停止したけど、理解した瞬間身体が一気に校門に向けて動き出した・・・。


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「おー!ここが菜月の通ってる学校かぁ~・・・。」


回りからの視線は一切気にせず無視して綺麗な学校を見上げてた。


「男?!何で?!」「目が綺麗・・・・。」「堂々とし過ぎてて声かけて良いのか分からない・・・。」


「ん-、このままここに居ても仕方ないし、かといって中に入る訳にも行かないしなー・・・・。そだ!ねねー!そこの可愛い子!うんうん!君だよ君!」


「ふえぇ?!かっ・・かわっ・・・可愛い??!!!。」俺に声をかけられた女の子が混乱し始めてるのを尻目に気にするのを止めて菜月の事を知ってるかを聞く事にした。


「ちょっと聞きたいんだけどさ。逆月 菜月って分かるかな?妹何だけど、まだ校内に居ると思うんだけど呼んできて貰っても良いかな?」


「ぇ?・・・菜月ちゃんのお兄さん?・・・・って?!?!えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」


「呼んできて貰っても良いかなー?もう部活も終わる時間だよね?」


「はっ・・はいぃぃ!直ぐに呼んで参りますーーーー!少々お待ちください!YouMa様!」


「ぉぉぅ・・・。だから何で様なんだよ・・・・。」


俺の疑問を尻目に声をかけた女の子は、え?それって人の出して良いスピード?ってレベルで走って行った。


「・・・え・・・ええ・・・えっ?!お兄さん?ってYouMa様・・・?」「え?マジで?・・夢?誰か私をぶん殴って?!」「YouMa様ぁ・・・・。」


えぇぇぇぇ・・・なんなんこれ?引くんだけど・・・・。

菜月早く来てくれぇぇぇぇぇ!ほんとマジで!居たたまれない!!!


「兄さん!!何で来てるんですか?!」


「何でって散歩のついでに迎えに来ただけだよって言うか・・・・何で皆して様付けなんだ?」


コンビニで買ってきた物を袋を持ち上げて菜月に見せつけながら聞いてみた。


「知りません!様付けの意味とか分かる訳無いし!ってかやらかしてるって自覚無いでしょ?!今日だって尋問凄かったんだからね?!ってか一人で出歩かないで!危ないじゃん!もっと警戒心持ってよ!コンビニのおやつありがとう!!!」


「いや~じろじろ見られたりガン見される事はあったけど特に声かけられるとかは無かったから大丈夫じゃない?それに進学したら基本は徒歩だし慣れないと?つーか、怒るのか喜ぶのかどっちかにしよ?ほらっ、ナデナデ~っ。」


俺は菜月を宥めながら頭を撫でて追及をごまかす事にしてみる。


「そうだけど!そうだけどー!撫でて誤魔化そうとしてませんかねぇ?!ふにゃぁぁ~///」


「あのっ!菜月のお兄さんっ!」「げっ・・・しまった・・・。」


呼ばれて菜月の後ろに視線を向けると3人の女の子が真っ赤な顔でこっちを見て居た。


「はいはいー。君達は菜月の友達かな?」


「はひっ!とっ・・とも・・友達でしゅ!!!」


「そっかそっか。菜月と仲良くしてくれてありがとーねー!これからも仲良くしてあげてくれると嬉しいなっ。」


ニコ~っと柔らかい笑顔で女の子達を見ると揃いも揃って「「はぅあぁ?!////」」って声と共にこっちを見てた子達も揃って鼻血出して倒れた。


「に・・・兄さん・・・・///」


「うん、流石にもう慣れたよ、取り合えず今の内に帰ろっか。チャンスじゃん?」


そう言って菜月の手を取って繋ぎながら意識が飛んでる間に学校から離れた。


「さって、夕飯の材料を買いたいからスーパーに寄ってから帰ってもいいか?菜月。」


「あ・・・うんっ///うへへへ///兄さんの手暖かい~。」


「そいや、手が暖かい人は心が冷たいって言うっけか~。」


「なら絶対間違えてるね!兄さんは心も温かいもん!」


「確かに間違いだな、菜月の手も温かいけど心が冷たいなんてないしな。」


兄弟で手を繋ぎながら暗くなってきた帰り道を二人揃って歩くのだった。


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