第8話 投稿してみたら・・・

撮影を済ませて、動画のサイズ等を編集したり、アカウント名YouMaで登録してサクッとファースト曲(あの大空❲そら❳の果てまで)をアップロード、ツブッターにもYouMaでアカウントを作り聞いていた菜月と母親のアカウントのフォローもして紹介文も書いてっとそれなりに準備を整えた。

母親と菜月にフリッペでツブッターの方フォローしておいたからねーっと伝えたら直ぐにフォローを返してくれてそれぞれの紹介文に悠ちゃんの愛しの母!悠馬兄さんの愛しの妹!っと書かれているのを確認した。


別に間違えては居ないけどって付けなくても良くねぇ?っと一人で笑いながら投稿動画やツブッターを見ていたら凄い事が起こった・・・。


「通知がとまらねぇぇぇぇぇ?!?!なんだこりゃぁぁぁぁぁ?!」


ツブッターのアカウントを作成、写真を卵から変えたり、呟いたりしたらこの1時間程度で通知が止まらなくなった。

フォロー、イイネ、リツイートが止まらなくなってる。


「えっと・・・?凄い良い曲でした、綺麗な声でした、演奏上手すぎます、マスク付けてるけどイケメンなの分かる、目が綺麗ー、もうずっとリピートしてます・・・・。」


等など色々とコメントが付いてるし・・・・。妹様とお母様もフォローしました、フォローしないと・・・使命感・・・ってなんじゃこりゃ・・・。


「ぇぇぇ・・・ここまでの過剰な反応になるの・・・?おかしくない?テレビにも男性出てたじゃん・・・・。」


あれ?もしかして・・・・俺のした事って・・・まさか?!


「やっぱりだ・・・・、無いじゃん・・・、居ないじゃん!男性の歌手!!!これが原因かぁ~・・・・。」


そらそうだよな、男性の歌手がいないって所に俺みたいな男性で歌と演奏を投稿したらこうなるわな・・・・。


「えっと・・・ピアノになりたい、私も叩いてほしい、私も鍵盤にしてください・・・アフォか・・・・。そんな趣味ないわ!」


ってこれ、菜月とか母さんの方は大丈夫かな・・・?


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SIDE 葵


え?・・・え?・・・・・え?何これ?何で?何が起こってるの???


「はぃ?!ツブッターのフォロワーが既に数万?!何で?!」


えっと・・・YouMa様のお母様!フォローさせていただきました!こんな素敵なご子息が居て羨ましいです!どうやってこんな男の子を育てたのですか?!


「悠ちゃん効果ぁ・・・・。これは流石に予想外よ・・・・。悠ちゃんが人気出るのは分かるけど私までなのは何でよ・・・。別に良いんだけど・・・。」


まってこれ・・・来年度の新規入社希望者凄い事になったりしない・・・?


「あっ・・・悠ちゃんって男性歌手がいないの知ってるよね・・・・?まさか知らなかった・・・?」


っとなると、この状況も分からなくは無いけど・・・でも予想できないわ・・・。


「はぁ・・・考えても気にしても仕方ないし音を消して放置しておきましょう。」


私はそう決めつけて夕飯の支度が終わったころで悠ちゃんと菜月を呼ぼうと廊下に出たところで菜月の部屋から叫び声が聞こえた。


「あぁ・・・今気付いたのね・・・・。」


混乱してるんだろうなっと遠い目をしながらご飯できたわよーっと二人に向けて声をかけたのだった。


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SIDE 菜月


「ふぁ~・・・、寝ちゃってた・・・。時間は・・・・。」


スマホスマホっと私は自分のスマホを探してベッドを見渡して枕の隣に落ちてるのを見つけてスイッチをいれてビックリ・・・・。


「なに・・これ・・・?・・・えぇぇ・・?」


通知が凄い事になってる・・・ツブッターのフォローの数が数万になってるしDMも凄い数来てるし・・・・。


「ちょっ?!友達からのフリッペも凄い来てる?!えっと・・・?」


YouMaってお兄さんなの?!何でお兄さん居るの黙ってたの?!黙ってたなんて酷くない?!紹介して!!!!会わせて!!!!等々・・・・。


「ぇぇぇぇ・・・、クラスメイトとかからは来ると思ってたけどフォローが一気に増えるのは予想外だよ・・・・。」


はぁ・・・これは無理、何ともならないしその内落ち着くでしょ・・・・。そう結論付けてスマホをベッドにぽいっと・・・。


「悠ちゃんー、菜月ちゃん-ご飯できたよ~。」


諦めたところでママからご飯が出来たと声がかかって私はスマホの事を見なかった事にして部屋を後にした。


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退院祝いでもある母さんの手作りの豪勢な料理に舌鼓をうって美味い美味いっと食べながら褒めて残さずに食べ終わった。


「悠ちゃん何か飲む?」


「あ~・・・コーヒーをブラックで欲しい~、美味しくて食べ過ぎたから消化吸収を助けねば・・・。」


「はーい、ちょっと待っててね~。」


嬉しそうに軽やかにキッチンの方に歩いていた母さんの背中を見ながら隣に座っている菜月の頭をポンポンっと撫でたら(ふにゃぁぁ~~っ。)っと溶けたのを可愛いのぉ~っと思ってたら出来たコーヒーを持ってきてくれて口をつけながら食後のマッタリとした時間を3人で過ごしてた。


「それにしても・・・・まさかこんな風に一気にフォロワー増えるとはね・・・・。」


苦笑いしながら母さんがそう言ってきた。


「うん、これは俺も予想外・・・。調べてみたら男性の歌手って居なかった。芸能人で居るだろ?知らないだけでって思ったんだけどオファーを断ってどうのこうの~って記事しか出て来なかったよ。」


そんな俺と母さんを尻目に菜月はスマホをポチポチしながらピシィっと顔が固まった。


「菜月ちゃんどうしたの?固まって・・・。」


「あ、うん。ねぇ、兄さん・・・投稿したのってSoo Tubeだよね?」


「そうだけどそれがどうかしたのか?」


「これやばいかも・・・・全く繋がらなくなってる・・・・。」


菜月の額から汗がツーっと垂れてるの確認して自分のスマホを直ぐに確認したら確かに繋がらなくなってるのを確認、母さんもリビングに持ってきてたノートPCでアクセスして、繋がらないのを確認したのか、笑顔が引きつってきた・・・・。


「うへぇ・・・、まじかぁ~。二人共ネットニュース見て!」


菜月の言葉に直ぐにネットニュースの確認をしてみたところ、SOO TUBEがアクセス過多で落ちたって事が記事になっていた、原因は数時間前に投稿されたある一人の男性の演奏動画が原因であるっとなって居た。


「うわ?!ツブッターのトレンドが1位になってる?!ファンクラブってなに?!?!」


「菜月・・・母さん・・・。見なかった事にしようか。」


「「うん、賛成っ!」」


俺達は何も無かったって事にしてテレビをつけて流しながらこれからの事を話して一連の流れを忘れる事にしたのだった。


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