第5話 再開

「づがれだぁぁぁ‥‥‥‥あそこまで大騒ぎするような事じゃないだろうよ~‥‥」


4時間目が終わったところで、机の上でぐったりしていた。教室に入ってから今まで休み時間の度にクラスの女子、他のクラスの女子、他学年の女子と千客万来だったのである。


「いやまぁ、その見た目と変わりようじゃ仕方ないだろう。」


「ほんと、絶対こうなると思ってたわ‥‥」


「なんでよ?騒ぐような顔面してないだろ、俺。」


はぁぁぁぁぁ‥‥っと信と雫の二人が呆れながら話しかけてきた。


「言うだけ無駄なのは分かってるけど、もうちょっと自信と自覚持てっての、蓮。」


「無駄無駄、この1年ずっと言い続けてたけど認めないもの!それより早く学食いきましょ、座れなくなっちゃうわよ。それにこのままだとまた沢山女の子来て食べる時間なくなるわよ、絶対!」


「動くのだるいけど、行くか~。飯は食わないと死ねる!」


「なら早く行きましょ!立って立って!」


雫に引っ張られながら椅子から立ち上がって3人で放課後の事を話しながら歩いていく。


「そういや、今日押し寄せて来た子達の中に、朝に言ってた子って居たのか?」


「いや居ないと思う、居たら流石に気付くと「‥‥ぱーぃ‥‥」思うし向こうも話しかけてくるんじゃないかな?」


「同じ学校なら多分そうよね、聞いた特徴的には「…んぱーぃ…」天女様かな?って思ったのよね。」


雫の言う天女様ってのが気になって居た、特徴が正に昨日の子にしっくり来るのだ。


「天女様ねぇ~‥‥そう呼ばれてその人自身を見ずに理想と妄想と想像を押し付けてるの「せーーんーーーぱーーーいーーー!!」気に入らねぇな、って誰だ?」


「やっと見付けました!!蓮先輩っっ!!」


その言葉と同時に前から思いっきり抱きついて来た女の子を受け止める。


「ごふぅっ!誰よ?!って、つかさ!!何で居んのお前?!

?!つーか離れろってのー!」


「いやですぅぅぅぅ!1年も会えなかったんだから先輩成分補給するんですぅぅぅぅ!」


ぐりぐりと人の胸に顔を押し付けて思いっきり抱きついて来てるこいつは天羽あそう つかさ中学の時の後輩で当時から「先輩大好きです!!!」っと好意全開で懐いてる後輩だった。


「ちょっ!!ちょっとあんた!行き成り何してるのよ?!蓮から早く離れないさい!!!」


雫が無理やり引き剝がして俺と距離を取らせた。


「うぅぅぅ‥‥何なんですかー!このおっぱいおばけは!!私の先輩とどういう関係なんですか?!」


「私のって何よ!!!関係って別に‥‥っ!今は親友よ!!!???

!!!???」


「ただの、親友なら邪魔しないでください!大体何なんですかこのおっぱいは?!詰め物でもしてるんですか?!?!」


「失礼ね!!天然よ!詰め物なんていらないわよ!!!無い物ねだりして、ディスってんじゃないわよ!!」


はぁ‥‥司の何時ものはじまったっとげんなりしながら、懐かしさに自然と笑顔になりながら、司の頭を撫でる。


「ったくっ!ちょっと落ち着けな?司。こいつは神薙 雫、んでこっちのが間島 信也つって入学して直ぐに絡んでくれたおかげでボッチにならずに済んだ恩人で親友達なんだよ、だから仲良くしてくれると嬉しい。」


ゆっくりと撫でながら大事な二人だと説明すると徐々に司は落ち着いてくれて4人で連れ立って学食まで来て座った。


「私も一緒してもいいかな?神代君。」


「え?あれ‥‥もしかして昨日の子?」


「はいっ!昨日ぶりですねっ!会えて嬉しいです♪」


そこには昨日助けた子が見惚れる笑顔で立っていた。


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