第二話「望まざる客人」

浮遊都市の真下にある広場、そこにはいくつもの木で作られた簡素な家があった。

その中の中央に位置する家でライラは考え込んでいた。


(ようやく休める…ここまですごいことだらけだった物語に出てくる様な巨大浮遊都市。そしてあの騎士達。エルドは雰囲気や表情、武具を見て敵わないと言っていた、あのエルドがだ。部下は他にもいると言っていたし、どうやったらあんな力が手に入るのだろうか。いや、あの方々なら共生国家に勝てるのでは?いやいや、あれほど強い方々がもっといるとは思えないし、私の復讐にも巻き込めない、アンドレイが浮遊都市を見て少し元気を取り戻してくれて良かったと思…)

「うわぁああああああ!!!!!」


誰かの叫び声によりライラの思案は止まる


                             *

 


20分前ジンの部屋にて

「影神」のアイシャが部屋に入ってくる

「主様、私の部下から報告がありました。森に侵入者が1名いるそうです」

目の前にいるのは暗殺・諜報・護衛なんでもこなす《闇の影》を部下に持つ、「影神」アイシャ


「影神」アイシャ

僕の国の主に暗部を担当する都市長で、長身でスラっとした体型にピタッとした体型が見える様な服を着ている。黒髪で特徴的な銀の瞳を有している


「どんな奴だった?」

「軽装でしたが武装していました。下にいる者たちの方へ向かっているようです」

「じゃあライラへの追手かな?一応情報を持ってくる仲間の線もなくはないから、騎士などが攻撃されたら動いてくれ、一応医療チームから10人とルーラにも声をかけといてね」

「ハッ!」

そう言ってアイシャは影を残して消えた。


 

そして現在ライラたちは


「エルド!何があったの!」


そう言って家から飛び出すと

「姫様!中へお入りください!追手で…うっ!!」


突然エルドの前に男が現れエルドに斬りかかる、エル

ドも避けようとしたが相手が

剣を切り返し突いてきたため

深傷をおってしまう。

「エルド!」

「ハァ…ハァ…姫様追手です。お逃げください」

「でも!あなたはどうするの!」

「アンドレイ様を連れて逃げて下さい…私は、此奴を倒して後から追いかけます。私は王家を守らなければなりませんから」


嘘だ…と私は思った。

彼は私が生まれるより前から国を支えている、わたしも小さな頃から家族のように思っていた。支えにもなっていたエルドをここで死なせたくなかった


そこで追手と思われる男が声をあげる。


「おっと、お初にお目にかかります。ライラ王女様」

口が裂けるほどに気持ち悪い笑みを浮かべる男

「王女様最後の時でしょうに、こんな時まで民思いなのですね感服いたいました」

そう言いながら男は恭しくお辞儀をする


「あなたを殺す一流暗殺者の名前でもお教えしましょう。エンファ多種族共生国家秘密特殊部隊《無の足》序列第三位スエルドフで…えっ?」


その男が言い切る前にいつの間にか男の後ろに立っていた女性が男の首を落とす。私にはよく見えなかったが男の首が落ちているので彼女がやったのだと判断した。


「口上が長いし名前を教える時点であなたは三流以下よ、誰も知らないから暗殺者は一流なのよ」

と言い男の死体と共に一瞬で消えた。


その後、ファウスト様の医療チームと回復魔法が使える方きて負傷者を癒していった、

蘇生を行なっている方もいたが見なかったことにした。


                             *



アイシャが侵入者を始末して帰ってきた。情報を得るため一応魔法的に記憶を読んだそうだ。この情報はライラ達の情報とも一致したので間違いはないだろう。

その情報から様々なことがわかった、まず周辺国について。

まずこの森を中心に《五強》と呼ばれる5つの大国が覇権を争っている。

《五強》・ガスバ帝国

    ・アドミン聖王国

    ・スルド商業大国

    ・エンファ多種族共生国家

    ・トレイル王国


森を中心に考えると大体、北にガスバ帝国、東にスルド商業大国、西にエンファ多種族共生国家、南東にトレイル王国、南西にアドミン聖王国でライラの小国はガスバ帝国とエンファ多種族共生国家の国境沿いの共生国家側にあり、戦争に巻き込まれ属国を拒否したため。占領されたそうだ。


このほかにも国はあるそうで、エルフの国やドワーフの国など人間種の種族の国が多い。そんな五つの大国は、この森を《闇の森》と呼んでいる。そしてこの森を領土だと主張するのは二国、ガスバ帝国とエンファ多種族共生国家だ。アドミン聖王国はどの国の領土でもないと主張している。

