第11話 ゴールドクラッシュ
「東風さん、余った肉は一階の倉庫ではなく地下に保管できませんか?
室温が低いところの方が肉が痛みませんので。」
「わかりました、そう致します。」
食後の片づけが終わり、最後に残った肉の保管も東風さんに任せる。
いつもならばここで少し食休みをしたくなるところだが、俺の後ろではりきって待ち構えているイザネがそれを許してくれそうにない。
「さー訓練をはじめようぜ。」
早速イザネが俺を呼びつける。
「よろしくお願いします。」
「お、殊勝な態度をするじゃねーか。
まぁ、気楽にやろうぜ。
とりあえず、俺の作った弓を構えてみなよ。」
「こう……かな?」
イザネの作った魔導弓はその形状から両刃の槍に似ているのだが、俺はそんな特殊な武器を扱った事はない。
槍みたいに使うのかな?
とりあえず槍の構えを真似てみる。
「なんだそら?」
早速イザネからクレームが入る。
「ジョブチェンジしたてのペーペーだってこれくらいできるぞ。
……あぁ、こっちはジョブチェンジないからダメなのか……貸してみ。」
俺が言われるままに弓を渡すとイザネは弓を槍のように構え、宙を数回素早く突いてみせる。
「こんなものかな。」
シュバババババッ
イザネは更に弓で突く速度をあげ、目で追えないような速度で数秒間宙を突き、頭上で弓を回す。
ヒュンヒュン……
「ほれ、真似してやってみな。
まずは構えからだ。」
イザネは頭上で回していた弓をひょいと俺に差し出す。
「お、おぅ……こうか?」
俺はイザネの真似をして構えてみたが、それを見るイザネは不服のようだ。
「歩幅が狭すぎ。
それじゃ、腰が入らないから上半身の力だけで突く事になるぞ。」
イザネは俺の足の間に自分の足をねじ込み強引に歩幅を広げる。
「それと上半身が前に向きすぎだ。
上半身はなるべく横にして相手がこっちを狙える幅を狭くするんだよ。」
イザネが俺の肩を持って強引に上半身を横にする。
「あとは持ち手の幅ももう少し広くした方が……」
俺の後ろに移動した背中からおぶさるようにして俺の手を掴み、手の位置を調整する。
(あれ?背中にイザネの胸が当たってる!)
そう思った瞬間、俺の後頭部をイザネが軽く拳で小突く。
「呼吸を乱してんじゃねぇよ!」
「あ、ごめん。」
思わず謝ってしまったが、イザネのせいなんだよなぁ……。
「目を閉じて、呼吸に意識を集中してみな。」
イザネに言われたとおりに俺は目を閉じた。
「このまま深呼吸するの?」
「違うよ、今の自分の呼吸を観察してみるんだよ。
息を吸っているのか吐いているのか、呼吸が荒くなっているのか落ち着いているのか、息を深く吸っているのか浅く吐いているのか、自分の呼吸を意識するのさ。」
イザネの言う通りに俺は意識を呼吸に集中してみたが、不思議とそれだけで呼吸が落ち着いてきた。
「よし、目を開けていいぜ。」
俺が目を開けるとイザネは今度は俺の肩を揉みだした。
「ほれ、もう少し脱力しろよ。
肩に力が入り過ぎだ。」
「力を入れないと強く突けないだろ?」
「筋肉っていうのは緊張と弛緩で伸び縮みするもんだ。
だから力んでばかりだと緊張しっぱなしだから動きが固くなるし、威力も脱力した方が出るのさ。
だから肩の力をもっと抜きな。
力を入れるなら武器を当てた瞬間を意識してみるといいぞ。」
俺はイザネの言う通りに肩から力を抜こうと試みる。
きっとイザネは体格が小さくても強い力を発揮しようと、こういう工夫を幾つも積み重ねて今日までやって来たのだろう。
「よし、突いてみな。」
シュッ……
イザネの声に合わせて突き出した俺の弓は音をたてて空を裂いた。
「なんとなく手ごたえはあったけど、これでいい?」
「まあまあかなってとこかな。」
イザネは丸盾を手に俺の前に立つ。
「じゃあ的になってやるから、次はおれを狙って突いてみな。
それと、突く瞬間に息を吐くようにしてみろ。
よし、こいっ!」
イザネは丸盾を構えて俺に突くように促す。
「じゃあ、いくよ!」
俺はイザネの盾に向かって弓を突き出す。
カンッ
イザネは盾で軽く弓を弾く。
「盾を狙ってどーすんだよ?
