違和感

 どうもどうもちゃーす!

 おパンツ下ろし魔こと鬼畜なぼっちです。

 ということで今は織音と本屋で気になる本を買い終えた所です。

 えっ?ゲーセンに行かないのかって?

 織音と話し合った結果わざわざゲーセンまで行くのも面倒くさいしうるさいし金も掛かるということであの話は白紙となりました。

 そんなこんなで俺たちは近くのマッ○ナルドで俺たちは戦利品をテーブルに広げた。

「先輩、なんで純愛ヒロイン単体物しかラノベ買わないん?」

 そうなの決まっているだろう。

 おいおいおいと。非モテ鬼畜ぼっちを侮るなよ?

「現実だと絶対に手に入らないからに決まってるだろ?純愛サイコウ、サイコウ、サイコウ。人、怖い...コワイ。」

 誰からも愛されない事に定評がある俺を舐めないでほしいものである。

 むしろ貶されるまである。

 人、マジ怖い...

「暗い暗い暗いから!もぉーしょうがない私が貰ってあげようか?」

 織音はにんまりと笑みを浮かべ上目遣いで見つめてくる。

「ふっ、情けなど要らぬわ。ってか同情で付き合うとか純愛ポインツが低いし」

「...なんでそこまで純愛に拘るの!?やっぱDTを拗らせてるんだね~」

 昔からこいつとは下系のネタも言い合っていたがまさか中3になっても言ってくるとは...

 はしたないですわ(ぷんぷん)

「いつから俺がDTだと錯覚していた?」

 ノリと勢いだけは良い織音の事だ。

 きっとお決まりの返しをしてくれるだろう。

 BLEACH最高。

 だが、俺が想定していた反応とは全く異なった。

「えっ...?ま、ま、マジ...?」

 よっぽど俺が大人の階段を上っていた(いない)事に驚いたのか声は震えさせ小刻みにネクタイをクイクイと引っ張ってくる。

「....じ、冗談だよね?姉貴してないって言ってたし、他に女いるの!?」

 心なしか瞳のハイライトが消えている気がする。

「そこは、『なん……だと……?』だろ」

 松本 乱菊が推しだと昔言っていたからBLEACHネタをふって見たのだがどうやら通じなかったらしい。

 ちなみに『なん……だと……?』は原作にはないセリフである。

「あ、ああ?BLEACHね?知ってた...知ってたからね」

「最近、ようつべで流行りのヤンデレシチュボの真似しただけだから」

「...お前、漫画、アニメ、ラノベ、YouTubeって守備範囲広すぎだろ。なに菊池内野手なの?」

 こいつは本当にパツキンヤンキー少女なのだろうか?

「...で、でさ~...実際どうなの...?」

「実際ってなに?」

「...ばか」

 こんなどうしようもないくだらない会話を交わす度に胸が高鳴った。

 過去の記憶を振り返ってみてもこれは恋ではないだろう。

 きっと俺は楽しいのだ。

 でもどうしてだろう。

 あの夜委員長と話した時にできた違和感が俺の胸の奥深くで突っ掛かっていた。



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