そんな、大国への対応などを考えていると…

コンコンと自分の部屋(執務室)の扉を叩く者がいた。

扉番のメイドが確認をして、アルトリアが来ていると言われ入室を許可する。

「失礼します」

「何かあったのアルトリア?」

「断罪ノ聖典から報告がありました。エンファ多種族共生国家が、この森近くにある帝国の砦を落とすため、森の帝国方面に拠点を構える部隊を送るみたいで、その部隊がこの森を通るようです」

「なるほど…」

「どういたしますか?入る前に始末しますか?」

「いや、入る前に警告をしよう。この森は僕のだということをね。それでも攻めるのならば

宣戦布告と受け取ってもいいよね?」

「そうですね、よろしいかと」

こうして、エンファ多種族共生国家が最初の標的になったのだ。


                             *



エンファ多種族共生国家・首都《モータレーション》

首都の中央に位置する元老院、この国の意志最高決定機関

そこで今、とある作戦が決定された。

「では、闇の森付近の拠点作成作戦は五英傑の2人に任せるとしよう」

「うむ、それが無難だろう」

「あの森は極めて危険ですからな」

「一体でも都市を落とせるほどの魔獣が闊歩してますからな」


「では、五英傑第一席ランカン殿頼みますよ」


そう呼ばれたのは、腕を組み静かに佇むライオンの獣人の男だった。男に視線が集まる。


「了解した。第五席と第三席を向かわせよう、2人の部隊には隠密行動の得意なものが多い」

「では、頼みますぞ」

議長の言葉により閉会となった。


                 

元老院の地下のある部屋にて

「集まったか」

「隊長、今日は何の集まりなのでしょうか?」


そう言ったのは眼鏡をかけた金髪を後ろで結った女性だった。


「サラ~いいじゃない何でも、どうせそんな難しいことでもないし」

それに答えたのは金髪でギャルのような猫耳の女性だ。

「ミレイ、それを油断大敵と言うのよ」

「そうすっよ!ミレイちゃん」


そこで話に混ざってきたのはチャラいダークエルフの男だ


「ルーゼが一番調子乗ってるでしょ!」

「みなさん、ランカン様の話がまだですよ」

みんなを鎮めたのはエルフの青年だ。


「アーク、ありがとう。今回の作戦は闇の森を超えて帝国の砦付近に拠点を建てることだ」

「隊長~質問っす。それは秘密特殊部隊の《無の足》でもいいんじゃないんすか」

「そうだなルーゼの疑問はもっともだが、今回行くのは闇の森だ。無の足は、森を抜けるのも序列上位の者でないと難しい、そして今回は砦も落とすとすると、いささか酷なのだ」


「なるほど~と言うことは今回の作戦俺と誰が行くんすか?」

「そうだな、ルーゼの部隊は隠密が得意だからな、もう1人はサラに頼もう」

「了解っす」

「拝命いたしました」

2人はそう言って行動を開始した。


部屋に残った3人は

「ランカン様、大丈夫でしょうか?」

「アークっち、心配しすぎ〜」

「それは、そうでしょ闇の森ですよ。あとその呼び方やめてください!」

「は〜い、じゃあ私は用事があるからバイバ〜イ」

そう言ってミレイは退出した。


「自由奔放すぎませんか…」

「ミレイも五英傑の1人だ。それぐらい、許してやれ」

「わかりました…」

だがアークは少し腑に落ちない。

「そして、お前の心配はわかるが心配なかろう。この国のトップの実力者、第三席「閃爆」のサラ、第五席「無界」のルーゼ。そして2人の直属部隊と無の足もいるのだ心配あるまい」