敵の隙を狙えよ。」
「いや、それっておまえが危険じゃないの?」
「おまえのド素人丸出しの突きが、俺に当たる訳ないだろ。
いいから遠慮なしで突いてこいよ。」
「ド素人で悪かったな。」
俺はムスっとして弓を構え、遠慮がちに盾のカバーしてない場所を狙ってイザネを突く。
カンッ
それが当たり前であるかのようにイザネの盾が俺の突きをいなす。
シッ
本当にそう簡単には当たりそうにないとわかった俺は、イザネに指導された通りに息を吐きながら本気で突いてみるが、丸盾にもイザネにもかすりもしない。
それどころかイザネに俺の背中方向に回り込まれてしまい、慌てて方向転換するもその前に軽く拳で頭を小突かれてしまった。
「な、当たらないだろ。」
「本気でやるからな!」
俺はムキになってイザネを突こうと何度も弓を突き出すが、イザネにはまるでコースを予知されているかのように当たらない。
しまいには、攻撃している俺の方の息が上がってきてしまう。
「なぁ、もしかして俺がどこを攻撃するか読めてるのか?」
「目線を追えばだいたいわかるよ。
おまえ、バレバレだもん。」
「そうか……それならっ!」
俺はわざと目線を攻撃する方に向けないようにして、もう一度不意を突くようにイザネに攻撃を試みるが、踏み込んだ足をイザネに払われてしまった。
「それに足さばきが悪すぎるんだよおまえ。」
イザネはバランスを崩した俺の肩を抱くように掴んで倒れるのを防ぎながら講義をする。
「地面を蹴りすぎなんだよ。」
「いや、蹴らないと進めないだろ?」
イザネは俺を起こすと拳を前に突き出して俺の前に立つ。
「じゃー、実際にやってみるよ。
この右手を槍だと思って見てな。」
イザネは俺から少し距離を離すと、拳を突き出したままステップを踏むように前進した。
「な、地面を強く蹴ると、どうしても体が浮く。
そうすると、攻撃の初動が簡単に相手にわかるんだ。」
「でも、蹴らないと前に出れないよね?」
俺の疑問にイザネは答えずに再び俺との距離を開ける。
「蹴らないように踏み込む方法だってあるんだぜ。」
一瞬イザネの身体が少し沈んだように見えた次の瞬間、拳が俺の眼前に置いてあった。
「うわっ」
俺は思わず後ろに後ずさる。
「股関節、膝関節を抜きながら体重を前に移動させる。
踏み込む足は体重移動に合わせて自然と前に出るようにすると、地面を蹴らない事を意識したまま大きく前に踏み込んで攻撃する事ができる。
この時に、武器が踏み込む足が着地するより先に相手に到達するようにすると、武器に体重をそのまま乗せて攻撃が可能だ。
間合いを調整する時も、当然すり足で行い体が殆ど上下にぶれないように……」
「ちょ、ちょっと待って、一度に言われてもわかんないから。」
俺は慌ててノリノリのイザネの言葉を遮った。
「しょーがねーなー……じゃあ、一つずつやってくか。
まずは正しい構えの復習からな。」
イザネは俺の”待った”を受け入れて話すペースを一段落とした。
俺は言われたとおり再び構えをとろうとしたが、すぐにイザネが不満げに俺の前に仁王立ちになって注意する。
「ほらまた息が乱れてっぞ。
とっとと息を整えろよ。」
先は長そうだな……
俺は改めてイザネの力量と今自分がいる場所の距離を認識していた。
* * *
「おーい、はかどっとるか~!?」
クラフトルームに籠っていたべべ王がひょいとやって来る。
俺はイザネにもう何度目になるかわからない槍術講義を受けていたところだった。
「ちょっと待ってくれべべ王。」
イザネはべべ王を待たすと、俺に向かって講義を再開する。
「だからなカイル、攻撃を避ける時は相手の外側に向かって踏み込んで、尚且つその踏み 込みをそのまま攻撃に活かさないとダメなんだ。
避けてから攻撃ではなく、避ける動作がそのまま攻撃の初動になるように動かないと相手に対応する間を与えてしまうからな。」
「押忍!」
俺は先ほどイザネに教えられた返事を気合を入れて叫んだ。
でも”押忍”ってどういう意味なんだ?イザネも詳しく知らないようだが。
「お待たせべべ王。」
「で、どうじゃカイルは?
