第8話 初日の夕食

もろもろの説明やらなんやらで いい加減腹が減ってきた。


「夕食はお部屋食?」


「そんな いいもんじゃありません。自炊です」カモン


「自炊、誰がすんの?」


「最初の1週間は 我々が交代で調理しますから、王子は毎回それを手伝ってください。

 一人で料理できるようになれば 5人で交代ですな」カモン


「材料の買い出しは?」


「いずれ 一緒にまいりましょう。

 だから 勝手に 町へお忍びなんてしちゃだめですよ。

 どうせ我々の誰かが付いていくことになるんですから、

 お忍びされたら ローテーションが狂って迷惑です。

 しかも 万が一お忍びに成功されたら、我々全員打ち首ですから、絶対にやめてください!」 

4人が 真剣な顔で言った。


こんな風に迫られたら、ぜえったいに配下の者を連れずに外出なんてできないではないか!


やーれやれ。


今日の夕食係は、マッタ―。

メニューは雑炊。。><


「塩辛い」


「塩漬け肉の塩出しのために 水に漬けたら、肉のうまみがなくなるじゃないですか」マッタ―


「新鮮な肉はないのか?」


「毎日肉の買い出しに行けとおっしゃるのですか?」エドガー


「厩番などを含めれば 結構な数の配下が王棟の回りに居るんだろ?

 だったら 全員分の肉をまとめ買いすればいいじゃないか

 その為なら 毎日 新鮮な肉を買いに行ってもいいのではないか?」


「生肉は 1日も持ちません」エドガー


「マジックバックに入れて持ち帰り、冷蔵庫で保管すればよいではないか」


「検討させていただきます」エドガー


・・

とまあ こんな具合に 日常生活の基本の確認?役割分担?のようなものが決まっていった。

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