「そうですね、少し闇の森ということで心配し過ぎてたようです」

こうして闇の森突入作戦が開始された。

部屋の隅の影にいる、何者かには気づかずに…


                             *



2日後…

闇の森へ向かうサラとルーゼ

馬上で

「はぁ」

サラが疲れた態度でため息をした

「どうしたのサラちゃん!」

「どこかの誰かさんがうるさくて嫌なのよ」

「誰だそいつは!俺がぶっ飛ばしてやる!」

そう言ってオーバーな動きをしながらルーゼは周りをキョロキョロ見渡す。


「あなたよ!《五英傑》第五席ルーゼに言ってるんです!」

「おれ?ないない、こんなクールな俺なんだよ、ありえないって」

「ほんとあなたってムカつくわ」

「まぁ、ほんの冗談だって」

「チッ!」

「さておき、あと少しで闇の森だけど大丈夫?」

「大丈夫なんじゃない?みんなもそう思うわよね?」

「「「ハッ!!」」」

背後で勢いよく返答したのはサラの直属部隊だった。


「うわぁすごいねサラちゃんの部隊」

「どっかの誰かさんに爪の垢を煎じて飲ましたいわね」

「誰だろ〜」

「そろそろガチでキレるわよ」

その瞬間、殺気がルーゼを襲う


後ろにいた部下達は顔が真っ青になっていて白目を剥きそうな者もいる。

「おっと、これは失礼」

そう言ってルーゼは紳士的にそして大仰にお辞儀する

徐々に殺気が収まる。

「次はない」


そんなこんなで彼らは闇の森に


                              *



森の目の前まできたルーゼとサラ

「はぁ〜やっと着ーいた!ねぇサラちゃ〜ん、一旦休憩しない?」

馬から降りたルーゼが呑気に話しかける

「私は任務を早く終わらせたいの」

「えぇ〜……」

突然黙り込むルーゼ


「だれ?」

「いや、わからないけど本国の人じゃないね」

「なぜ?」

「森の中から来るから」

そう言った途端、森の中から

3人の男女が現れる。全員がローブのフードを深く被っているため顔がわからない。

「失礼、あなた達はどなたかな?」

ルーゼが慎重にそう聞く。そしたら真ん中の、おそらく女性が答える


「私たちはこの森を支配する主の使者、この森を抜けるのは許容できない。危害を加えるつもりは一切無いためお帰り願いたい」

「あなたの主がこの場所を支配している証拠は?」

「主の言葉」


その瞬間、場を静寂が包み込む


「主人のことばぁ?なんだよそれ!交渉するとでも思ったの?俺たちが本気を出したら、あんたらなんて瞬殺何だよ。

当然、あんたらの主もね」

「待ってルーゼ、勝手に動くな」


「な〜に?サラちゃ〜んびびってんの?」

「うるさいルーゼふざけるな!上官命令だ!敵対行動に出るな!」

「五英傑に上下関係なんてないでしょ」

その言葉とともにルーゼの部下が動き出す。

「ルーゼ様」

「いいよ、やっちゃて」


その言葉でルーゼの部下全員が目にも止まらない速さで襲いかかる。常人は当然、武の達人の域でも視認は難しいほどだ。それが普通の人間ならばだが…

「交渉決裂ね、ヤマトお願い」


その言葉と共にルーゼの部下が一瞬で全員斬り倒される。


「はぁ?」


そこには一本のツノが生えた赤髪の男がいた。そう、都市長の1人「鬼神」ヤマトだ。


「残華という技だが見えなかったのか?それじゃあ、大したことないな」

その言葉を理解する余裕などルーゼ達にはなかった。五英傑には及ばずとも国の英雄並みの強さを誇る精鋭達30人ほどが瞬殺されたのだ。


サラは私たち五英傑が相手しないとだめだ、こいつらはやばいと判断した

「ルーゼ!」

「わかってる!」


ルーゼは音を立てずに相手の背後を取るのを得意としている。五英傑も隊長以外の背後を取れる---だが勝てるわけではない---ルーゼは末席でも五英傑だ。この者達に負けるはずがない。とルーゼもサラも思っている。


なぜなら、部下と五英傑の力は天と地ほどの差があり、部下が何人いても五英傑には勝てないのだから。相手の代表らしき女を人質にとれば勝てると思いサラはルーゼの名前を叫んだのだ。


そもそも敵対したことが間違いとも知らずに。


(大丈夫だ俺ならできる部下はやられたが、また育てればいい。それ以上にあれはやばい、俺たちと同等か、それ以上かもしれない。あの女を人質にとれば相手も引くだろう)

そして、ルーゼは動き出す。彼の力は転移であるが、魔法ではなく天性のスキルで発動している。


マジックアイテムで転移が起こるのを隠蔽しているため。周りからは、何もせずに

一瞬で移動したように見える。だが今回は相手が悪かった。

転移を起こしたルーゼ


「笑止」


ルーゼにはその声が聞こえた時、疑問に思う


視線がとても低い。


体が動かない?倒れてるのか?と思う

その声の主を見て一言で言うと、人外だった。人型の虫というのだろうか赤黒い外骨格に節は

赤く血が流れているようだった。

そう、都市長の1人「蟲神」ガルザムだ。


ガルザムの一言にルーゼは思考を一瞬止めてしまう。

「首を手刀で落とされても気づかないなど、鈍感にも程がある。主への侮辱!その命で償え」

(こいつは何を言ってるんだ首が落ちてる?体が動かないのはこいつのせいか?)

そう思いながら辺りを目だけで見回すと…

首から上のない自分の体が見えた。



(なっ………嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁあああ!!!!誰か何か言ってくれ!!)