レベル10くらいまでには上がったか?」
べべ王の問いにイザネは首を振る。
「なんというか、ジョブチェンジを手動で行ってる気分さ。
レベルアップって感覚じゃないんだよ。」
「ルルタニアでは初心者がレベルを10上げるのも可能な時間でまだジョブチェンジが終わっとらんのか?!」
べべ王は目を丸くするが、イザネは冷静に説明する。
「ルルタニアではジョブチェンジしてくれる神殿があったから一瞬だったけど、こっちだと自分で教え込まないとそれができないんだよ。
カイルも頑張ってるし、少しずつ覚えてくれてるんだけどルルタニアの低レベル冒険者のレベリングのような急激な成長はとても無理だな。
それでもレベル1の戦士ができる程度の事は一通りはマスターさせたから、教える前よりかは大分まともになってる筈さ。」
確かにイザネに教えられた事は実戦で役に立つ事ばかりで、これができれば以前の俺とは比較にならないだろう。
ちゃんと復習して身体に覚えこませて忘れないようにしなければ。
「なるほど、思ったより時間は掛かりそうじゃがカイルが確実に成長しとるなら問題ないじゃろう。
ところでカイルに確認させたい事があるのじゃが、少し時間を空けてくれぬか?」
「いいぜ。
ちょうど区切りのいいとこまで教えたし、そろそろジョーダンと交代した方がいい時間だから。
今日はこれまでとしとくか。」
俺はイザネに頭を下げる。
「押忍!
ありがとうございました!」
俺とイザネのやりとりを見てべべ王がニヤニヤしながら口を開く。
「東ちゃんを教育してた頃の事を思い出すのぉ。
あの時もイザネがよく東風のクエストを手伝いに行って助けてたじゃろ。」
「東風の時はべべ王達も手伝ってたろ。」
え?もしかして?
二人の会話を聞いてなぜ東風さんがイザネの事を”イザ姐”と呼ぶのかわかった気がした。
でも、どう見ても東風さんの方がイザネよりだいぶ年上に見えるのだが……。、
「え、東風さんてイザネの弟子なんですか?」
「そうじゃよ。
あいつはわしらの中で、一番後にこのクランに入ったからの。
おまえの兄弟子のようなものじゃ。」
べべ王にイザネが照れくさそうに言葉を返す。
「昔の話だろ。
あいつは上級ジョブをがんばって鍛えてるから、今は俺より強いくらいさ。
ところでべべ、カイルに用事があったんじゃないのか?」
「おお、そうじゃった。」
べべ王は手に持った袋から幾つかの指輪と手袋を出すと、俺に手渡す。
「ほれ、おまえさんの分の指輪じゃ。
これが防御力アップで、こっちが毒やらなんやらの状態異常耐性アップ、こっちが各属性の攻撃にたいする耐性で……まぁ全部指輪をはめとけば大抵の攻撃を防げると思っておけばいい。
指輪が目立つようなら、その手袋もしとくとよいぞ。」
「ありがとう。
それにしても、よくこんなに早くつくれたね。」
俺はべべ王に貰った指輪をはめながら質問した。
「クラフト時間短縮の課金アイテムも余ってたからの。
それから、こいつを見てくれ。」
べべ王はポケットから金貨を取り出して俺の掌の上に落とす。
「金貨!?
