第6話 入寮
「旅は 家を出るときから始まります」
重々しく告げるエドガー
彼に教えられ、王宮の厩から馬車馬2頭を選び出し、
乗り込む予定の馬車を点検してから 馬をつなぎ
学園に向かった。
意外と実践的な出だしである。
予備校は 王都の郊外にある森の中にあった。
だから 当然 王都の門を出る手続き等々の実地体験をした。
毎年入寮日には 貴族の
王都の門番も、近衛の特別部隊があたり、ついでに今年の入寮者の品定めをやっているらしい。
男子生徒については 今後の採用選考の参考に
女性生徒については 見合いの申し込み相手を選ぶ参考に
わ~お!である。
ちなみに 王宮を出るときから 御者をやらされている。
町中を走る時には、人やモノに当たらないように 慎重に御さねばならない
飛び出し注意である
車は急に止まれない
馬を急に止めようとしたら 馬は棹立ちになったり暴走するから危険!
で持ってからに、王都の検問を抜け、森の中へ。
今度は 獣の飛び出し注意である。
襲撃への警戒は 護衛達がやってくれるから、私は 獣が飛び出してきたときの馬のコントロールに気を配れって言われてもねぇ・・・
「王宮に居るときに そのための訓練は受けましたよね」エドガ―
記憶を探ると 確かに その訓練は受けた。
獣役の犬が飛び出して来ても 平然と跳ね飛ばし・ひき殺せと命じられたな。
思い出して気分が悪くなった。
あの時は、あかつき(真)も訓練後に泣いていた。
幸いにも 獣の飛び出しはなく、無事に学園についた。
やれやれ。
そして 学園の門を
の前に、遠目に警備状況を観察したり、検問で襲われないように目配りするポイントをしっかりと教えられた。アランから。
武闘派だろうと隠密系だろうと この辺りは初歩の初歩だから 知っていて当たり前のことらしい。
学園の
王族には 巨大マジックバックが支給されているらしい。
馬車などに仕掛けをされないように 自分のカバンに馬車を入れて持ち運ぶ
\(◎o◎)/!
すごいわ 王族! すごいわ この世界!
厩には 私専用の 厩係が3人居た。
なんでも 昨日のうちに王宮から一足先に派遣され、馬の受け入れ準備をしていたらしい。
彼らは 馬の世話と護衛をしてくれるそうだ。
彼らのことは「いち に さん」と呼び分けるように言われた。
なんちゅう ネーミング! あきれる。
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