再会

「え?アレク……?」

今日が入学式なだけあってクラスのみんなが静かにしているので、セルディアらしき女の子の声はクラスみんなに聞こえていた。

もちろん、俺にも。


そしてそれを聞いた俺はと言うと………


「うっ...うわぁーん」


そう。泣いてしまったのだ。

本来ならいるはずのない彼女なのに、

理性ではセルディアはもういないとわかっているはずなのに、俺の本能が目の前の彼女こそセルディアだと言ってやまないのだ。


話を戻すが教室内は静かである。

その中で、1人号泣すれば必然的に目立つ。

しかし、今回は1人だけでなく、アレクとセルディア、もとい、氷室海斗と七海結衣が互いの再会を喜びあい泣いているのだ。

この状況に着いていけてる人は、当の本人たち以外にいない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「セル....いや、七海結衣さんもこの世界に転生していたんだな。」


「アレ....氷室海斗くんこそ」


.................気まずすぎだろ!

俺たちは前世と今世を合わせて16年間も離れ離れになっていたのだ。

何を話していいのか分からないのだ。

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