これ本物ですか?!」
一般的に銀貨は銅貨の10倍以上。
金貨はその銀貨の10倍の価値と思っていい。
高価過ぎて一般人が金貨にお目に掛かる機会など殆どない。
大量に混ぜ物をした粗悪な金貨もあるとはいえ、本物の金貨であるとすればかなりの価値だ。
「ルルタニアで使われていた金貨なのじゃが、村に行くのなら何枚か持って行った方がよいと思っての。
村で使えそうか?」
確かに金貨のデザインは俺が知らない図案だ。
金貨はズシリと重く、その完成度もこの辺を統治するロギーユ王国の硬貨より質がよいように思える。
これ一枚でどれだけの価値があるのだろうか?
俺はゴクリと唾を飲みこむ。
こんなもので村で何を買おうというのだろう?
価値が高すぎてお釣りを払う事さえ普通はできないのではないだろうか。
「この辺で流通している硬貨ではないから、貨幣としての価値ではなく金の美術品としての価値って事になると思うけど、こんな高価な物で何を買う気なんだい?」
俺は呆れて言った。
「そんなに高価なのかこれ?
ルルタニアではこれが一般的な通貨だぜ。」
「へ?」
一般的な通貨というと、ルルタニアではこれが銅貨と同じように使われていたという事なのだろうか?
俺はイザネの言った事がとても信用できなかった。
それが本当だとすれば、ルルタニアというのはとんでもない黄金郷だ。
「大袈裟じゃのう。
こんなもん、地下の金庫には一億枚以上あるぞ。」
「おく……」
べべ王の言葉を聞いて俺は息を詰まらせた。
「な、な、なんであんたらそんな金持ちなのに冒険者してるんだよっ!」
普通、冒険者は一攫千金を願ってなるものだ。
これだけの金があるのに引退しない冒険者がいるとすれば、それこそ国に戦力として見込まれ辞めようにも辞められない立場の者だけであろう。
「カイルこそなに言ってんだよ?
冒険をするために必要だから金を貯めるんだろ。
当たり前の事じゃねえか。」
「へ、は?……へへぅ」
もはや価値観が違い過ぎて言葉が出ないどころか、変な声まで漏れた。
俺は金だけのために冒険者になった訳ではないが、しかしそれだけの金が得られるだけ の冒険をしたのならば、もう充分だと思って引退している事だろう。
しかし、こいつ等は冒険をするために幾らでも金を使っても惜しくないと言うのだ。
このクランの者全員が金をこれだけ得れる程の冒険をしているにも関わらず、それでもまだ冒険者を続けようと当たり前に考えているのだ。
俺の想像をはるかに超えている域にいる。
(とにかく話を戻そう。)
俺は、先ほどイザネに教えられたとおりに息を整え気持ちを落ち着けると考えをまとめる。
(と、とりあえずはこの金貨を村で使えるかって話だったか?)
俺の反応にきょとんとしているイザネとべべ王を一目し、俺は更に一呼吸おいてから口を開く。
「ええっと、この金貨が使えるかって話だったよね?
