第2話 ポジティブになろう!でもどうやって?

ネガティブなのに幸せな人を見た事があるだろうか?

少なくとも僕はない。

人間ネガティブになると病気への抵抗力も減るし、身体も不調になる。

精神と体は繋がっているのだ。

また、ネガティブな事ばかりに意識を向けていると無意識にそれを実現する方向へと行動してしまう。

誤解を恐れずに言うのならば、不幸な現実はネガティブな自分が作り出していると言っても過言ではない。


そう、幸せな人は皆ポジティブなのだ。

だが人間そう簡単にポジティブになれるのならば苦労はない。

なぜなら、自分をネガティブにしてしまう原因が幾つも存在しているのだ。

では、その原因を一つ一つ挙げて、どうすればそれが解消できるかをこれから考えていくとしよう。



①狭い理想のレール。


理想的な人生とはどういったものだろうか?

『学校をいい成績で卒業して、無難な会社もしくは公務員になり、結婚し、家庭を作る。』

世間一般的に理想とされる人生とはこんなものではないだろうか?

あるいは優秀な人間なら『東大を出てから政府官僚』なんて人生が良しとされるかもしれない。

だが、幼い頃から”こう生きろ!”と教えられるこの理想は、あなたの望んだ人生なのだろうか?

例えばあなたに何か夢があったとして、その夢を叶えようとした結果一歩でもこの理想から外れるような真似をしたら周囲から”ダメな奴”とレッテルが貼られ、あなた自身も”自分はダメな奴なのだ”と思い込んでネガティブになってしまう・・・といった経験はないだろうか?


だが結論から言えば、その理想像が間違っているのだ。


もしあなたがその間違った理想像から外れてしまった人生を歩み、その事に罪悪感を抱いているのならば問いたい。

”あなたがその理想のレールから外れたのは、あなたならではの何か特別な理由があったのではないのですか?”と。

まず、”学校でいい成績を修める”という理想だが、これは平均的に全ての科目ができなければ達成できない。

が、人間には個性というものがある。

一の努力で数学で平均以上の成績を取れる者もいれば、数学は苦手でも国語ならなんの努力もなしに満点がとれる者もいる。

他者と比べて学校の成績が低くても、それはあなたの個性が活かせなかっただけの事で、あなたが人より劣っている訳ではない。

その事を気に病んで、あなたがネガティブになる必要はないのである。


他も似たようなものだ。

まだ結婚できない事を気に病んで”自分はダメだ”とネガティブになっている人もいるかもしれないが、結婚してもすぐに離婚する例も多い。

”自分には金がない”とネガティブになっている人もいるかもしれないが、大金を手にして派手な生活はしていても家族との間柄が冷え込んでる者もザラにいる。

結局、作られた理想どおりに生きているにも関わらず幸せになれない事もむしろ多いくらいなのだ。

これは当たり前の事だ。

人間にはそれぞれ個性がありそれに合わせた人生を歩むのが本当の理想だ。

なのに、たった一つの理想を掲げて”これだけを目指せ”というのは無理がある。

これではレールに乗り続けられる人は限られてしまうし、仮にレールに乗り続ける人生を歩めたとしても幸せになれる人など一握である。

こんなデタラメな理想像を基準に他者と自分の人生を比較し、ネガティブになるのは損である。


ポジティブになりたければ、誰かの都合で作られたこのデタラメな理想を捨てる事が第一の道である。

早い話が、自分の人生の価値は他人の評価に委ねず自分で決めろという事だ。



②メンタルブロック(トラウマ)。


メンタルブロックとは、ネガティブな思い込みの事であり、トラウマなどを元にそれが作られている。

このネガティブな思い込みが、何か行動をしようとするとイチイチ顔を出してきて”どうせうまくいかねーよ。”と自分に言ってくるのだ。

原因も種類も様々で、親や友人から”お前はブスだ””お前は頭が悪い”とか言われたのを本気にしてそう思い込んでしまったり、肉体的あるいは精神的に虐待された記憶から今でもそれに怯えているとかいろいろだ。

そして、それを克服するのが非常に難しい。

本当に難しいので専門家を頼りましょう。

カウンセリングに代表されるような精神治療に対して”精神的におかしくなった人間以外はまず行かない場所だ”なんて偏見を持つ人もいるようだが、全然そんな事はないのでその偏見は捨てるように。


では次にどこでメンタルブロックを取り除いて貰うのがベターなのかという話になるのだが、それは分からない。

自己啓発はすぐに効果があるがその効果が持続しないとか、精神科の出した薬を飲んだら治るどころか返って鬱になったとか、そんな話だってある。

ケースバイケースだから自分で決めてくれというのが本音だが、そもそも自分で決められるだけの知識が殆どの人にはない。

なので先ずは勉強だ。

幸いな事にYoutubeなんかにも、こういう事に関する動画がアップされている。

それこそ、メンタルブロックを開放するための考え方を解説している動画(無料で見られる物だから、全てを教えてくれる訳ではないが)もあるから、それらを見て勉強するといい。

運が味方してくれるのならインチキな治療には引っかからないだろうし、運を味方にする方法は一話で書いた。

当然治療にもお金がかかるから、先立つものがない人は無料で勉強できる範囲でやれる事をやればいいし、もし運に後押しされているなら治療を受けるチャンスは必ず来るから、多少の障害が立ち塞がっていたとしてもそのチャンスを逃さぬようにする事だ。



③ネガティブな感情を煽る情報に囲まれている。


TVが代表格であろう。

視聴率を稼ぐために「怒り」「憎しみ」「悲しみ」「恨み」「恐怖」「妬み」などなど、マイナス感情を煽るのが日常茶飯事になっている。

”TVの情報などそういう物なんだ”と割り切ったうえで、感情を揺らさないように心がける事だ。

ニュースの情報つったって30年以上報道し続けた慰安婦問題が捏造だったり、イラクに大量破壊兵器があるって報道してたのになかったり、2回注射すればコロナと無縁になるって報道してたのに全然そんな事なかったり、小選挙区制になれば2世議員は消えると言っていたのにまるで消える気配もないし、XX年後石油が枯渇するなんて報道は何度あったか数知れないが未だに石油は枯渇していない。

かつてTV番組製作の仕事をしていたユーチューバーがTVの裏側を暴露する配信をしていたりもするから探して見てみるといい。

TVマンのやり口が分かってしまえば、TVから流れて来る情報で心を左右させてネガティブな感情に浸る事も少なくなるだろう。(ぶっちゃけ見ないのが一番だと思うが)


”人を呪わば穴二つ”の格言どおり、「怒り」「恨み」などのネガティブな感情は自分に返って来る。

特にネガティブな事をしてくる人に対し、こちらもネガティブな感情を発しているとお互いに引き合ってしまって腐れ縁にすら発展してしまう。

嫌な奴に対して”あなたもお幸せに”と思う方がむしろ縁が切れるのは皮肉な話である。

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