第29話 愛され隊 有希那の覚悟

有希那:「皆こんばんわっ。今、話せるかな?」


雫:「こんばん~。」


司:「こんばんわです、先輩方。」


美織:「こーんばんーっ。」


雫:「どしたの?有希那、改まって。」


美織:「うんうん、後は寝るだけだから構わないよー。」


司:「そですね、お風呂も終わってるので問題ないですよ。」


有希那:「えっとね・・・。今回は沢山迷惑かけてごめんね。それと色々助けてくれてありがとね。あのね、さっきまで蓮夜君と麗華さんが家に来ててね。」


美織:「麗華さんって、蓮夜君の叔母さんだっけ?遅い時間に来てたんだ?」


司:「あー、弁護士事務所での話し合い終わってどうなったのかの報告と麗華さんからの謝罪ですか?」


有希那:「うん、司ちゃん、正解。両親にも一杯謝られちゃって、むしろこっちが恐縮しちゃった。大変だったのは蓮夜君と麗華さん何だしそこまで気にしなくていいのに・・・。私は助けて貰っただけだしさ。」


雫:「うん、まぁでもそこは雑誌に載った事が原因だからって理由でのじゃないの?寧ろそう言う事を確り出来るっていう大人の人って分かったんだし、私なら尊敬出来ちゃうかな。」


美織:「確かに尊敬できる人だね。」


有希那:「うん、そこは私も思ったよ。こんな確りとした大人の女性に成りたいって思った。」


司:「麗華さんですからね。蓮先輩の事もネコっ可愛がり昔からしてますし、自分の仕事に誇りも持ってらっしゃいますし、自分の果たすべき責任も理解してますからね。私も昔から尊敬してます。」


雫:「そんな人なんだね。つーか蓮をネコっ可愛がりしてるんだ?w」


司:「ですよw歳もそこまで離れてないですから歳の離れた弟みたいに思ってるみたいです。私も沢山可愛がられましたし、お世話にもなりました。」


美織:「ネコっ可愛がりされてる蓮夜君が想像できないw撫でられたりしたら払いのけそうだしw」


司:「最初はそれをしていたんですけど、麗華さんに涙貯めながらダメなの~?って何度も言われて蓮先輩は諦めて撫でられるようになりましたよw」


雫:「wwww想像できないんだけどwwww」


有希那:「私は何となく分かるかもwやり取りとか見てるしね。」


美織:「あぁそっか、司を抜けば会った事あるのは有希那だけだしね、見てれば想像出来るのかもねw。」


雫:「困り顔で受け入れてそうw何時か見てみたいw」


有希那:美織:「wwwwww」


司:「それで、有希那先輩は何を言いたいんですか?本当は。今回の事へのお礼だけじゃないですよね。」


有希那:「あはは・・・流石に分かっちゃうよね・・・・・。」


司:「流石に分かりますよ、お礼を言いたかったのは勿論でしょうけど。」


美織:「それで、改まってどうしたの?有希那。」


雫:「何でも話しなさいって、遠慮は無しっ!」


有希那:「うん・・・・・。えっと・・・ね・・・・・?」


美織:「言いずらい事?」


有希那:「そうじゃないけど、何て言うか言って良いのか悩むって言うか、悪いって言うか・・・。」


雫:「良いから言いなさいよ、有希那。」


有希那:「んとね・・・。私近い内に蓮夜君に告白しようと思う。」


雫:「?!」


美織:「え、マジで?!」


司:「理由は何ですか?」


有希那:「えっとね、今回の事も何だけど、私は出会った時から蓮夜君に助けられてる、普段の付き合いでも蓮夜君に惹かれてるのも自覚してるし、今回みたいな何かが在った時の行動力とか色々頼りに成る所も素敵だし、一緒に居て凄く楽って言うか落ち着くって言うか、離れてるだけで寂しいって思っちゃうし、蓮夜君が本当に好き・・・。だから・・・・。」


司:「気持ちを抑えられないから告白しようって思ったんですね。まだ何も聞いてないですよね?それでもですか?」


有希那:「うん、確かに私はまだ何も知らない、蓮夜君が抱えてるものも何も知らない、でも・・・・知らなくても蓮夜君に惹かれてるのは本当だし大好きって言える位蓮夜君が好き。だからチャンスがあれば私は告白したいって思ってる。」


司:「真実を、知らない事を知って蓮先輩を・・・いえ、蓮夜さんを嫌いにならないって言えますか?蓮夜さんを傷つけないって言えますか?有希那さん、貴女にその覚悟がありますか?」


有希那:「分からない。知らない事を知って抱えてる事を私が知る事で蓮夜君を傷つけないかどうかなんて分からないよ。でもね!嫌いになる事も離れる事も無い!!!ってそれだけは間違いなく言えるよ!」


司:「そうですか。それなら良いです。」


有希那:「え?良いの?司ちゃん。」


司:「そもそも最初から止める権利ないですしー、フラれたら喜んで慰めてあげますよー。」


有希那:「喜んでってひっどい!!!」


雫:「そっか~・・・。覚悟出来ちゃったんだね、有希那が良いんなら良いんじゃない?」


美織:「うんうん、フラれたら慰めてあげるからねぇ~w」


有希那:「フラれる事前提?!皆して酷くない?!?!」


雫:「そんな事無いし?蓮夜の事は好きだけど有希那の事も好きだし、親友達が幸せになるならそれに越した事ないわ。私も頑張らないとなぁ~。」


司:「雫先輩は根性無さ過ぎです。去年1年一緒に居て何で告白しなかったんですかねー。ヘタレですね!以外に・・・以外と・・・?以外でも無かったですね。雫先輩だし。」


雫:「うっ・・・・。司あんたねー!喧嘩売ってるでしょ?!そうでしょー?!」 


司:「イエイエソンナマサカー。」


雫:「片言になってんじゃないわよー?!明日、覚えておきなさいよ・・・・。」「それはそれとして、頑張んなさいよ!有希那。」


美織:「そそ、頑張ってね!骨は拾ってあげるから!」


司:「まぁ、特に止めたり邪魔したりはしないので、ぶつけてみるのも良いかも知れませんね。骨は拾いますから!」


有希那:「やっぱり酷いしー!応援してくれてるのは分かるけど酷いーー!(´;ω;`)」


三人:「wwwwww」


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