第14話 4月31日:休日

4月は、入寮・入学式・HRでの名札つきタスキづくりと授業時間割の作成でてんやわんやのうちに終わった。


ここバラエティ王国では、1年は31日x12月の372日である。


そして 毎月31日は国全体の休日となっている。

つまり だれも仕事をしない日である。

もちろん店などもすべて閉店


では 国の休日には何をするか?

親しい者との団らんを楽しむのである。

 ただし 例外は医療関係者と治安維持にあたる者たちだ。


事故と急病は 休日であろうがなかろうが起きる時は起きる、非常に残念ながら。

それゆえ その方面に関する人は 緊急呼び出しがあればすぐに出動しなくてはならない。

しかし 何事もなければ 職場や職場近くの自宅でのんびりと待機することができる。

 通常の事務仕事はない。


「その点 私たち護衛は 当番にあたれば それが休日であろうとなかろうとのんびりすることは許されません!」カモン


「でも王子様が1日 のんびりと自室でお過ごしくださるのなら、私たちの負担はかなり軽減されます」マッタ―


「それって もしかして「休日の過ごし方」を俺に強制している?」あかつき


「「「強制なんてとんでもない! ただの感想です。感想」」」護衛一同


「実のところ 入寮以来 王子が活発に動き回られるので、私たちの書類仕事が溜まっているので 今日はそれを片付けたいと思います。

 ですから 王子が この部屋の中にとどまっていて下されば、私たちは大助かりなんですよ」エドガ-


「ええ~ 」あかつき


「もちろん お若い方を1日中部屋に閉じ込めていては気づまりでしょうから、

 ベランダをお散歩されるくらいは お供致します」ハンター


というわけで 予備校に入学して最初に迎えた「国民の休日」は ベランダで日向ぼっこして過ごすことになってしまった・・・orz



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る