第3話 事の真相
ぐちゃぐちゃな夢を見た。
バラエティ王国の第3皇子アルフレッドは、普段「
なんでも この国では
そして この王子の通称が「あかつき」
上の王子二人は いずれも予備校在学中にハニートラップや痴情のもつれから死に至ったらしい。
この予備校というのは 社会人デビューの前の3年間、いろいろ学ぶ場所のことらしい。
社交術とか 大人の常識とか 実地研修とか・・
そこで アルフレッド王子は 末子でもあるから、自分も兄たちと同じ
「
ほんまかいな。
国王とアルフレッド皇太子が死ねば、この国の王座は大国マーリン国にうつる。
というのもこの国の姫さんがマーリン国の現王妃であるから、
そして 現在のこの国の王族は、マーリン国に嫁いだ姫さんを除くと 国王とその息子アルフレッドだけになってしまったから・・
えっ 臣籍降下した公爵とかいないの?
以前 王位争いが絶えなかった時代に、臣籍降下した子孫には 跡を継がせない
現在王族である者の子のみが継承権を持つって定めてから
王家の血なまぐさい殺し合いがなくなったんだと。
って 現に王子二人が死んじゃって、隣国に継承権が移動しちゃう瀬戸際じゃん!
とまあ この状況を憂いて、この国の開祖でもあり 今では守り神(女神)ともなっているお方が、異世界から私の魂を選んでこの体に入れたそうだ。
ほぇ? だったら この体の持ち主が王位について無事に継承者が生まれたら
御用済みとばかりに私の魂が抜かれて アルフレッドの魂がこの肉体にもどる、なんてことないでしょうね!!
すると罰の悪そうな顔をした女神さまがあらわれて!
アルフレッドの魂が 異世界の女の体の中に入ったショックで昇天しちゃったのでそれはないと言った。
つまり 私の体のスペアはもうないから 今の肉体でがんばって! と言われてしまったよ。
にゃに~~~~~!
勝手に人の体を使うなよ!
魂を移動させた責任をとって 私に長寿と健康と幸せな生活を保障しろ!
と思わず神様に詰め寄ってしまった。
女神様は「何が幸せかは 一概に言えないので、あなたにはなにか代わりのモノを差し上げます。でも 今は私 力が枯渇しているので、情報提供だけしかできません」
と言って消えてしまった。
オイオイおい! なんだよ! そんな勝手な! と言っても後の祭り
それにしても アルフレッド王子ってどんくさくない?
防護魔法をかけるつもりで 異世界の人間と自分との間で魂をいれかえちゃって、あげく 王子の魂は異世界の女(=私)の体を友連れにショックで昇天なんて・・・
まさか王位につくまでの苦労を私の魂に背負わせて、自分はその間ちょっと異世界で遊ぶつもりだったんじゃないでしょうね???
なんて考えがよぎると お悔やみ申し上げる気持ちが薄くなってしまった。
とにかく 今から 私は ここでサバイバル!サバイバル!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます