第3話 謎の美少女
「不思議な人だったな~‥‥…」
そう言ってついさっき会った人の事を一人呟いた。私は見た目が良い、自分で意識しなくても、周りの判断がそうだ、勿論年ごろの女の子な訳で見た目やスタイルの維持には気を使ってる。
それを抜きにしても周りからの評価は完璧美少女。
うん、冗談じゃない!それが私の
私はアイドルじゃないし、誰かのお人形でもない、勝手な理想を押し付けないでほしい。
私にも好き嫌いはあるし、やりたい事やってみたい事だって沢山ある。
「そういえば、私から連絡先聞くとか初めてなんじゃ‥‥?」
その事を思いついて理由があるとはいえ凄い事をした物だと顔が一気に赤くなった。
「あっ!でもそうだよ!必ず会わないとだし‥‥これも返さないとだし。」
そう言う私の目の前には、二つのリングをチェーンに通してあるネックレスがある、シルバーのリングの内側にR.KとA.Hと刻印してあるこのネックレスは恐らく彼のだ。
彼が居なくなった後立っていた場所に落ちていたのを拾ってきたのだ。
「多分ペアリングだよねこれ‥‥やっぱり恋人とのかな~?でも、何でこんな形でなんだろ?」
「若しくは、渡せなかった好きな人とか?別れて突っ返されたとか?彼女居たら嫌だな~‥‥ってっ////」
自分の考えてることに気付いて赤面した。ついさっき会ったばかりの人をこれだけ考えるとか私どれだけ単純なのよ‥‥
「うん、別に好きになったとかじゃない、向こうから連絡先とか聞いても来なかったり、助けたのを理由にご飯に誘ったりとかしなかった初めての人だから気になっただけ、兎に角、多分同じ年ごろだし同じ学校かもしれないよね。」
そう考え今日の事を思い返して居た私は無意識に笑顔になってる事に、最後まで気付かないフリをするのだった。
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