普通に金貨として使うのは流通していない貨幣だから無理だけど、美術品としての価値で物々交換はできる。
ただ、高価過ぎる物だから村で使う機会はないかもしれない。
もし村に持ってくとしても数枚で充分だし、大猿退治の礼もまだ貰ってないから貨幣がいるならそれを貰ってから考えてもいい事だと思うよ。」
「どうやら、ルルタニアとは貨幣価値……というより金の価値が随分と違うようじゃな。」
「そ、そうですね。」
俺はその金貨の価値の高さに後ろ髪を引かれながら掌の上の金貨をべべ王に返した。
「よう、そろそろ交代時間じゃないか?」
後ろからイノシシの供養を終えた段が歩いて来た。
「そうじゃな。
ではカイルの世話はジョーダンに任せてわしらは東ちゃんの手伝いにいくとしようか。」
「あいよ。
じゃあがんばれよ、カイル。」
イザネはそう言うと段と互いの掌をパンッと合わせてべべ王と共に倉庫に差っていった。
「じゃあ、早速はじめるか。」
倉庫整理の手伝いに向かうべべ王とイザネを見送りながら段が俺の肩を叩く。
「よろしくジョーダン。」
「言いにくい事だが、最初に言っておくぞ。
おまえ魔法が下手だな。」
(おいおい、いきなりかよ。)
俺は不満そうに段を睨んだが、それを段は気にする事無く言葉を続ける。
「普通、ああいう下手くそ特有のぎこちなさは何度も魔法を行使する内に慣れて抜けていくものなんだが、おまえはそれが抜けてない。
ようは魔法を使った回数が少な過ぎるって事だ。」
「ああ、確かに一理あるかも。」
一日に使える魔力の制限がある以上、俺が魔法を使える回数などたかが知れている。
魔法を使用した回数はベテランと比べて圧倒的に少ないだろう。
「と、いうわけでだ。
これから魔法を撃ち続けてみろ。
障害物に破壊判定のあるこの世界だとクラン拠点が壊れちまうから上に撃って練習しな。」
魔法を撃てと言われても、午前中にアイスアローを連発したおかげで俺の魔力はもう殆ど残っていない。
(しかたない……それじゃあ。)
俺は魔力を込めずに宙にルーン文字を描く。
これは魔力を使用せずに魔法の行使を練習する方法だった。
剣術でいうところの素振りのようなものだ。
「なにやってんだよ?
ちゃんと魔力を込めてやれよ。
真面目にやらないと練習にならないだろ。」
「午前中に誰かさんが起こした火事を消すためにアイスアローを連発してたのを忘れたのかよ?
魔力がないのに魔法を使える訳がないだろ?
だから素振りをしてんの!」
段はすっかりその事を忘れていたらしく、しまったという思いが表情に出ている。
「しょうがねーなー、ちょっと待ってな。」
そう言うと段は倉庫の方に向かう。
何を取りに行くつもりだろう。
「よっと。」
俺はその場に腰をおろした。
イザネとの稽古で酷使したせいか全身に疲労感が広がっている。
別にそこまでキツイ稽古とも思わなかったが、ことごとく普段とは違う場所の筋肉を、日常生活では使わないような動きで使う訓練ばかりであるため、その疲れ方も今まで経験した事のあるものではなかった。
「待たせたな。」
段が倉庫から大きな箱を持って戻ってきた。
ガチャン!
立ち上がった俺の目の前に段は無造作に箱を降ろす。
上から箱を覗くと、箱の中に無数のポーションが詰まっていた。
「こんだけマジックポーションがあれば、魔力切れはないだろ?」
(これが全部マジックポーションだと!?)
箱の中のポーションはざっと見ただけで50本以上ある。
マジックポーションは、魔力を回復する効果のあるポーションだ。
傷を治すヒールポーションもそこそこの値段だが、マジックポーションはそれ以上に高価なものだ。
この箱だけでも一財産と言っていい。
「いいのかよ、こんなに……。」
あっけに取られる俺に段が何事もなげに言い放つ。
「別に構わないさ。
ここにあるのは安物だし、最高ランクのマジックポーションも倉庫の中にまだ1000本以上ある。
クラフトでマジックポーションを作るための素材も山ほど余ってるぜ。」
あっけに取られる俺に段はマジックポーションを一本差し出して言う。
「さぁ、訓練を開始しようぜ。
これだけあれば、撃ちたい放題だろ?」
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