そして、口をパクパクさせながら《五英傑》「無界」のルーゼは死んでいった。



         *



ルーゼがやられた

私の部下など、もう諦めている。

「あなた達何者?その男本国でも上位の実力者なのよ」


「そうなのか?俺は遊びにもならなくて少し退屈だね」

「ヤマト、我らが主を侮辱されたのだ。少しは力を出せ」

「その侮辱した男もガルザム殿が殺してしまったみたいだが?」

「まぁ我もお前の意見に同意だ。五英傑というからどれほどと思ったが、大したことなかったな」

「お前達少し静かにしろ、俺もイライラしてんだよ」

「おい、レイラ。素が出てるぞ、今は演技してると言ってなかったか?」

「おっと失礼、だけど最初に私語を始めたのは2人だからな」



(あれで本気ではないの⁉︎こいつらはやばい。だけどペラペラ喋ってくれてるおかげでアレを使える)

「サラ様…」

部下が怯えている

「大丈夫、霊獣王を召喚するわ」

「「おぉ!!」」

「霊獣王…?」

真ん中の女が反応しているが無視して詠唱を始める。

「我願う、神聖なる炎の霊獣王、我の長年の信仰に答え。我が敵を討ち滅ぼしたまえ!」

その言葉とともに巨大な焔の獅子が姿を現す。

「汝の願い承った」

「「「うぉおおおおお!!!」」」

部下達から歓声が上がる

(よし!勝った!霊獣王に勝てるものなどいない。こんな時のために信仰を捧げ続けてきた!私は部下を死なせたくないし、あの子を残して死ねない!)


「これであなた達は終わりよ!」

そう話すがミレイは不安になる、相手が誰1人も驚いてないからだ

(霊獣王に勝てるの…いや!そんなわけない!不可能だ!この世界のイレギュラーなのよ)

そう思ってると真ん中の女がローブを脱いで歩き出す。猫か狐か尖った獣耳を持った褐色肌に白い紋様が描かれた獣人だ。


だが、今まで抑えていたのか、存在感が違う。そしてサラはこの後に聞く言葉に驚愕する。

「なんで坊やがこんなとこに居るんだぁ?」

そう言ったのだ、これには霊獣王も疑問になり聞き返す。

「お前は何者だ?」

「ん?俺のことを忘れたのか?しかも、俺をお前呼ばわりか…」

「我は知らんな」


「獣神レイヤと言えばわかるか?」


その瞬間、誰でもわかるぐらい霊獣王の表情が悪くなる。まるで怯える子猫のように。

「なっ…申し訳ございません!!!」


霊獣王が屈服の姿勢をとる

「坊やがこの世界に来てるのも驚きだけど、坊や程度で霊獣王なんて分不相応じゃない?」

「おっしゃる通りです。すぐに、御身に気づかず申し訳ございません」

「いいわ、存在は消さないでおくことにしましょう。10年ほど死んでなさい」

「ご慈悲に感謝を、最後に一つあなた様が使える方のお名前をよろしかったら教えていただきたく」

「ジン・ファウスト様だ」

「ありがとうございます」


話が見えなかった獣神とか霊獣王が屈服することも。徐々に話の内容と自分の考えを否定したくなる。

そして、霊獣王がこちらに振り向く

「サラよ、今回は力にはなれぬ。信仰と自分の存在を天秤にかけたら当然結果は決まっている。お前は敵にしては行けない方々を敵に回したのだ」

その瞬間レイヤと名乗る女の一突きで霊獣王がかき消える。

サラは絶望する。自分たちが何を相手にしてるのかを薄々理解して

無の足などとっくに逃げ出している。残ったのはサラとその部下。

そして自分の最後を決意しサラは行動する。


「お願いします。私はどうなっても構いません。どうか私の部下だけでも助けてください」


部下の助命のため土下座をする。


「「「サラ様…」」」


サラはとても部下に慕われていた。優しき騎士として有名だった。

ルーゼのように部下を物として考えていなかったのが大きい

そのため、部下の助命を願ったのだが。

レイヤと名乗る女性は小声で誰かと話している。

そしてサラに助け舟が出される。

「サラと言ったか?お前は、あのゴミクズを止めて交渉しようとした。そして、部下を守ろうと行動した。自分より部下の助命を優先して行動していたことにより、我が主から選択肢が与えられた。このまま服従を誓うか国に帰り再び敵対するかだ」


(国に帰り再び敵対しても、あの子を守りながら戦うのは無理ね。逃げられるわけもないし)


その二つの選択肢に迷いはなかった。

「服従を誓わせてもらいます」

そうして、《五英傑》第三席「閃爆」サラと部下30名がジンに服従をしたのだった。

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