駅前にて修羅場

「すみません~それ流石にやめた方が良いんじゃないですか?」

 俺はあれから彩夏と訪れた場所を片っ端から回った。

 そして、最後ここに来たら彩夏が男に手首を掴まれていたと言う訳だ。

「大丈夫だから君はどっか行ったら?これはこの子と僕たちの問題だからさ」

 男達の中で一番顔立ちが整っている奴が不快感を醸し出しながら呟いた。

「...女子高生が嫌がってるのに大人三人が取り囲んでる時点で大問題だと思うんですが...?」

 校内頭がおかしい奴ランキングで第一位の俺を困惑させるとは...こいつらになら鬼畜なぼっちの名を譲渡出来るかもな...!

「いや、この子と僕らの所謂、痴情のもつれってヤツだから本当に君邪魔だよ?」

 確かに...

 彩夏は美人だし彼氏の1や2居るかもしれない...

 これは盲点だった。

 俺は真偽を確かめる為に彩夏の方に視線を移す。

 すると彩夏は首をぶるばるも振らせた。

 どうやら男達の詭弁だったらしい。

「どうやら違うようですよ?」

「照れてるんでしょ?なあ」

「「ああ」」

 男達は一貫した姿勢を崩さない。

 こういうタイプの人種はいくら正論を言った所でのらりくらりと躱されるだけだろう。

「でも、一応警察に通報しときますね」

 男達の顔がひきつった。

「...何で、そうなるのかな?」

「だって嫌がってるのに押さえつけてる時点で普通に犯罪ですしお寿司」

「君、ふざけるのやめてもらえないかな?君...知ってる?そうやって悪戯で通報するの業務妨害で捕まるんだよ?学校とかに知られたら不味くない?」

 男はやや声色を震わせながら呟いた。

「故意で悪意を持って通報しない限り捕まりませんよ?それにもう学校生活終わってるんで知られた所で痛くも痒くもないですね」

 無敵の人をなめないでもらいたいものである。

「...でも、この子は学校で知られたら不味くない?」

「いえ、この時間に外に居たことを多少怒られるだけでしょう。でもあなたは怒られるというか牢屋にぶちこまれますね」

 流石に被害者に強く責め立てはしないだろう。

 メンタル的な問題で。

「...わかったよ。クソガキ共が...大人しく股開けカス!いくぞ」

 いやっ!?口悪すぎて草

 これいよいよ鬼畜なぼっちの名はこいつに渡さなければならぬな...

「大丈夫か?」

 こうして俺は数年ぶりに元カノに話し掛けたのであった......



 作者から~

 作品のフォローしてくれたら嬉しいです!テレテレ

 あと、一話完結のSF小説今度出すと思うので読んでくれたら嬉しいです(素)

 それではお休みなさいいいい

あっ?あとコメントも欲しい...!

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