第11話 お弁当と配信
「ふあぁぁぁ・・・。今何時だ・・・?」
頭の目覚まし時計の時間を見てまだ朝の5時半って知ってもう一度寝なおすかっと思いながら目を瞑ったが眠気が来なくて起きる事にした。
「それにしても、健康的な生活だよな~・・・・。体力も落ちてるとは言え余ってるって事だろうしな、こんな時間に目が覚めるの。」
ベッドから抜け出してパジャマのまま身体を伸ばしたりしながら解した後に折角早く起きたし、今日からは母さんも菜月もそれぞれ学校と仕事あるしお弁当でも作っちゃおうかなー。
「そうと決まればさっさと行動!行動!」
俺は軽快に階段を降りてキッチンに入って朝ご飯を作るかたわらお弁当のオカズも一緒に作っていく。
「こんなもんかなー。朝ご飯はこれで良いとして、菜月も母さんも喜んでくれるかな?」
朝ご飯の支度を終わらせて、菜月と母さんに持たせる為のお弁当を作り始めて少ししてから誰かが階段を降りてくる音がしてキッチンの扉が開いた。
「ふぁぁ、あら?悠ちゃんおはよっ!早いわねー・・・・って悠ちゃん?!」
「うん、おはよー、母さん。何か目が覚めちゃってね。」
既に起きてる俺を見て母親が物凄いびっくりして居るのを見ながらご飯を作った事を伝えてみた。
「朝ごはん作ってみたんだけど、食べてもらえるかなー?」
「悠ちゃんの手作り?!勿論食べるぅぅぅ!米粒一つも残さずに全部食べるぅぅぅ!」
「自分の分だけにして。菜月を起こしてきて貰えるかな?七時だしそろそろ起きないとでしょ?」
「うん!直ぐに起こして来るね!!!」
ドタドタと走りながら「菜月ぃぃぃ!起きなさいーー!悠ちゃんが朝ごはん作ってくれたわよー!!起きないとお母さんが全部食べるからねー!!」「いや!ちょ?!そんな事されたら恨むからね!!呪うよ!?」呪うなよ・・・・っと朝からにぎやかな声を聞きながら朝ご飯を並べて行った。
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「美味しかったぁぁぁぁ!にへぇへぇへぇ・・・。」
「悠ちゃんの手作り・・・。はぁうぁ。」
うん、何だこれ・・・・。俺のご飯を食べた二人がトリップしちゃった・・・何にしてもこのままじゃ駄目だし元に戻って貰って準備して貰わないとな。
「はいはい、トリップしてないで、さっさと準備する!二人共遅刻するよー!」
「「はっ?!そうだったぁぁぁぁ!!!」」
俺の母と妹は大丈夫なんだろうかほんと・・・・。苦笑いしながら少しだけ自分の家族が心配になる。
その後何とか準備を整えて母も妹も家を出る時間になったのを玄関まで見送りに出た。
「それじゃ行ってくるわね!悠ちゃん!お母さん頑張ってくるね!」
「兄さん、行ってきまーす!」
「あっ!ちょっとまって二人共っ!これ!お弁当なんだけど持って行ってね!多分、学校も会社も大騒ぎになるから・・・。」
最後の方はボソボソと聞こえない様に呟いて・・・・。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」
ん?二人の反応が・・・・?えっ?!えええええええ?!
「何で泣いてるの?!二人共!!」
「だってぇぇ・・・悠ちゃんが・・・悠ちゃんがぁぁぁぁぁ。」
「兄さんのご飯・・兄さんのご飯が・・・学校でも食べれるなんて・・・・。」
「あーもう良いから!遅刻しない様にいってらっしゃい!!!!」
えぐえぐっと泣きじゃくる二人の背中を押して出勤と登校をさせて、玄関を閉めて鍵をかけた後・・・・。
「まさかこれで泣くとは・・・・。この世界思ってるよりやばい・・・?共学校選んだのミスった?」
自分の選択を少し後悔しながら、食べる前に撮影しておいた自作の朝ご飯の写真も(早起きしちゃったので、母と妹の為に朝ご飯作ってみました。)っと写真付きでつぶやいて家の中の事をやりはじめた、せめて家に居るんだしこれくらいはしないとねぇ~。
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一通り、室内の掃除やお風呂場の掃除とか洗濯等も終わらせる頃にはお昼を過ぎていて「今頃は、菜月も母さんもお弁当食べてくれてるかな?」何て考えながら自分もお昼ご飯を食べて、部屋に戻った後にやって見ようと思っていた配信を開始する事にした。
「えっと・・・。これで行けるかな?皆さんこんにちわー!おおおっ?!やり始めたばかりなのに凄い人数来てくれてるっ!っとツブッターにつぶやかないと!」
配信を開始して直ぐにとんでもない数のコメントが流れて来て「いきなりこんなになるとか元の世界じゃ考えられないな」っとしみじみ思いながら説明を始める。
「ちょっ!ちょっ!待って!待って!コメント早すぎて色々拾えないからぁ!ぬぁ?!行き成りスパチャ?!ありがとー!って限界金額とか嬉しいけどお願いだから常識考えて!!!!???」
(YouMa様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)(焦ってるのがわぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!)(大好きですぅぅぅぅぅ!!)(動画リピートしまくってます!!!!)etcっと物凄い勢いである。
「えっと、俺の動画見てくれてありがろねー!・・・・噛んだ・・・・・/////」
(きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!)(可愛すぎりゅぅぅぅぅぅ。)(ありがとうございますぅぅぅぅぅ。)
「とっ・・取り合えず!昼間なのに一杯来てくれてありがとね!こうやってこれから暇を見つけてはやって行こうと思ってます。それでですが、最初に注意事項を何点か説明します。」
俺の言葉に見に来てくれてる人達が(((はいっ!)))っとどこの軍隊だと言いたい位揃ってコメントくれたのを見て説明を始めた。
「ページの説明にも書いてるけど、暴言や過度の下ネタ、ネタバレなどはやめてね。特に過度の下ネタ何だけどこれは俺が男だからとかじゃ無くてまだ未成年なのね、だから余りにも酷いと通報案件にも成るしブロックとかもしないといけなくなる。出来ればそんな事したくないし、見てくれてる人が逮捕されるなんてのは俺も辛いんだ。特にこれだけ急上昇してると運営も見てると思うから、そこはお願いします。皆さんを信じますので!」
(分かりました!)(確かに、YouMa様からしたら悲しいですよね。)(信じてくれてありがとうございます!!!)
