第4話 産毛の剃り方

夢から覚めた。


鳥の鳴き声が聞こえた。


先ほど得た情報からすると、あかつきの起床時間は6時。朝食は7時

 これまでは 侍女に身の回りの世話をしてもらっていたらしいが

今現在は 予備校入学に備えて自立することの練習中

 つまり自分で起きて食堂まで行かなければいけないらしい。


 ラッキー?アンラッキー 微妙だな


 起き抜けに対人関係に気を使わなくても良いが

 情報収集の機会は減る?かな??


 ちなみにこの王子、今朝がた部屋の様子を見に来た護衛の顔を知らないらしい。

『俺 男に興味はないから』ってそういう問題かよ。

記憶の中の王子に思わずクレームをつけてしまった。


本日の予定は

 朝食 

 今後3年間、護衛を担当する者との顔合わせ

 入寮する

だそうだ。  


明日は入学式etcらしい


ちなみに 王族は、毒殺や食事中に襲われるリスク低減のために

食事は家族一緒にはしないらしい。

 居住地も国王夫妻と子供一人一人は 別々にあるらしい。

 さみしい家庭生活

 それでも昨夜の夕食は 家族3人で食事をした貴重な出来事だったらしい。

  あかつき君とその御両親が 最後の晩餐をできてよかったね。


私は これから毎日 ネコかぶりの日々かぁ。


あかつきは 毎朝きちんとひげをそるらしい。

 うわ~ こわいよ~


シャボンたてでしっかりと泡立て、顔に泡をつける


が しかしその前にボイラーに火をつけなければいけない。

 蝋マッチをするのからして 初めてだ。

 知識があるのと実行するのは違うからな。


点火はうまくいった。

 ボイラーには温度計がついていたので助かった。


 マキは ボイラーのかまの下に適量セットされていたので助かった。


シャボンを顔につけるのは気持ちよかった。

 床屋さんでの経験と同じく。


顔そりに関しては、あかつきも未経験者だった。

 あいつ昨日の朝まで侍女に顔を剃ってもらっていたんだ!

 しかも 自分で剃るための情報集めすらやっていない!プンプン


 仕方がないから 一般な女性の産毛剃うぶげそりの知識を応用することにした。


洗顔

肌を守るためにクリームを塗る

(産毛の流れと逆方向に塗ることにより毛を逆立て、顔そりをしやすくする)

顔の輪郭→上から下へと 剃る

 二度剃りはダメ


詳細は

https://www.kai-group.com/products/kamisori/use/ubuge/ をどうぞw

(異世界に行っても 脳内検索で 出身地のネット検索が使えるって 女神様のサービスすごい!!感謝♡

 でも 脳内検索の限界で、男の顔そり術がヒットしなかったのヨン><)


今日は 使い慣れたT型カミソリではなく、いわゆるジャックザリッパ―が使ったような旧式?オーソドックスな剃刀かみそりなので、張り手は省略

それに 蒸しタオルとかも用意がめんどうだったので省略


本当は 入浴後に剃るのがいいとかいうけど、肌を傷つけたときの出血量を抑える為に 入浴後の顔そりはしないでおこう。

 ハハ怖がりなもんで(;'∀')


 しかし 男になったら そうも言ってられないだろうなぁ・・・


早いうちに 剃刀の手入れ方法も誰かに聞かなくては。

 床屋さんのように ベルトのようなもので しゃっ しゃっと刃物を研げるようになると 楽しいだろうな。


一応 あかつきの記憶に出てくる男性たちは ひげがないので、

ここでは 毎日髭剃ひげそりをしなくてはいけないんだろな。

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