有罪の少女
「せんぱぁーい!ラブコメの続編の映画行こ!」
確かにあの時あの瞬間の私たちは幸せだった。
「でも、口コミ見る限りストーリーゴミっぽいぞ?」
「なぁーに言ってくれちゃってるの?重要なのはヒロインの可愛さでしょ!?」
「言う程可愛いヒロインいるか?」
「ロリッ子みんな最高でしょ!?ってかストーリー楽しみたいならジャン○プでも読んどけ」
「へいへい。なら行くか」
冗談を言い合うことだって出来た。
確かにあの時までは。
ある日、先輩と駄弁っていた時のことだった。
その日の先輩は機嫌が良いのか妙に笑顔が多かった。
いやその日だけではない。
この時を境に不自然な程に先輩に笑顔が増えた。
それはどこかぎこちなく歪で少し怖かった。
けど2年前の私は本能的にそれを感じ取るだけで本当の意味で理解する事が出来なかった。
それから2ヶ月程経った夜の事だった。
夜の12時、私が眠りにつこうとしていると姉の部屋から泣き声が聞こえてきた。
「どうしたの!?」
この頃は姉とそこそこ仲がよかったので私はすぐに姉の部屋に駆けつけた。
姉は涙と鼻水をだらだらと滴しながら目を腫らしている。
「言えない...」
姉はバツが悪そうに私から目を反らした。
姉は昔から悪いことをした時には必ず目を反らしていた。
何かある。私は直感的にそう思った。
「言って」
私はそれからも催促し続けとうとう姉は重い口を開いたのだった。
作者から
短くてすみません~
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