めばちこの、映画について語りたい

めばちこ

#1 ルビー・スパークス

映画についてはじめて語るのに、1番ふさわしい作品とはなんだろうか。


書こう、書こう、と思ったもののあっという間に1ヶ月ほど経ってしまった。

これはもう"えいや"で書くしかない。


ずっと前の私が、「ディズニー+」でダウンロードしてくれていた『ルビー・スパークス』が目につき、久しぶりに観直そうと考えた。


はじめて見たのは高校2年生だったか、実家にあったNECの古い白いパソコンで2度3度と繰り返し観たのを思い出した。


当時は恋愛映画か、ズーイほんまにいい女優だなくらいしか考えてなかったが、今観てみると違う感想を持った。



この映画は恋愛映画でもあるが、いわゆる"神童"と呼ばれてる人が何かを創り出す時の思考を描いているのではないかと思う。


映画では、その創り出したもの(ここではゾーイ・カザンが演じるルビー)が、なんと他の人にも見える形で、現実に現れる。



ルビーと過ごし、文字として書き起こすことで彼女を色とりどりに変えてコントロールしようとするが、結局はうまくいかず消えてしまう。



これは、創造するときに、自分の思い通りにさせようと思って試行錯誤するものの、結局そういう時には明かりは見えず。

一旦眠らせておいて、ほとぼりが覚めた頃に開くと目の前の暗闇が晴れていく。

何かを創出することは、そういうものなんだ、ということを表しているのではないだろうか。



そんなことを考えながら観ると、この映画を単に恋愛映画だとラベリングして観るよりも、より楽しめるのではないかと思う。

物の捉えような気もするが、大人になって観直すのもまた、映画の楽しさだと実感した。


2022.6.7

めばちこ

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