「うん!皆ありがとね!それじゃー始めて行くけど分類としてはホラーサバイバルになるかな?だから苦手な人は無理して見なくて良いからね~?あくまでも俺が好きでやるだけだからさ。んじゃ・・・・・開始ー!!!って言うか・・何で様なんだ?」
スタートを押して題名が声付きで出て来て向こうの世界でやり慣れたゲームを思い出しながらコメントを拾ったりしながら半分くらいまで進めて終わることにした。
「ふぅ・・流石に疲れたから今日はここまでかな~?何て言うか数が減るどころか増えてるのにはびっくりだけど付き合ってくれてありがとーねー!」
(面白かったです!)(YouMa様の操作上手でしたー!)(このゲームこんなに面白かったんだぁ!買ってみますー!)(自分でやるのは怖いけどYouMa様のプレイを見て面白いって分かりましたー!)
「うんうん、最初のルールを皆で守ってくれてありがとね!これなら次も安心してできそー!それと沢山のスパチャありがとー!嬉しいけど、皆さんも生活があるんですし決して無理はしないで下さいね!」
(何て優しさ・・・神ぃぃぃぃ。)(尊い・・・辛い・・・・尊い・・・。)(浄化される・・・・。あぁ・・・・。)
「それじゃ終わる前に少し俺に叶えられそうなのを叶えますね、えっと・・・・お?これ等は良さそう。こういうお願いは俺的にも優しさが感じられて嬉しいし叶えちゃう!それじゃ・・・・複数人同じ人居るので纏めて言わせて貰いますね!」
(どれだろどれだろ?)(どきどきわくわく)(YouMa様ぁ・・・是非・・・・。)
俺はカメラの位置をずらして顔が映るようにした後マスクも外して真っすぐとカメラを見ながら、選んだコメントのお願いを叶えるべく話始めた。
(?!ふぁぁぁ?!)(きちゃぁぁぁぁぁぁ?!)(え・・・マジで・・・)(綺麗・・・かっこいい・・・)(やばいやばいやばいやばい)
「んっん。香苗さん、奏さん、有希さん、優紀さん、亜紀さん、亜希さん、霧香さん・・・・・・何時もお仕事お疲れ様です、毎日朝から夜まで頑張ってくれてありがとうございます。俺はまだ学生でお仕事の大変さは分からないけど俺達男性の為に頑張ってくれてるのだけは分かります。だから・・・・毎日・・・ありがとうねっ!」
最大級の笑顔と共に言葉を継げると反応が消えてしまって困惑した・・・・。
「あれ・・・?何か反応が欲しいんだけど・・・・。皆いなくなっちゃった・・・?」
(((笑顔・・・・笑顔・・・・鼻血が・・・・。ぬれる・・・濡れた!)))
「あーもしかして、母さんとか妹とか同じかそれ以上の反応して停止した感じかな・・・・丁度良いし今日はここまでで!お疲れさまでしたー!ばいにゃん!」
そう言って記念すべき一回目の配信を終わらせて、フリッペを確認すると母さんと菜月から配信についてメッセージが来ていた。
菜月に寄ると俺のツブッターを見た子が騒ぎ出して授業が停止したらしい。(先生も一緒になってみてたそうだ。)授業しろよ・・・・。
母さんのほうは分からないけど秘書さんと一緒に見てたらしいから多分菜月と同じ感じになってるんだろう・・・・。
「それにしても・・・・やる時間考えないと駄目だなこれ。社会に迷惑かける事になるわ。」
そんな事をぼーっと考えながら次からどうしようかなーっと考えながら思ってたよりも楽しい時間だったと思いながら記念すべき第1回目の配信を終わるのだった。
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