第23話 橘家

 休み時間になり、私は、心夏にさっきの阿嘉願の話をした。

「良かったじゃん。これで人間不信解消の第一歩だよ!」

「うん、それでね、心夏にも来てほしいんだ。」

「いいよ、了解、了解。

それで、何時ぐらいに校門に集合するの?」

「えっと、今日は水曜で、部活がないから、だいたい3時くらいかな。」

「OK、それじゃあ、またあとで、私、やることがあるから。」

 心夏はそう言って、教室の端に走っていった。

(人間不信解消の第一歩か。本当にしていいのかな?まず、私人間じゃないし。)

 そんなことを考えていると、阿嘉願がよってきた。

「心夏ちゃんに、許可、貰えた?」

「うん、それでさ、集合って、3時くらいでいいんだよね。」

「うん、今日は、部活ないしね。」

「うん、わかった。ありがとう。」

「それじゃあ、放課後!」

 阿嘉願は、軽く手を振って、自分の席に戻った。






~放課後~

 私と心夏は、予定より少し早くつけるように家を一緒に出て、学校の校門で、橘姉妹を待った。

「遅れてごめんね。それじゃあ、行こっか。」 

明莉を先頭に、私たちは、橘姉妹の家へ、向かった。













「とーちゃくー、ここが私たちの家、さぁ、あがって。」

橘家の家は、一軒家で、外身は、小さく見えるが、中に入ると、地下もあって、とても広い構造になっていて、簡単にいったら、小さな城のようだ。

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